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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

胸部異常影

2021年02月16日 | Weblog

 地震の影響で新幹線が運休になっているが、在来線も止まってしまった。呼吸器外来にきている外部の先生は鉄道で来ているので、今日は病院に行けませんと連絡が来た。

 呼吸器外来に予約になっていた6名の患者さんを、内科再来といっしょに診ることになった。再来は月曜・水曜だが、時間のかかる訳あり患者さんを火曜日に少数入れている。

 呼吸器外来予約のうち3名は、健診で胸部異常影を指摘されて二次検査になった人たちだった。うち1名は先週呼吸器外来を受診して、今日は胸部CTの結果を聞きに来ていた。

 65歳男性で、1月13日に当院で健診を受けていた。胸部X線で左下肺野に網状影ありとされた(非常勤の放射線科医の読影)。6年前に当院で健診を受けて胸部X線は異常なしだったが、その後は受けいないので途中のX線はない。

 胸部CTでは左下葉背側にすりガラス様陰影があった。そのまま見れば肺炎像としかいいようがない。今年になってから軽度の咳・痰があるそうだが、痰は透明で化膿性・血性ではない。発熱はなかった。

 少なくとも1か月くらい陰影が継続してあることになる。喀痰培養や喀痰細胞診は採取できるかもあるし、それで確定診断できそうもなかった。肺炎様に見える肺癌の可能性はどうだろうか。

 困った時は専門医紹介。地域の基幹病院呼吸器内科に紹介することにした。今どきは気管支鏡はやらないのかもしれないが。

 

 他の胸部異常影で二次検査の患者さんは、胸部CTを行って、来週呼吸器科の外来で結果をみてもらうことにした。あとは非結核性抗酸菌症(NTM)疑いで経過をみている人や、同じくNTM疑いで精査中の人などだった。

 

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