横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

細く赤いもの

2008-04-15 08:14:56 | 近所

キクモモ(バラ科)
近所のキクモモは木にいっぱいの満開になると見事なのだが、
今年は強く剪定されてわずかな花しかつかなくて寂しい。
花弁が細いのが特徴だ。


ベニバナトキワマンサク(マンサク科)
キクモモのお宅の近所にベニバナトキワマンサクの生垣もある。
ひとつの花の花弁は細いのが4本なのだが、花が寄り集まっているので隙間なく見える。


オオバベニガシワ(トウダイグサ科)
今頃の新葉が赤くて美しいオオバベニガシワは一つの樹に雄花と雌花がつく。


この雌花の細く赤い3本は花弁ではなくて花柱だ。


雄花のほうは穂状花序で固まって咲き、8本のオシベが反り返って歯車のようにも見える。

地味も楽し

2008-04-14 07:36:27 | 近所

きのうはお昼まで雨が残り午後からは冬のような冷え込みと、残念な日曜日であった。
先週、市民の森で見た地味なものをいくつか・・
宮ヶ瀬でも見たヤブレガサ(キク科)は多年草なので毎年この場所で見られる。
6月になれば小さな白い花が咲く。


ヒトリシズカ(センリョウ科)
一足先に咲いた白い花はヒトリシズカだ。
花弁がなく白いのは花糸で、ほかの花と違って根元に黄色い葯が見える。


ヒメウズ(キンポウゲ科)
3月に見た ヒメウズの花に実が出来始めている。
まもなくして4つの朔果が弾けると、その姿が花のようで面白いらしい。


ヌルデ(ウルシ科)
雑木林の外側の日当たりのよい場所にヌルデの樹が何本かある。
いま一斉に出てきた新芽は食べられるとも言うが、ウルシの仲間なのでちょっと気になる。
お歯黒に使われた五倍子(虫こぶ)が9月ごろ出来るかもしれないので、これも楽しみだ。

むべなるかな

2008-04-13 08:07:53 | 近所

上瀬谷の畑のそばで捨てられて横たわる大根から芽が出て花が咲いている。


同じようにアブラナ科の葉もの野菜らしいものにも花が・・・

見捨てられても生きていればこそ花咲くこともある。
むべなるかな。


ムベ(アケビ科)
その畑からちょっと住宅街へ入ったところにはムベが咲いている。


雌雄同株異花で、こちらは雌花。
柱頭が3個見えてうまくすれば実が3個生る。
熟してもアケビのように割れないの。


こちらは雄花で、合着したオシベが見える。


アケビ(アケビ科)
アケビの雌花は柱頭がたくさんある。
やや小さく白っぽい花が集まっているのが雄花だ。

ムベもアケビも自家受粉しないので、実るためには他の樹を必要とする。

飾るのは雄

2008-04-12 08:47:47 | 近所

シキミ(シキミ科)
昨日のカラタチなどが周囲に植えられている畑の一角に大きなシキミが植えられている。


モクレン科ともされるぐらいで花弁と萼片の形と色がほぼ同じなのはハクモクレンにも似ている。
雨のせいか細長い花弁が閉じ気味なので、昨年の記事 で補ぎなっておこう。


シキミを撮っているとケーンという甲高い声が聞こえる。
慎重にあたりを見回すと、思ったとおりキジがいた。
例によって羽根の色がきれいなのは雄だ。
雌の姿は見当たらず、何かをついばんで歩いているようだ。


近づきたいけれど、人の気配を感じると逃げるので遠くから狙う。
小さくしか写らないので、これはトリミングで拡大した。


とうとう見つけられて、左から右へスタコラ走り抜けているところだ。
飛ばないところが面白い。

背が高いカラタチとナシ

2008-04-11 08:16:08 | 近所

カラタチ(ミカン科)
近所の畑でまわりにいろんな木が植えられているところがある。
先日のリキュウバイのほかレンギョウ、ドウダンツツジ、キンシバイなども。


昨年まで気がつかなかったが、カラタチの木もあった。
カラタチの生垣などは比較的低く切りそろえられているが、
ここのはずいぶん背が高いのも気づかなかった理由のようだ。


