相手の倍以上走っても、ボールの保持率は相手のほうが上回っていて、
相手の倍以上気合が見えても、点差は開いていくばかり。
闘えど、闘えど、結果にはつながってこない。
まるで見えない相手と闘っているようだ。
試合後、選手たちは無言の8ゲートを経て場内を1周。いつものクールダウンが始まった。
まだ勝利に盛り上がるマリノスサポーターたちに向かってランニング。
フラッグが揺れ歓声があがるスタンドを、選手たちはどんな思いで見ているのだろう。
その背中に、僕たちは静かにエールを送るしかない。
試合中ずっと漂っていた雲もいつのまにか消え、空が悲しいほど青かった。
さて、そのアウエー側スタンドの上にそびえ立つ大型ビジョン。
お披露目の11月28日、そこにはどんな映像が映し出されることになるのだろう。