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読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

ヴィクトリアマイル予想

2007-05-12 20:01:14 | スポーツ
本日三回目のブログです。
小説の記事、弟の記事と来たので、今度は競馬の記事にしようかと思います

明日はいよいよ第二回ヴィクトリアマイル(GⅠ)が行われます。
このレースは東京競馬場・芝1600mの牝馬限定戦です。
春の女王決定戦のようなレースで、今年も良いメンバーが揃ったと思います。
去年新設されたこのレース、なぜマイルなのかが疑問視されました。
マイルとは1600mのことです。
同じ1600mの安田記念もあるのに、わざわざマイルにする意義はあるのか、と大勢の人が思いました
でも、今まで古馬の牝馬限定のGⅠがエリザベス女王杯しかなかったのも事実。
せっかく新しいGⅠが出来たのだし、気楽に楽しむのが良いのではと思います

私の予想は、
カワカミプリンセス
スイープトウショウ
ディアデラノビア

最大の焦点はカワカミプリンセスがぶっつけ本番で出てきたことです。
去年のエリザベス女王杯以来、実に半年ぶりのレースで果たして勝てるのか…
でもこの馬には応援したくなる華があるので頑張ってほしいです。

また、スイープトウショウは非常に気まぐれなお姉さんとして知られています(笑)
気性の難しい馬で、ゲート入りを嫌がってレースの発走が遅れることもあります。
しかしその瞬発力は天下一品、ヴィクトリアマイルに出るメンバーの中で最速の脚を使えます。
気性の難しささえ出なければ、この馬は1着か2着になるのでは?


ディアデラノビアは3着になることが多い馬。
後方待機から直線一気の追い込みを得意とするのですが、なかなか勝ちきれません。
今回は追い込み有利の東京競馬場なので、3着に入る可能性が高いのではと予想します。


私的には、カワカミプリンセスに勝ってほしいです
実績はスイープトウショウがNo.1なのですが、この馬はすでに6歳。
ベテランの域に達しています。
今をときめく4歳のカワカミプリンセスに、世代交代を成し遂げてほしい
そしてここを勝って、安田記念も勝ち、宝塚記念でメイショウサムソンと戦ったら面白そうだな、と期待しています

弟の成長

2007-05-12 12:22:18 | ウェブ日記
ゴールデンウィークに実家に帰ったときのこと。
実家に帰るのはお正月以来でした。
私は3人兄弟の長男で、妹と弟がいます。

居間でお菓子を食べていたら、高校3年の弟が僕のところに来ました。
手にはノンフィクションの本を持っていました。
何やら照れくさそうに、弟はこう言いました。
「俺も本でも読んで、(私の方を指差して)近づこうかと思って……無理かさぁ?」
弟はどうやら私を目標にしているようです。
私は「無理じゃないよ」と言ったと思います。
弟は今まで本を読むことはありませんでした。

弟はバラエティーが好きで、数年前に始めてDVDを借りてきていました。
映画「スターウォーズ」なども見ていました。
映像系が好きなんだなと思い、将来はマルチメディア関係の仕事をしてみたら?とさりげなく言ったりしてました。
最近は「水曜どうでしょう」という、大泉洋が出ている番組にはまっているみたいです。
その後、漫画もいくらか読むようになりました。
ギャグ漫画以外には興味がないみたいです(笑)
漫画を読むのを非難する人もいますが、あれは間違いだと思います。
読むことに確実に意味があるんです。
それに感性豊かになると思います。
物事には段階があるのですから、最初はテレビ、次に漫画、次に小説で良いのでは?と思います。
もちろん、無理やり勧めるのではなく、本人が興味を持つまで待つのです。
実際、弟は年月をかけて、ついに本という書籍にたどりつきました。

弟はここ数年で確実に成長していると思います。
いつの間にか学校の成績も上がっていたし。
たまに実家に帰って成績表を見せてもらうと、目に見えて上昇しています。
大器晩成というし、ひょっとして私より弟の方が強くなるのではと思います。
22歳の私より、17歳の弟の方が伸び代があるだろうし、これからが楽しみです。

今回は身内の話になってしまいました。
弟が私を目標にしているらしいのが印象に残り、ブログに書いてみました。
子供に無理やり自分の理想を押し付ける親が今だに存在します。
無理に押し付けるのは逆効果だというのを理解するべきです。
そういった方々がこの記事を読んだら、何か感じてくれるのでしょうか。
そんなことを思いました。

「羊をめぐる冒険(下)」村上春樹

2007-05-12 11:22:40 | 小説
今回ご紹介するのは「羊をめぐる冒険(下)」(著:村上春樹)です。

-----内容-----
美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという一頭の羊と<鼠>の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどりついた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。1982年秋、僕たちの旅は終わる。すべてを失った僕の、ラスト・アドベンチャー。村上春樹の青春三部作完結編。野間文芸新人賞受賞作。

-----感想-----
上巻に続き、下巻も読み終わりました。
下巻での興味は、<僕>がいつ<鼠>に会えるのかと、星形の斑紋を背中に持つ羊星形の斑紋を背中に持つ羊を見つけることができるのかということでした。
下巻の序盤で登場する「羊博士」が、かつて星形の斑紋を背中に持つ羊を見たらしい。
しかも見たどころか、この羊が体の中に棲みついたことがあったのだ。
この羊は意志を持っていて、人間に取り付いて支配することができる。
かつては「羊博士」に取り付き、次に右翼の大物に取り付いた。
この右翼の大物を利用して、羊は巨大な権力機構を作り上げた。
しかし羊にとって、この人物はただの使い捨てで、権力機構が完成した今、もう用なしなのだ。
羊は右翼の大物の体に取り付くのをやめて、別の人間に取り付くべく行動を開始していた。

「羊をめぐる冒険」という題名を見たときは、羊自体はそれほど重要なキャラではないと思っていました。
しかし読んでいくと、羊が悪役のボスみたいな存在に思えてきました。
まさか羊がこれほどまでの強さだとは…。


北海道十二滝町を訪れた僕と彼女。
山の上の牧草地に羊への手がかりがあると思い、そこを訪れる。
そこには<鼠>の別荘があった。
ついに鼠と再会するのかと思ったが、鼠の姿はなかった。
だがつい最近まで別荘にいた痕跡は残っていた。

クライマックスの「僕」と「鼠」の会話シーンはちょっと感動しました。
鼠が現れたとき、「僕」が最初に発したクールな質問。
鼠が登場したときから、そんな予感はしていたのですが。。。
「僕」がそのことに触れるのは後のほうになってからだと思っていたので。
このあたり、村上春樹さんの小説の面白いところかも。

最後の爆発音、これで三部作が完結するんだなという雰囲気がしました。
それと同時に、「僕」が全てを失ったんだなという気もして、切なくなりました。
風の歌を聴け、1973年のピンボール、羊をめぐる冒険(上)・(下)と4冊の作品を読んだわけですが、一番面白かったのは羊をめぐる冒険(上)です
これから何が始まるんだろう、とワクワクしました。
次が羊をめぐる冒険(下)です。
伏線がちりばめてあって、読んでいくと「ああ、そういうことか」と納得したりして面白かったです
特に<鼠>の伏線には驚きました。
あまり詳しく書くとネタがばれてしまうので書けないのが残念です(笑)

これで村上春樹さんの三部作を読破しました。
すごく文章がきれいで読みやすかったです。
あと、この小説の数年後が舞台の「ダンス・ダンス・ダンス」もいつか読んでみたいと思います。
全てを失った「僕」が今度はどんな冒険をするのか、興味深いです。

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