南口の『とんかつ』と大書きされている店に初めて入った。
店名は、その端に小さく『笠原』とある。
昨日の昼食のことである。
「いらっしゃい！」
カウンターの向こうで、まるで洋食屋さんに見える男性から声がかかる。
いい具合に枯れたちょい悪おやじ風である。
でも、よく見たら和食の板さんが着る白衣だった（笑）。
やっぱり、ここは和風のとんかつ屋に間違いなさそうだ。
お客は全員が男性で、しかも全員がとんかつにかじりついている。
やっぱり、ここは正真正銘のとんかつ屋だ。
そう確認した割に、頼んだのは「しょうが焼き定食」（700円）である（笑）。
お皿全体に敷き詰められたキャベツの上に、やや濃い色がついた肉が載って出てきた。
これは、キャベツと一緒に食べてねということだろうか。
さっそく肉を口に入れてみると、色そのままに味も濃いめ。おぉ、やっぱりキャベツと一緒に食べてねスタイルなのだな。んじゃぁ失礼して。ん～それでもまだ濃いめなので、もちろん白いご飯もススムくん。
で、こうなると欲しくなってくるのが、マヨネーズだ（笑）。
でもさ、初めてのお店で、しかもいきなりとんかつ以外のメニューを頼んでいるという負い目もあり、「マヨネーズください」なんて、とてもとても頼めない（笑）。
…と思ったら、お皿の脇にマカロニサラダがあるではないか。
そうか、これはキャベツとマカロニサラダと一緒に食べてねということなんだ（笑）。気が利いているぞ。
ならばと、みんな一緒に箸でつまんでお口に放り込む。これが、なかなか。もうお皿の上がぐじゃぐじゃでスゴイことになりつつ、あっという間の完食となった。
ちなみに、切り干し大根の小鉢、たっぷりのお新香、さらに味噌汁は大きめのお椀で、全体にお得感満載のランチメニューであった。でも次回は「とんかつ定食」にしたいと思います。