お昼少し前にケータイが鳴る。
新山下の会社に勤務しているおっさん二人旅メンバーからだ。僕の就職を祝って、ランチに誘ってくれたのである。
生まれも育ちも仕事もこのあたりで、中華街を含めとにかくランチ事情に詳しい。そんな彼が案内してくれたのが『中国食堂』だ。
その佇まいからして素晴らしい。周囲から完全に浮いている（笑）。おぉ、中華鍋も浮いている。あっ、これは看板か。
それにしてもストレートな名前の店の扉を開けると、ザ・中国！ まるで香港にやってきたような雰囲気。香港になんて行ったことないけど（笑）。飛び交う中国語、カンカンジャッジャッという調理音…やかましいけれど、これはワクワクしますよねぇ。
テーブルは電線なんかが巻いてあった木製の芯だ。これがまた香港っぽい。行ったことないけど（笑）。
そんな店内の様子に圧倒されながら、大好物の「レタスチャーハン」（680円）をオーダー。なんと、1分も経たないうちに、目の前に山盛りがやってきた！
ケータイで撮ったので伝わらないのが残念。でもこれ、中華料理屋でよくある、オタマをひっくり返した形のチャーハンの、およそ3タマ分はあると思われる。凄まじいボリュームだ。入る前に「体調がよくないときは入れない店」と彼が言う意味を一目で理解する。
でも、嬉しい（笑）。久々の暴食、いや、これは間違いなく冒険だ！
「今日はちょっと水分が多い」という通り、家庭風の趣。とはいえ、味にまったく不満はない。レタスだってタップリ。何より、食べても食べても、ぜんぜん減らないところがめちゃめちゃ嬉しい（笑）。
おいおい、隣のテーブルに運ばれてきた「回鍋肉」は、4人家族の大皿レベルだ。あれ、一人で食っちゃうのか。スゴイなぁ。でも、うらやましい（笑）。あちこちで、いい大人の男が「ゴハン少なめで」と言ってるけど、少なめじゃあ、おかずとのバランスが悪すぎるだろ。今度ゼッタイ回鍋肉、ゴハン普通で食ってやると、ますますヤル気まんまんで香港風の店を後にするのだった。
そのころには、店内は満員。トーゼンですね。
ただ、お昼用に持参したおにぎりはまだカバンの中だ。夕飯にしようと思っていたのに、ちっとも腹が減らない（笑）。
