湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

おかずにカルボナーラ

2010-03-08 18:55:33 | 湘南夕日食堂


「えっ?白いご飯にカルボナーラ?」
昼飯の食卓を見た息子の第一声である。
「よく見ろ、パスタじゃないだろ」

久々に、もやしの登場です。しかも、チャンプルーでもない。見た目は微妙だけど(笑)。
食べてみると、ちゃんとカルボナーラの味がした。当たり前か、レシピを見て作ったんだから。でも、さすがにもやしだけじゃと栄養面を考え、タマネギ1個をプラスしている。
「ベーコンがもう少し入っててもいいんじゃない?」
なるほど!言われてみれば確かにベーコンの塩気、脂っ気、うま味がもっと出れば、さらにカルボナーラらしくなったな。レシピよりも多めにしたけど、タマネギを加えた分、まだ足りなかったかもしれない。何事も経験だ。
それに、自分でやってみて初めてカルボナーラってこうやって作ってたんだ、ということも理解できた。もちろん、本格的なやつはまた違うだろうけど。しかも、こっちはパスタじゃなく、もやしだけどね(笑)。
「ご飯にも合うじゃん」
おぉ、おかずとしても成立している。

変わらない湘南スタイル

2010-03-07 20:59:29 | 湘南ベルマーレ


あれほど待ち望んでいたJ1のステージ。
昨日の開幕まで、ワクワクドキドキだった。
総合公園に着くとスゴイ人出で、やっぱりJ1ともなるとチガウなぁと驚いたものだ。
ところが入場し、いつもの席についてしまうと、なんだかあまり違っているところがない。ピッチサイドやメインスタンドのスポンサーバナーが増えたとはいっても、劇的にというほどではない。取材陣の数はかなり多いが、大型スクリーンが設置されたわけでもなく、BGMも昨シーズンと同じ曲がかかっている。そして、ぐるりと見渡せば、やっぱり見慣れた顔がいつもの場所にあった。
11年ぶりのステージだというのに、そこにあったのはいつもの見慣れた風景。逆に安心して、落ち着いてキックオフを迎えることができたのだった(笑)。
ステージは変わっても、僕たちは変わらない。これまでの続きなんだ。選手たちも築き上げてきた自分たちのスタイルを、新しいステージでも貫いていけばいいんだね。それを実感した昨日だった。


いつものように引き上げてくる選手たち。「逆さ選手」が降雨量の多さを伝えている。


あの「90度システム広告」は、J1という感じですね。

雨の中を行こう!

2010-03-06 20:19:50 | 湘南ベルマーレ


激しい雨は降ったが、思ったより気温は下がらなかったようだ。
濡れた手を叩いていても、冷たくなかった。
残り時間が少なくなるにつれて、その手拍子がどんどん大きくなっていった。
昨シーズンの開幕時にはなかった盛り上がりだ。なんだか嬉しくなってきたぞ。
イケイケ~!

キックオフ直後から圧倒していた。
やっていることは昨シーズンと変わりないのに。そして先制。


ところが、徐々に危険な時間帯が増えていく。そりゃそうだ。山形だって強豪にもまれて成長し、しっかり残留しているんだから。失点こそオウンゴールだったけど、入るべくして入ってしまったんだと思う。それほど甘くはない。11年ぶりのJ1勝利と勝ち点3は、スルリとこぼれ落ちていった。
でもやっぱり1ではなく、3を取っておかなければならなかった。イケそうだったからこそね。昨シーズン以上に、1戦1戦がサバイバルなのだから。
それでも、降りしきる雨のなか堂々と戦っている姿を見て素直に嬉しかった。カテゴリーは下でも、こっちだって51試合も戦ってきたんだ。雨なんかへっちゃらさ。それが証拠に、湘南は最後まで足が止まらなかった。
さあ、行こう!
立ち止まってなどいられない。
次は、かなり久しぶりの相手。あちらもチーム名は変わったが、25番が帰ってきた。
楽しそうじゃないか!


こちらは、初めて勝利の花道を行く馬場選手。今日は重馬場だったが、馬場選手は軽快!いいですねぇ。前半の狙いすましたシュートもよかった!


