一昨日市内の内科クリニックから、38歳女性が急性虫垂炎疑いで外科に紹介された。嘔気・嘔吐、下痢はなく、腹膜刺激症状ははっきりしない。白血球15600・CRP12.8と上昇していた。
腹部CTで虫垂は上行結腸の後方を情報へ走行している。虫垂自体にの腫脹・壁肥厚・周囲の炎症像はなく、画像上は虫垂炎とはいえない。上行結腸の複数の憩室を認めるが、憩室炎の所見もなかった。入院して経過をみることが提案されたが、患者さんは外来治療を希望して抗菌薬内服が処方された。
昨日の日中に再受診して経過をみたが、深夜に腹痛悪化で再受診していた。血液検査では白血球9500・CRP6.9と数字上は軽減していた。腹部CTも再検されたが、前日と変わりはなかった。やはり入院は希望しなかった。
そして今朝受診して(指示あり)、入院して点滴・抗菌薬点滴静注で経過をみることになった。これはいったいどういう病態なのだろうか。点滴・抗菌薬で経過をみるしかないとは思うが。
今週は内科のもう一人の先生が夏休みなので、内科常勤医一人状態で過ごしている(地域医療研修の内科専攻医もいるが)。今回は旅行には行かないと言っていた。今のところ、その先生が担当していた高齢女性の発熱で病棟から連絡が来て対応したくらいで落ち着いている。
夏休みの入る前日の夜間にその先生が担当していた患者さんが急変して呼ばれていた。誤嚥性肺炎が軽快して、また再発して治療をしていた高齢男性だった。お疲れ様です。