内科の若い先生(地域医療研修の内科専攻医)に、あとはどこの病院に紹介したらいいでしょうか、と相談された。
1か月前に整形外科に大腿骨骨折で入院した67歳女性が、週末発熱があり、黄疸もあった。整形外科で血液検査・腹部造影CTを行って、相談されたそうだ。
入院した9月の検査では肝機能障害はなかったので、急な発症になる。白血球7100・CRP2.3で、AST 110・ALT 259・ALP 976・γ-GTP 619・総ビリルビン7.8・直接ビリルビン5.4と胆道系酵素の上昇・閉塞性黄疸を呈していた。
CTでは総胆管~肝内胆管が著明に拡張していたが、総胆管末端に結石ははっきりしない。総胆管結石疑いとして、可能ならばMRCPを行うのが好ましいが、これはまずあるのだろう。
胆・膵の内視鏡治療ができる地域の基幹病院消化器内科に連絡したところ、総胆管結石の治療待ちの患者さんが4名いて、受け入れできないと言われたそうだ。そんなにいるのか、とびっくりした。
あとは消化器センターのある病院になるので、そちらに連絡するように伝えた。(だめなら若い先生の所属先である医療センターにお願いするようになるが、緊急の受け入れは難しだろう) 幸い引き受けてもらえて、救急搬送になった。ありがとうございます。
土日は忽那賢志先生の「症例から学ぶ 輸入感染症A to Z」を読んでいた。来週の日曜日に忽那先生も講演するセミナーに行く予定。
羊土社からその忽那先生(臨床写真学会会長)編集の増刊レジデントノート「臨床写真図鑑」が出たのでさっそく購入した。「総合診療」医学書院でも11月号は「臨床写真図鑑」で、臨床写真ブーム?。