なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

夜間のコロナ

2022年02月26日 | Weblog

 木曜日の午後は新型コロナワクチンの問診で、会場まで出かけた。2月中旬から市内の3回目接種が始まっていた。

 3時間半くらいで90数名の問診を行う。主に高齢者で、1回目・2回目ともそれほどの副反応は出ていない人が多い。注射部位の痛みとあっても1日微熱が出たというくらいだ。

 同じファイザーのワクチンで、一般には3回目は2回目接種と同程度の副反応とされている。訊かれれば、そう答えていた。病院の看護師さんでは2回目はさほどでなく、3回目で高熱が出た人もいたが。

 当方は1月末の3回目接種では、2回目と同じく37.6℃の発熱が1日だけあったが、2回目より出現が早かった(2回目は翌日に発熱+倦怠感、3回目はその日の夜に発熱があった)。

 病院から交代で問診に出る。手当が出るので毎週行く医師もいるが、疲れるので1週おきにしていた。その日も、COVID-19の新規入院が午後にあり、病院に戻ってから指示を追加した(画像と血液検査、点滴の指示はあらかじめ出しておいた)。

 

 その日はそのまま当直に入った。外来受診の患者さんをみているうちに、救急隊から搬入要請がきた。日中PCR検査を受けて、結果待ちだった80歳代男性が発熱・呼吸困難で救急要請をした。家族の半数がCOVID-19 に罹患して濃厚接触者というより、ほぼ罹患確実な状況だった。

 当院の感染病棟は全部埋まっていた。来ても入院はできないが、診断確定しないと行先が決まらない。酸素吸入を要していたので、入院治療が必要だった。

 救急隊が到着して、そのままこちらから救急車に乗り込んで、抗原定性検査を行った。検体を提出するとすぐに検査からコロナ陽性と報告がきた。

 保健所に連絡して、入院先を当たってもらった。時間がかかってどうなるかと思ったが、幸いに地域の基幹病院で受け入れてくれて、そのまま救急車で向かってもらった。

 当地域で入院できないと、県のコロナ本部に連絡して調整してもらうことになる。しだいに入院が逼迫しているので、それぞれの地域で何とかすることになってきているらしい。

 夕方に確認した時は先方の病院も感染病棟はいっぱいらしい、と訊いていたので難しいかと思っていた。隔離期間が過ぎても退院にできない高齢者がいて、という話もあったので、別の病棟に移動させたのかもしれない。

 夜間に搬入先が決まらないと、最悪外来扱いで酸素吸入と点滴をして診ることになったかもしれない。感謝です。

(金曜日は午前中救急当番をしながら、健診の上部消化管内視鏡検査を受けた。午後はいつもの保健所依頼のコロナのPCR検査。)

 

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