最後に、backということで。一応。

今日までそして明日から

2010-03-05 18:38:28 | 湘南ベルマーレ


「J1で待っている」
鹿島サポーターの席には、確かそんなダンマクが掲げられていた。
前節の浦和戦ですでに降格が決定。
次の11月23日の鹿島戦は0-6の完封負けである。
それが1999年シーズンの、そしてJ1最後のホームゲームだった。

ずいぶんお待たせしちゃったものだ(笑)。
あれから10年と3ヶ月、ようやく明日J1の舞台に復帰します。
一緒に降格した浦和は翌シーズンには復帰、今やビッグクラブに成長した。
後からJに加盟したチームにも先を越された。
降格後、最も長くJ2に留まったクラブというありがたくない称号までいただいた。
いろいろあった。
気が遠くなるほど長かった。
険しい道だった。
でも、とにかく明日また、あの場所に帰ることができる。

We're back!

今日の総合公園は、開幕前日とは思えないほど静かだった。
暖かな日差しの中、いつものようにジョギングしたり散歩を楽しむ人が多くのどかである。
しかし、僕たちの目の前にある道は厳しく険しい。
まずは18番目からはいあがり、15番目までたどり着かなければならないのだ。
でも、できる。できないはずがない。
だって、あの険しい道のりを、誰も経験したことのない年月を、
僕たちはずっと一緒に走り続けてきたのだから。
さあ、行こう!
何があっても立ち止まってはいけない、最後まで走り続けなければならない…
その大切さを誰もが知っていることこそ、僕たちの強さだ。
『自分を信じ、仲間を信じ、最後まで戦う』

PLAY ON!


今日のピッチの様子です。明日、勝利への花道を通って進めば、選手たちの目には超満員のスタンドが飛び込んでくるはず!



トップの写真は相模川の河川敷で若者たちを。ポカポカだったので、一人はすでに裸だ。「PLEY ON!」思わず声をあげたくなった(笑)。
見たところ卒業したての高校生。J1にいたころは、彼らが小学校低学年だったのだ!

日乗で語られる墨東綺譚

2010-03-04 22:04:04 | 湘南ライナーで見る


「あなた」
「~なさい」
「~でしょう」
「~していらっしゃい」
明治、大正、昭和初期の小説に登場する女性たちの言葉遣いが美しい。
しかも目上に対しても、こうしたやや上から目線的な物言いである。
『濹東綺譚』(永井荷風著 岩波文庫 460円+税)に出てくる娼婦お雪などは、これが妙になまめかししくていい。夏目漱石や森鴎外で読む気高い女性たちと変わらない言葉遣いなのだ。
先日、その『濹東綺譚』を映画化したDVD(新藤兼人脚本1992年監督 東宝)を観た。
映像になり女優さんが喋ると、さらに不思議な情感を作り出す。そのころにタイムスリップしてみたくなる。お雪だけではない、お雪の雇い主(乙羽信子)、そして主人公の母親(杉村春子)との会話も素敵だ。
この映画、タイトルは『濹東綺譚』だが、『断腸亭日乗』という永井荷風先生自身の日記に沿って展開していく。つまり、『濹東綺譚』の主人公は先生自身である。
“比類なき都市散策者”とも呼ばれるその永井荷風先生が、大正、昭和初期の東京を歩く。映像では、当時の景色が薄暗くも色鮮やかでいい。ただ、淡々とした“日常”が描かれているので、興味のないものにはちっとも面白くない映画かもしれません。念のため。
余談だが、前半では若いころ “お世話になった”八神康子さんにも再会できる(笑)。蒸気機関車の登場シーンは『裸の銃を持つ男』を彷彿させ笑いを誘った。
尚、乙羽信子さんは1960年の作品にも出演している。こっちも観てみたい。

祝・ユニフォームスポンサー決定!
やはり、3社とも日本振興銀行さんのネットワーク。たいへんありがたいことです。胸を張って開幕を迎えることができますね。

カチカチおじさん

2010-03-03 23:01:22 | あんな人こんな人


その男は街角に立ち、両腕を胸の高さで広げリズミカルに体を揺らす。
近づくとカチカチと音が聞こえてくる。
手に握った100円ライターがカチカチと音を立てているのだ。

平塚市役所とダイエーの間の道を北に向かう道。
日産車体前の歩道橋の上。
警察署へ左折する角。
そして、図書館の前。
これまでに男を目撃した場所だ。

その男に、娘の同級生の男の子たちが尋ねたそうだ。
スゴイ!勇気あるなあ。
「何をしているんですか?」
すると、一言こう答えたという。
「仕事だ!」

地元中学生たちの間では、すでに「カチカチおじさん」という名で通っているそのファンキーな男。
ホームレスだとばかり思っていたが、ちゃんと仕事をしていた。
オレもしっかりしなきゃ。「ブラブラおじさん」と呼ばれているかもしれない(笑)。


胸と袖のスポンサーが決まりそうとのこと!楽しみです。

断トツの18番目から

2010-03-02 19:57:38 | 湘南ベルマーレ


今週末のJリーグ開幕を前に、サッカー専門週刊誌の順位予想が出揃った。

湘南は、両誌とも最下位!
しかも、ダイジェスト誌は「断トツの最下位」だ!