黄緑色の新芽も美しく、まもなくアゲハの幼虫を見ることになるのだろう。


ナシ(バラ科)
カラタチの木から少し回り込んだところには梨の木がある。
梨園では樹高を低くして枝を横に広がらせていると思うが、
ここの梨は上にも伸びて立派な姿をしている。


花や蕾も可愛いが紅い新芽もなかなかのものだ。


フデリンドウ

2008-04-10 08:48:29 | 近所

フデリンドウ(リンドウ科)
雨上がりの朝、市民の森の日当たりのよい場所にフデリンドウが咲き始めた。


芽生えを見ようと3月ごろに探したが落ち葉がいっぱいで見つからなかった。
落ち葉の下にはドングリも隠れていたようだ。


フデリンドウは合弁花で花冠が5裂した間に副片があるという面白い形をしている。


蕾の形が筆に似ているから筆竜胆だそうだ。

今朝はまた雨になったので、フデリンドウの花は閉じていることだろう。

タネツケバナ

2008-04-09 07:22:07 | 近所

タネツケバナ(アブラナ科)
田畑の畦でも道端でも見かける白い小さな花のかたまり。
ナズナとは実の形が違うので区別できる。


近所で見かけるのは帰化植物のミチタネツケバナばかりのように思っていたが、
最近になって在来種のタネツケバナも結構多いと気づいた。
花がやや横を向いて咲くタネツケバナは、茶色く見える細長い実が茎の外に広がるようについている。


またタネツケバナはオシベが6本ある。


ミチタネツケバナ(アブラナ科)
それに対してミチタネツケバナのほうは花や実が茎に沿うような形で、オシベは4本だ。

タネツケバナの仲間について、こちらのサイト で整理しておられる。


クロモジとコクサギ

2008-04-08 09:18:03 | 近所
昨日午後からの雨に風も強まってミニ台風のようになっている。
ときおり雷も鳴ったりして交通にも影響が出ているようだ。


クロモジ(クスンキ科)
先日の「小さな黄色の花」の記事で
アブラチャンもクロモジも雌雄異株だけれど、雌花を見つけられないでいると書いた。
アブラチャンはまだだけれど、クロモジの雌花を見ることができた。
白っぽい雌しべが見える。


こちらが雄花で雄しべの葯のせいもあって雌花より黄色く見える。


コクサギ(ミカン科)
クロモジの近くに、もっと地味な黄緑色の花が咲いていた。
コクサギと呼ばれるがクマツヅラ科のクサギの仲間ではない。


これが雌花で雌しべの柱頭が4裂している。
その向こうに見えるのは種を飛ばした実の殻で、これも4個一組だ。


こちらのオシベ4本が外側に張り出しているのが雄花だ。
コクサギは花弁、雄しべ、柱頭、子房、がく、果実など全て4個で構成されている。


畦の花

2008-04-07 07:35:06 | 近所

ゲンゲ(マメ科) レンゲ
今年はまだ原っぱ(田畑)いっぱいのレンゲを見ていないが、
近所の畑の畦に少し咲いていた。


トウダイグサ(トウダイグサ科)
畦にはトキワハゼやタネツケバナなどの小さな花の種類も多いが、
トウダイグサの黄緑色の花序もけっこう蔓延っている。。


オニタビラコ(キク科)
この太い茎と毛はオニタビラコだろうと思う。
トウダイグサのそばにもオニタビラコのそばにもカラスノエンドウが見える。
これこそいろんなところに蔓延っている。



