なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

胸膜炎・心膜炎?

2019年10月11日 | Weblog

 水曜日に64歳男性が胸痛と発熱で内科新患を受診していた。内科の若い先生(地域医療研修の内科専攻医)が新患担当で出ていた。38℃台の発熱があり、左胸部に胸痛(たぶん胸膜痛)がある。

 日曜日から左胸痛(ごく軽度)があり、咳・深呼・寝返りで痛みが増強している。月曜に内科医院を受診して、炎症反応上昇(白血球数とCRPだろう)を指摘されたそうだ。よくわからないと言われて(患者さんの表現)、ロキソニンとシタフロキサシンが処方された。

 白血球15100・CRP14.5と確かに上昇していた。胸部X線・CTで左胸水と無気肺像(浸潤影?)を認めた。心嚢液貯留もあるが、カルテに記載はなかった。肺炎・胸膜炎疑い(A-DROP 0点)として、抗菌薬(AMPC/CVA)を処方して、金曜日に再受診としていた。(心電図はほぼ異常なし)

 昨日の木曜日の夜間に症状が続くとして、救急外来を受診していた。当直の外科医が胸膜炎・心膜炎として、地域の基幹病院に紹介していた。受けてくれてありがたい。

 これは経過からいえば、感染症のようだが、胸水貯留と心嚢液貯留があり、一元的なものだとすると何だかわからない。内科外来を受診した時に相談されなかったが、相談されても「わかりません」になる。

 大学病院から呼吸器外来に来てもらっている先生に相談してもらうか、呼吸器科のある病院に紹介してもらうのだろう。これは扱いとしては呼吸器科になると思うが、とりあえず抗菌薬で経過をみるしかない?。この量だと穿刺もためらわれる。

 

 

 

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