なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

多発性化膿性肝膿瘍

2022年02月24日 | Weblog

 2月11日に不明熱(肝膿瘍疑い)のその後。

 血液培養2セットからKlebsiella pneumoniaeが検出された。感受性のある抗菌薬投与になっていたが、発熱が4日くらい続いてから解熱傾向となった。平熱~微熱で推移してやっと解熱してきた。

 腹部単純CTで低濃度に描出される部位があり、前回のCT読影レポートの結果もあり、入院時に肝膿瘍疑いとしていた(家族に説明)。

 腹部造影CTで確認すると、2か所(S5・S8)に膿瘍が描出された。前回の病変(S6)は縮小している。読影レポートは「多発性肝膿瘍」とあった。

 多発性肝嚢胞があるが、そこは異常がないようだ。胆嚢摘出後だが、CTで見る限り胆管には問題がない。念のため、MRCPでも確認することにした。肝機能検査がまったく正常域なのが、不思議だった。

 血液培養で検出されなくても、嫌気性菌カバーが必要で、抗菌薬投与期間は4~6週間になる。

 

コメント (1)
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