なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

硬膜下血腫

2020年08月23日 | Weblog

 こちらも水曜日の内科新患で内科の若い先生が診た症例。

 

 7月末の日曜日の早朝に、106歳の男性が転倒して頭部打撲・切傷で救急外来を受診した。日当直で大学病院から来ている外科医が対応した。

 頭部CTで両側の硬膜下血種(ほぼ水腫)を認めた。2008年に頭部MRIの画像が残っていて、その時からあるとして、経過観察となった。

 その後、尿失禁するようになり、受け答えがおかしい(?)として市内の医院を受診して当院に紹介された。それなりに会話はできて、食事摂取も問題ない。

 人と場所はわかるが、日時はわかっていなかった。これは見当識障害なのか認知力の問題なのか。また尿失禁も以前からあり、程度が進んだと判断していいのか。

 頭部CTを取り直したが、CT像は前回と同様だった。両側の硬膜下水腫があるが、左は淡く血種になっている。これは打撲前にはなかったのかもしれない。

 相談されたが、大至急脳外科搬送というほどではないようだ。地域の基幹病院脳外科に翌日紹介(検査終了時は昼過ぎだった)でもいいかな、と伝えた。

 家族の希望で、息子夫婦の家から近い病院を希望されたので、そちらに紹介となった。脳外科のことはわからないが、開頭手術ではなく、五苓散で経過をみるのだろうか。(106歳だと必要があっても開頭手術の適応はないか)

 

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