カモ、カワセミ、ツバメ

2008-04-06 06:30:16 | 近所

週末の泉の森・しらかしの池もカモたちが少なくなった。
点々とサクラの花びらが浮かぶ水面に残っているのはキンクロハジロだ。


奥にある小さな池の止まり木のカワセミが何かを気にしている。


ちょっと離れた木の枝に、もう一羽止まっているのだ。
この後、止まり木のほうのカワセミが水面にダイブすると、
木の枝のほうのが追いかけてバトルになって二羽ともいなくなった。
しばらくすると枝のほうに一羽が戻ってきた。

北へ帰ったカモたちと入れ違うようにツバメの姿がチラホラ見られる。


セリバヒエンソウ(キンポウゲ科)芹葉飛燕草。
ツバメは速すぎて飛ぶ姿を捉えることはできないので、
かわりに池のそばのセリバヒエンソウの花を撮った。


ツルカノコソウ

2008-04-05 10:47:03 | 近所

市民の森の道路際の日陰で芽生えて間もない草か木に何かついている。
写真のやや上にも、もう一つ。


葉を噛んでいるように見える。
何かの実の殻で、ここから根を張り葉を展開してなお残ったものと推察するが、
さてどうなのだろうか。

話は変わって。

ツルカノコソウ(オミナエシ科)
その傍の別の草には直径2mmぐらいの小さな花が咲いていた。


蕾のときはピンク色をしていて茎の背も低い。


茎を伸ばした先に白い花序をつけた姿は形がいい。
カノコソウの仲間で、花後に走出枝を長く伸ばすのでツルカノコソウと呼ばれる。


小さな黄色い花

2008-04-04 14:32:54 | 近所

アブラチャン(クスノキ科)
すぐ近所の雑木林にはアブラチャンが何本か生えている。


先日、保護センターで見たダンコウバイの鮮やかな黄色に比べると地味だ。
ダンコウバイ

クロモジ(クスノキ科)
クロモジも仲間だけれど葉が展開するのと花が咲くのが一緒なのが特徴だ。


サルトリイバラ(ユリ科)
黄色系統の小さな花という点ではアブラチャンと同じだが、
サルトイイバラは蔓性の低木で花のつくりも葉の感じもちがう。


アブラチャンもクロモジも雌雄異株だけれど、雌花を見つけられないでいる。
サルトリイバラは、この雄株と下の雌株がならんで生えていた。




どこか似た感じ

2008-04-03 15:37:19 | 近所

近所の小学校の近くに白い花が咲く木が2本並んでいる。


スモモ(バラ科)サクラ属
スモモは酢桃とも李とも書き、桃や梅と同じサクラ属の花だ。


長い雄しべが多数あり、花の芯の感じがサクラとは多少ちがう。


リキュウバイ(バラ科)ヤナギザクラ属
リキュウバイは利休梅と書くが、梅の仲間でもサクラ属でもないそうだ。


花のつき方は別にして、雄しべも多く花の感じはスモモに似たところがある。


ユキヤナギ(バラ科)シモツケ属
草むらから顔を出した花、背が低いので草花かと思ったらユキナナギだった。
まわりにユキヤナギの木が見当たらないのに、どうして芽生えたのだろう。
スモモやリキュウバイに比べると、ずっと小さな花で花弁の形も違うが、
花の芯の感じは似ている。

科学的な観察ではないけれど、感覚的に通じるものを見つけるのも面白い。

春おなじみの草花

2008-04-02 16:04:29 | 近所

ハルノノゲシ(キク科)
だいぶ前に咲き始めたハルノノゲシが道端でも多く見られるようになった。



ハルジオン(キク科)
そんなことを感じていたら、もうハルジオンが咲き出した。
まだ一株だけだが、すぐにあちこちで見るようになるだろう。


ジロボウエンゴサク(ケシ科)
先日かたくりの里でヤマエンゴサクを見たが、家の近所ではジロボウエンゴサクだ。



ムラサキケマン(ケシ科)
そして毎年同じころにムラサキケマンも咲き始める。
宮ヶ瀬で見たけれど、そのときは撮れなかったキケマンの仲間だ。