なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

退院日の脳梗塞

2019年10月13日 | Weblog

 95歳女性が9月中旬から頻脈性心房細動・心不全で循環器科に入院していた。入院後は治療により心不全は改善した、金曜日に退院予定だった。ADL低下(全介助)・認知症と超高齢ということで、抗凝固薬は投与しないことになっていた。

 その退院予定日の午前11時半ごろ(昼食時)に右半身麻痺と失語に気づかれた。緊急に検査が行われた。頭部CTで脳出血はなかった。頭部MRIで、左中大脳動脈領域の広範な脳梗塞と、右中大脳動脈領域の一部の脳梗塞を認めた。心源性脳塞栓と判断される。

 経胸壁だが、心エコーでは心腔内に血栓は指摘されていなかったが、実際には有ったか、できたのだろう。循環器科病棟から地域包括ケア病棟に移っていたが、さらに内科病棟へ転棟となった。

 内科の若い先生(地域医療研修の内科専攻医、神経内科志望)に直接依頼があり、主治医になっていた。点滴で経過をみるようだが、嚥下障害で食事摂取ができない時はどう対応するか。

 超高齢者の心房細動に対する抗凝固薬の適応は、どうすべきなのだろう。

 

 

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