湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

最後のライナー、最長の日記

2009-12-15 22:14:22 | 無職透明な日々


300円時代からだから、どのぐらい乗ってきたのだろうか。ここ半年以外は、ずっと朝も乗っていた。
湘南ライナーは、500円という価格以上のゆったりとできる時間を僕にくれた。心からありがとうと言いたい。

今晩のライナーが、僕の最終便になりました。

今日をもって退職です。定年ではありませんよ、念のため(笑)。リストラです。
今の会社に20年弱在籍しましたが、結局何もしてこなかったことに対する報いだと思っているので、素直に受け入れています。

目の前にある山積みの仕事は人並み以上に片づけてきたという自負はありますが、先の事は全部先送りにしてきたという自省もあります(笑)。
特にここ数年は、拡大策に異論は唱えてもブレーキをかけることができず、リストラ策(ここは前向きな再生という本来の意味です)を叫ぶも実際にはなかなか進められず、結局後手後手に回ってしまいました。幹部の一員でありながら何もできなかったことは言い訳できません。その結果として、何の落ち度もない社員までを路頭に迷わせてしまったことは、いくら悔やんでも悔やみきれないのです。本当にごめんなさい。
「やるなら、まず幹部を。まずオレを」
これは、春先から言い続けてきたことで、ようやく叶ったともいえますが、経営的には遅かれ早かれやってくるジャッジでもありました。

リストラに失敗して、自分で自分をリストラした。

おかしな言い回しですが、こんな感じでしょうか。
残ったメンバーには今まで以上に苦労をかけると思いますが、とにかくもっともっといい会社になるように頑張ってほしいと願うばかりです。この会社が好きだったから。
今はこの会社で働けて、本当によかったと思っています。社長を始め、全くの未経験だったのに採用を決めてくださったこの方、さらにこれまで関わってきた全ての方に、ただただ感謝しかありません。本当にありがとうございました。
それから、この仕事を通して、普通だったらお会いできないような方からたくさんお話を聞けたことも貴重な体験でした。これも、感謝です。

さて、明日から肩書きは「無職」。

世間ではこの歳での就職が一番難しいと言われていますが、なぜか(本当に)あまり悲観していません。自分のスキルが役に立つとも思っていないし、できることなど何ひとつないのはわかっています。でも、これまでとは全く違う新しい日々が始まるということ、新しい何かにチャレンジできるということにワクワクしているのも事実です。
現実はそんなに甘くないことは百も承知。でも不思議なことに、なんだか楽しみなんだよなぁ、これからが。だから、ご心配は無用です(してないか!)。
みなさん、本当にありがとうございました。昨日、今日とたくさんの温かい言葉もいただきました。また、たくさんの素敵な(本当に夢のような)品々をいただきました。この場を借りて重ねて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
あぁ迷惑ばかりかけたのに心苦しい…。けど、その品々も追々紹介していかなければなりますまい(笑)。

さて、それで困っているのが、この日記です。「存続を」との声もあり、自分としても続けていきたいのですが、タイトルにムリが出てきました(笑)。もうライナーに乗ることないかライナー、いや乗ることないからなー。
ま、明日からは時間もあるから、ゆっくり考えてみましょうか。でも、妙案があったら教えてくださいね。
とりあえず、今日からカテゴリーが一つ追加になっているのに、お気づきでしたか?

『無職透明な日々』です(笑)。お楽しみに。



写真は、これまで仕事で使ってきた鉛筆の一部(机の引き出しに残っていたもの)です。かなりチビタのもある。たくさん仕事した証かな。


最後に。
あんなに強気だった社長が最後に交わした言葉が、いま心にしみています。
お互いお礼とお辞儀と握手を繰り返した後、一言。
「悪かったな。じゃあ、あんまり長く話してると、涙が出てくるから」

日栄楼は日営業

2009-12-15 01:22:31 | B食の道


小田原駅からほど近い、すき家や吉野家が並ぶ一角に、そこだけ時が止まったままの店がある。
中華の『日栄楼』だ。見るからに古いお店なので、日曜日はお休みだとばかり思っていた。ところが、Fリーグ観戦前の腹ごしらえにぶらぶらしていたら、やっていた!しかも、ランチメニューも出ているではないか!迷わず入店。
店構えも昭和だが、薄暗い店内も期待通り。見事にタイムスリップした。


頼んだのは、ランチの4番「ナスとエリンギの味噌炒め」。具だくさん。味が濃くてご飯が進む。そして、ご覧の通りスープの器がまたデカイ。中華丼なんかが盛られるような器にワカメスープがタップリ注がれている。最後にお母さんがサニーレタスを1枚加えてから運ばれてきた。さらに、デザートに杏仁豆腐が!それから、漬物も山盛りだった。
これで、なんと600円!
おいおい、価格まで昭和だった。
これはまたスゴイお店に出会ったものだ。しかも、日曜日に営業しているとは!
フットサル応援の前に寄れる!


当然、オンザライス。スプーンがついてるということは、そういうことですよね。でも、ご飯が少々足りません。


これですよ、この外観!