予想した34人中の「75%にあたる26人が降格圏内の16位内に予想し、そのうち16人が最下位にしている」
客観的に考えれば妥当か。特に専門家たちの予想だから、ちょっと心配。
でも、だからこそ覆しがいがあるというものだ。難しい、苦しいことはわかっているが、決して守りに入ることなく暴れてほしい。
「5点穫られても6点穫り返す、そんな面白いサッカーをしてください」
これは、J1昇格記念試合後の小島伸幸氏からのエール。
『湘南の暴れん坊』の片鱗を見せてくれ。

同じく本日発売の『YOKOHAMA WARKER』誌上で野澤選手が「上位を食う」「湘南の食いしん坊」としゃれてみせた。

個人的には湘南がJ1に残留する可能性は、現時点で日本代表がW杯ベスト4に入る可能性よりも大きいと確信している(笑)。

「昨季は山形が本誌で断トツの最下位候補だったものの、見事にJ1残留を果たした」
開幕戦は、その山形と。山形は今季の予想ではブービー。つまり、いきなり17位と18位の対決だ。一つずつ上がっていくには絶好の相手。あの日以来の対戦である。
さあ、満員のスタジアムをつくって後押ししよう!



写真は昨シーズン最終戦で。年俸は「安い」けど、「うまい」「速い」「おもしろい」湘南!

1964年にタイムスリップ

2010-03-01 20:39:33 | お休み日和


昭和39年に開催された東京オリンピックで、女子バレーボールの決勝戦が行われた『駒沢屋内球技場』である。
そう、日本代表が『東洋の魔女』と称され金メダルを獲得した舞台だ。外から見たことはあったが、昨日初めてその内部への潜入に成功した(本当はただFリーグ最終節 を観戦しただけ)。
いや、実に雰囲気がいいですね。国立競技場代々木体育館東京体育館 、駒沢体育館などあのころ建てられたコンクリートものは、どれも昭和の香りに満ち満ちている。いくらペイントしなおしても、全体に暗い印象がある。幾多の名勝負が繰り広げられてきたのだという重みと、いや本当にそんなことがここであったのかよという不思議な思いも同時にこみ上げてくるのだ。
椅子に腰を下ろしてみよう。直接お尻で昭和を実感できる。小さくて硬くて冷たい。観るものに対するホスピタリティがゼロである(笑)。公共施設に“サービス”という概念などない時代だったのだ。観る側だって、それが当たり前だと思っていたから文句も言わなかったのだろう。それより、目の前で展開される熱戦に夢中になっていたに違いない(実際、昨日は僕もゲームが始まったらここにいることを忘れていた)。
市川崑監督の記録映画『東京オリンピック』(東宝DVD)にも女子バレーの決勝の模様が収録されており、白熱する試合を見つめるスタンドが確認できる。ついでに、ここでのスタンドの薄暗さが今も健在であることもわかる。
さて、空調も効きが悪いのかちょっと冷えてきたのでトイレへ行こう。おぉ、男子トイレには懐かしい朝顔が並んでいる。水道管などもおそらく当時のままだろう。手洗い場には、固形の石鹸がネットに入れられている。施設が昔のままだとしても、液体石鹸のボトルくらい導入することだって可能だと思うが、これは慣習を励行しているのか。それとも担当者のこだわりか(笑)。


さらに、この建物に入って見渡してみると、どうしても気になることがある。
ガラス張りの壁面だ。ガラス面に誰かが慌ててペンキを塗ってしまったような跡が見える。


慌てて塗ってしまったらしい(笑)。
もともと「摺りガラス」仕様で外光を取り入れる設計だったのだが、竣工後競技者にとって眩しいことが発覚、急いで塗ったとのこと(そういえば学校の体育館でも球技はカーテンを閉めて行われる)。その跡が今でも生々しく残っているというのだから面白い。
今の技術で新しい素材に張り替えることも可能だろうが、昭和遺産として、このまま遺してほしいものだ。「2番じゃだめなんですか」的な仕訳論理で、予算は回ってこないか。なら安心だ(笑)。






ちなみに、この本によると、設計は「ソニービル」「東京芸術劇場」などでおなじみの芦原義信建築設計研究所とのこと。陸上競技場や象徴ともいえる管制塔の設計者とは異なるために統一感がないとも書かれている。その陸上競技場が映画『東京オリンピック』のタイトルバックに登場している。