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なぜこの店が『絶滅食堂で逢いましょう』に載っていないのか。まことにもって実にもうまったく不可解というほかないのだ(笑)。
秋葉原の『かんだ食堂』である。
用があって御茶ノ水駅で降りたついでに、秋葉原までテクテク歩き引き戸を開けた。
相変わらず男性客が100%。ビールをやっている人と、定食の人と半々か。ただ、いずれにしても、全員がかなりヘビーなおかずと格闘していることだけは確かだ。
今日は『しょうが焼き定食』(730円)に挑戦。
お皿こそ大きくはないが、その量たるや凄まじい。一きれ一きれも大きく、やや硬めで焦げ目が嬉しい。口いっぱいに頬張れる幸せにどっぷり浸れる。
タレがほとんど水分なので、肉がやや渇きがちなのだが、そのタレに水没しているキャベツと肉をガバッと箸でつかんで一気に口に運べば、これはもうパラダイス。口が満杯なのもおかまいなしに、早く早くご飯を~!と脳がどんどん命令を発し続けるのだ。
ひたすらこんな状況なので、久しぶりにアゴが疲れた。残った味噌汁をすすり終える頃には、ノックアウト寸前。
同じしょうが焼きと格闘していた隣の若いサラリーマン氏は、ご飯もおかずもだいぶ残して完敗。淋しそうに寒空の下に消えて行った。
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それにしても、店員さんたちの段取りのよさ、お客のさばき方の見事さには脱帽だ。いいお店の証ですね。お会計時にちょっと待たされただけなのに、「ごめんなさいね」を連発された。“待たせる”ことをヨシとしない、というよりここでは待たせないのが当たり前なんだ。
そんなカスタマーファーストを何十年も前から貫いている『かんだ食堂』。混んでいようが、おかずが皿からはみ出していようが、多少煙かろうが、トイレには厨房を通って行かなければならないだろうが、そんなことさえもすべてがイイ味つけに思えてしまう、気持ちのいい、愛すべき昭和的食堂なのである。
今度は『野菜炒め』か『ゴーヤ炒め』だな。見たところ、お皿からはみ出し度は、しょうが焼きの比ではなかった!
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