苦手の方は蝶の写真より後をパスしてください。
エノキ(ニレ科)
近所の雑木林や畑の近くなど、あちこちの大きな木が上のほうを黄緑色に染めている。
エノキは背が高くて花や実も目立たないし落葉してしまうこともあり、
これまでどこにエノキが生えているか意識したことがなかった。
最近この小さな花を見て何の木だろうと調べた結果、ようやくエノキだったのだと分かった。
葉より下のほうでいくつか見られるオシベ4本のが雄花だ。
そして先端のほうで葉っぱの間に雌花(両性花)の柱頭が2裂しているのが見える。
エノキの葉はオオムラサキやゴマダラチョウの食草になる。
これは昨年9月に見たアカボシゴマダラで、本来南方の蝶だが最近横浜でよく見られる。
市民の森に、まだ花を咲かせないエノキのごく若い木が何本もある。
その柔らかそうな葉の上をよく見ると2cmぐらいの幼虫がいた。
背中の突起の特徴からアカボシゴマダラらしい。
オオムラサキやゴマダラチョウの幼虫はエノキの根元の落ち葉の中で越冬し、
春になると幹を上り葉を食べて成長しサナギになる。
蝶になるのは夏のことだろうか。