なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

急性胆嚢炎

2014年09月15日 | Weblog

 先週の金曜日に84歳が昼食後から腹痛・嘔吐が続いて夕方に受診した。肺癌で通院していたが(何かのかかわりで消化器科の外来)、担当医が他施設の健診で不在だったので変わりの診た。肺炎で入院した既往もあるが、肺炎はなかった。肥満(内臓脂肪が著明)があって、単純CTでも腹部臓器の読影は楽にできた。胆嚢結石が以前から指摘されているが、胆嚢炎の所見はなかった。白血球数はわずかに上昇して、CRPは陰性。肝機能障害はなかった。胆石の症状が疑われて入院となった。

 入院後も症状が続いて、白血球数18000、CRP17と上昇した。あまりに腹部が立派すぎて、患者さん本人もどこが痛いかわからないのか、下腹部が痛いと言ったりしていた。昨夜当直だったので、夕方から病院に来ていた。血液検査をみて、抗菌薬をスルペラゾンからメロペンに変更した。今日CTを再検すると、胆嚢壁が全周性に肥厚して、内部にdebrisがあり、急性胆嚢炎と確定した。37,5℃前後の発熱がある。肺癌はあるものの、まだ頑張れる見込みだ。今日日直で来ていた外科医に事情を話して、明日手術を検討してもらうことにした。

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