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直に見ても眩しくないほどボンヤリとした太陽が、メインスタンドの向こう、日本平の山陰に沈む。その瞬間、試合終了を告げる長い笛が響き、ずっと歌い続けていた僕たちの歌はそこで途切れた。
確かに、前半に流れがきていて、しかも続けざまのC Kの場面でゴールマウスが破損。その修理のために10分中断という不運はあった。
さらにいえば、その10分を含めた前半のアディショナルタイム13分に、小野選手に見事なゴールを許してしまったのだから泣くに泣けない。
しかし、結果は0-5。
こうなると、もう実力差としか言いようがない。ホームでも6点とられて負けているのだから、J1の経験値は上がっても、その差はまったく縮まっていなかったということだ(むしろ開いたか)。
「前半はよかった」
「後半のような戦い方ができれば」
「前の試合より良くなってきた」
「いい時間帯もあった」
今シーズン、監督や選手がよく口のしたコメントだ。
でも、どんなにいいゲームをやっていたとしても、勝てなければトップリーグには残ることなどできない。当たり前のことなのだが、そのことを身をもって証明した1年になってしまったのだ。悲しいことに。
とはいっても、まだそのトップリーグで4試合残っている。
今の僕たちが見たいのは、選手たちの意地とプライド。
その姿を瞼の裏に、心に刻み込んでおきたいと思う。
オレンジ色に染まる清水のスタンドから「ベルマーレコール」が起きた。いつか聞いた記憶がよみがえる。せつなくて、でも温かくて、その声が胸に染みる。
夕暮れのスタジアムに響くエールを聞きながら、僕はあの長い長い坂を下っていくのだった。
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そして帰り道の150号線の橋の上から。ちょうどアウスタの方向から雲が途切れ青空がのぞいた。
バスツアーの勝率が悪かったので、今日は勝率のいい輪行を選択したんだけどなぁ…。