8時50分過ぎ、どこへいくか決めずになんとなく西にハンドルを切った。
行楽日和だったので出発が遅かったかなと思ったけど、案外スイスイ進んであっという間に、小田原、真鶴、湯河原ときて9時半には熱海の海岸にいた(笑)。
ぶらぶらしながら、お昼にと海の幸の店に目星もつけた。
11時に路地裏で見つけたその店に足を運ぶと、さっきは気づかなかったが、向かいになんとも雰囲気のある中華そば屋を発見した。枯れた造りに、真新しい真っ白な暖簾がまぶしい。『香蘭亭』の黒文字もクッキリ。
さっきまで「魚、魚」といっていいた妻が「ここにしよう」と言い出す。自分にとっては願ったり叶ったり(笑)で、ガラガラと扉をあけるとテーブルが3つだけの店内には昭和の香りが満ちていた。
頼んだのは、ショーケースで目をひいたシンプルな「ラーメン」(550円)と「餃子」(550円)。
これがまぁうまかった。好みの味、好みの麺の硬さだ。こんなすてきなものが、熱海の路地の奥に長いことひっそり息づいていたのか。
今日は妻の嗅覚と決断力に感謝である。
しめて1,650円。
実は、このあと『純喫茶パインツリー』で、僕が「ロイヤルプリンアラモード」、妻が「ビール」を頼んだら、なんと1,650円だった!
びっくりするほど内容が異なるけど(笑)。