湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

半世紀前を写す

2010-11-29 19:46:14 | あんな物こんな物


『ヤシカフレックス C型』である。
父親が若い頃に使っていたものが、実家の押入から出てきた。
1955年製なので、半世紀以上も前につくられた“お宝”か。
いやいや、あの二眼レフの『ローライフレックス』をヤシカがコピーして量産したものなので、今も数千円から1万5~6000円という安価で流通しているようだ。
それでも、手にするとずっしりとした質感がいい。
金属製の頑丈そうなネジがあるかと思えば、いかにも安物のプラスチックの部品も見える。

革製のカバーについている紐を首にかけてお腹の前にぶら下げてみよう。上蓋をパンと開けて覗き込むと5cm四方の薄暗い画像が表れる。これがファインダーだ。よく見ると、左右が反対。そう、ちょうど鏡を見ているような具合になる。
右のネジを回すと縦に並んだ2枚のレンズの部分が前後に動き、これがピント合わせ。上のレンズがファインダーで、実際にシャッターが切られるのは下の大きい方のレンズだ。とても分かりやすい「2眼」である。

当然、ピント以外の露出やシャッタースピードなどは自分で設定する。それでも半世紀以上も前には、かなり簡単に撮ることができるお手軽カメラだったに違いない。もちろん、電気系統の仕掛けは一切ない(笑)。

取扱説明書は行方不明なのでネットで調べてみると、フィルムの入れ方なども紹介されいた。
じゃあ、フィルムを買ってこようと出かけたら近くのDPE屋さんには置いていない。そこで、大手カメラチェーンのお店にも足をのばしたが、5本パックしかなかったので諦めた。だって、本当に写るかどうかも分からないのに、いきなり5本なんて…

というわけで、フィルムはそのうち量販店で購入するということで、今はときどき首にかけて遊んでいる状態(笑)。乞うご期待、ですね。


携帯用カバーの状態もまずまず。50年前とは思えない。


箱も50年前にしては、モダンです。しっかりしているし。


乾燥剤も入ったままでした!しかも、yashicaのロゴまで入ってる!

ちなみに、あれこれも、それも、こっちも、このカメラで撮影されたものだ。
おっと、これもだ。

そしてこれがネガフィルム。