6月20日(木)に81歳男性が右半身麻痺の症状で内科を受診した。前日の19日午後8時ごろにトイレに行こうとしたら、右半身の脱力があり、歩けなくなった。
一人暮らしの方で、翌20日午前10時に妹さんに付き添われて当院を受診した。意識清明で会話もできて、明らかな構語障害はなかった。前日の発症時よりは右半身麻痺は軽快していた。
担当した内科の先生が頭部CTを行うと、出血はなく、梗塞巣は指摘できなかった。続いて頭部MRIを行った。MRIでもはっきりした梗塞巣は指摘できないと判断されていた。
ちょうどその日は脳神経内科外来(大学病院から非常勤医)があり、診察を依頼した。脳神経内科外来を受診した時には(午前11時30分)、明らかな麻痺は認めないくらいになっていたようだ。
診察しているうちにまた右半身麻痺が出現して(午前11時45分)、構語障害も認めるようになった。地域の基幹病院脳神経内科外来に連絡して搬送することになった。
ところが、搬送前に診察すると(午後0時)、右半身麻痺と構語障害は軽減していた。神経症状の軽減と悪化を何度か繰り返したため、診療情報提供書には頻回の一過性脳虚血発作(TIA)となっていた。
頭部MRIを見ると、左の放線冠~内包に所見があるように見えるが、これは所見としてとっていいのか?。
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