「そろそろ雲の向こうでは、金環日食になる時刻ですが・・・」
そんなナビゲーターのアナウンスが入る直前まで、平塚ビーチパークは土砂降りの雨だったのだ。男子トイレにも女性が雨宿りしていたくらい(笑)。
ところが、表で突然ワーワーキャーキャー歓声が上がった。
みんな一斉にボードウォークに飛び出すと、東の空を見上げる。
なんと、雲間から金環がクッキリと見えるではないか! 奇跡だ。
慌てて日食用グラスを目に当てる。でも、暗すぎてよくわからない。そうか、雲がフィルターになっているので、肉眼のほうがよく見えるのだ。
これも、奇跡だ。ほんの数十秒とはいえ、ここでは次まで300年以上という金環を、肉眼でハッキリ見ることができたのだから!
その後、いったん姿を消したものの、空はみるみる晴れてきて、もうグラスなしではいられない。後半の満ちていく様子を、100人以上集まった人たちと一緒に楽しむことができた。
平塚ビーチパークは、湘南ベルマーレが指定管理者になっているので公式サイトで発信されたこともあり、ベルマーレのウェアをまとった人も多かった。スポーツだけではなく、天体ショーまでみんなで楽しんじゃうクラブは、そうないはず。ちょっと嬉しかったな。
腰にお気をつけください。