湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

あぁ純情、お一人様めし

2009-03-31 23:26:48 | 湘南ライナーで読む


美容院でパーマをあててもらう間、手渡される雑誌は僕の場合『横浜ウォーカー』と『フライデー』に決まっている。
写真週刊誌には興味がないのだが、最後のページに必ず料理のどアップが載っていて、これだけは楽しみにしている。
その連載が本になって今日発売された。『純情の男飯』(山田五郎著 講談社刊 1200円+税)だ。
「タモリ倶楽部」や「アド街」といった僕の好きな番組でお馴染みの山田教授である。特にかつて「タモリ倶楽部」の人気コーナーだった「今週の五つ星り」は、西洋美術に造詣が深い氏ならではのお尻評に毎回感心しながら、それでいて大いに笑わせてもらったものである。
さて、この本。タイトルにもある「男飯」とは、「大人な男の一人飯」をいうとのこと。
おぉ、まさにいつものオレじゃん。厳密には「大人」というより「おじさん」が合っている気がするけど(笑)。
それにしても、どアップの写真が迫ってきて困る。添えられた文章がリズミカルに押し寄せてきては食欲に火をつけて困る。
ウンチク語りに長けた山田教授が、あえて「男の飯にこれ以上のウンチクは必要ない」「黙ってむさぼり食えばいい」と言う。そこが、いい。
「ランチ価格で1000円以内」「特別な理由があるときは1500円前後」という価格帯も、ひたすら『B食の道』を行く僕にとってのストライクゾーンなのだ。
おまけに、全67軒のうち、行ったことがあるお店がわずか3軒しかないというところがまた困るやら嬉しいやら。行きたくなるお店が、まだまだこんなにあるんだと驚くばかりだ。
見て読んでいるだけでは終わらない、実に困った本である。

本屋さんの店頭にはカバーがついて、こんな感じで並んでいます。