ホオノキ(モクレン科)
近所のホオノキの葉が展開し始めていた。
もう少し前だとピンク色の蕾のように見えて綺麗だったかもしれない。
大きな葉が完全に開くと中から緑の蕾が現れる。
まだ固く花が咲くのはもう少し先だ。
マグノリア・イエローバード(モクレン科)
モクレン科の仲間ではハクモクレンやコブシの花が終わり、
シモクレンは終わったものや今が盛りのもの等さまざまだ。
マグノリア・イエローバードは造園用に植えられていて、毎年黄色い花を楽しむ。
モクレンの仲間は多数のオシベやメシベが螺旋状に付くことが特徴のひとつだ。
覗いてみたけれど分かりにくい写真になったので、別の特徴に注目する。
この花のメシベは柱頭を突き出しているのにオシベは花床に沿って眠っているようだ。
しばらくするとメシベの柱頭が花床のほうにへばりつき、オシベが突き出るようになる。
つまり花に雌の時期と雄の時期があるということで、
モクレンやオオバコのように雌の時期が先のものを雌性先熟という。
フデリンドウ(リンドウ科)
市民の森で盛りのフデリンドウ。日差しが良いと元気に開く。
この花はオシベばかりでメシベが見えない。
しばらくすると、メシベが伸びて2裂した柱頭が目立つようになる。
このようなタイプを雄性先熟といい、チューリップやホタルブクロなどもそうだ。
雌性先熟も雄性先熟も同花受粉を避けているのだろう。
ほかにも雌雄異花や雌雄異株があり自家受粉を避けるかと思えば
一方ではスミレのように閉鎖花で済ませるなど、植物がいろいろな工夫をするのに感心する。