NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]製品安全センター
PSマガジン(製品安全情報メールマガジン)
2023.8.22 VOL. 435より
秋雨や台風の影響で洗濯物の部屋干しが多くなるこの時期、
活躍するのが、洗濯物の乾燥を早めるために使用される除湿機や扇風機、サーキュレーターです。
これら可搬型の電化製品は、使用の都度、設置場所を動かしたり部屋を移動させたりするために、
電源コードに負担が掛かります。
取り扱いにご注意いただくことを御紹介します。
除湿機、扇風機などの電源コードの事故
【事例1】除湿機の事故
除湿機を使用していたところ、背面から異音と発煙が生じ、
確認したところ、電源コードが焼け切れており床面が焦げていました。
⇒電源コードが除湿機本体のコードプロテクター部分(本体から電源コードが出てコードを保護している部分)の直近
で内部の電線が溶断しており、溶断部近傍の電線には繰り返しの外力が加わった痕跡が認められました。
このことから使用時の力が加わって内部の芯線が断線し、スパーク(火花)が発生し発煙したものと推測されました。
【事例2】サーキュレーターの事故
リビングで洗濯物を乾燥させるためにサーキュレーターを作動させたところ、
電源コードの本体側で、「ボン」という音とともに炎が立ち上がり、電源コードや床などを焼損しました。
⇒電源コードの焼損部は、片側の極が完全に断線しており、もう片側の極は半断線している状態で、
それぞれの断線箇所に溶融痕が認められました。
事故発生時の詳細な状況は不明ですが、電源コードに過度な力が加わったため、
電源コードの芯線が断線し、局所的に異常発熱して焼損に至ったものと推測されました。
【事例1及び2の注意事項】
事例1と2の事例は、除湿機及びサーキュレーター本体を移動するなどで動かした際などに、
電源コードが本体から出ている部分に無理な引っ張りや曲げ応力が加わり、
電源コードの芯線が断線又は半断線していたものと推測されます。
製品の取扱説明書には、電源コードの取り扱いに関する注意事項が
「電源コードを傷つけたり、無理に曲げたり、引っ張ったり、ねじったり、たばねたり、重いものをのせたり、
挟み込んだり、加工したりしない。電源コードが破損し、火災・感電の原因になります。」と記載されています。
取扱説明書にしたがって「やさしく、丁寧に」扱ってください。
こちらの注意喚起動画(再現実験映像)もご覧ください。
◇電源コード「2.無理に力を加えたコードの発火」
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01330102.html
【事例3】扇風機の事故
使用中の扇風機から出火し、台座から上部の樹脂部分が焼損した。
電源コードは、電源プラグから離れた位置で断線し、内部の電線に溶けた痕が認められたが、
通常の使用において外力が加わらない位置でした。
⇒この電源コードの断線部分が壁とテーブルの脚に挟まれた位置にあったことから、
繰り返し外力が加わったために電源電線が断線し、スパーク(火花)が発生し火災に至ったと推測されました。
【事例3の注意事項】
電気製品の電源コードを屈曲させる、踏みつける、強く引っ張るといった外部から無理な力が加わる使い方をすると、
電源コード内部の電線が断線して、異常発熱や発火の原因となるおそれがあります。
下記の注意事項を参考に事故を未然に防止しましょう。
<注意事項>
□ 電源コードを机やドアなどに挟み込まないように、設置場所に配慮する。
□ キャスターなどが通過する場所は電源コードにカバーを付けるなどすることで、保護しておく。
□ 電源コードを傷付けるおそれがあるため、ステープルや釘、針金などで固定しない。
□ 電源コードを束ねた状態では使用しない。
□ 電源プラグをコンセントから抜くときは、電源コードを引っ張らないように、電源プラグを持ってまっすぐ抜く。
また、電源コードをペットがかじったために断線しスパーク(火花)が発生した事故もありました。
電源コードは、生活の導線上やペットの通り道にも注意して取り回してください。
こちらの注意喚起動画(再現実験映像)もご覧ください。
◇電源コード「8.半断線で発火」
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/1511.html
***************************************
冷暖房効率を上げるためにも扇風機、サーキュレーターは必需品です。
これから季節、湿気の多い北陸では除湿機が活躍する機会も多いですよね。
今回の事故について、
改めて多く場所やコードの扱い方について
PSマガジン(製品安全情報メールマガジン)
2023.8.22 VOL. 435より
秋雨や台風の影響で洗濯物の部屋干しが多くなるこの時期、
活躍するのが、洗濯物の乾燥を早めるために使用される除湿機や扇風機、サーキュレーターです。
これら可搬型の電化製品は、使用の都度、設置場所を動かしたり部屋を移動させたりするために、
電源コードに負担が掛かります。
取り扱いにご注意いただくことを御紹介します。
除湿機、扇風機などの電源コードの事故
【事例1】除湿機の事故
除湿機を使用していたところ、背面から異音と発煙が生じ、
確認したところ、電源コードが焼け切れており床面が焦げていました。
⇒電源コードが除湿機本体のコードプロテクター部分(本体から電源コードが出てコードを保護している部分)の直近
で内部の電線が溶断しており、溶断部近傍の電線には繰り返しの外力が加わった痕跡が認められました。
このことから使用時の力が加わって内部の芯線が断線し、スパーク(火花)が発生し発煙したものと推測されました。
【事例2】サーキュレーターの事故
リビングで洗濯物を乾燥させるためにサーキュレーターを作動させたところ、
電源コードの本体側で、「ボン」という音とともに炎が立ち上がり、電源コードや床などを焼損しました。
⇒電源コードの焼損部は、片側の極が完全に断線しており、もう片側の極は半断線している状態で、
それぞれの断線箇所に溶融痕が認められました。
事故発生時の詳細な状況は不明ですが、電源コードに過度な力が加わったため、
電源コードの芯線が断線し、局所的に異常発熱して焼損に至ったものと推測されました。
【事例1及び2の注意事項】
事例1と2の事例は、除湿機及びサーキュレーター本体を移動するなどで動かした際などに、
電源コードが本体から出ている部分に無理な引っ張りや曲げ応力が加わり、
電源コードの芯線が断線又は半断線していたものと推測されます。
製品の取扱説明書には、電源コードの取り扱いに関する注意事項が
「電源コードを傷つけたり、無理に曲げたり、引っ張ったり、ねじったり、たばねたり、重いものをのせたり、
挟み込んだり、加工したりしない。電源コードが破損し、火災・感電の原因になります。」と記載されています。
取扱説明書にしたがって「やさしく、丁寧に」扱ってください。
こちらの注意喚起動画(再現実験映像)もご覧ください。
◇電源コード「2.無理に力を加えたコードの発火」
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01330102.html
【事例3】扇風機の事故
使用中の扇風機から出火し、台座から上部の樹脂部分が焼損した。
電源コードは、電源プラグから離れた位置で断線し、内部の電線に溶けた痕が認められたが、
通常の使用において外力が加わらない位置でした。
⇒この電源コードの断線部分が壁とテーブルの脚に挟まれた位置にあったことから、
繰り返し外力が加わったために電源電線が断線し、スパーク(火花)が発生し火災に至ったと推測されました。
【事例3の注意事項】
電気製品の電源コードを屈曲させる、踏みつける、強く引っ張るといった外部から無理な力が加わる使い方をすると、
電源コード内部の電線が断線して、異常発熱や発火の原因となるおそれがあります。
下記の注意事項を参考に事故を未然に防止しましょう。
<注意事項>
□ 電源コードを机やドアなどに挟み込まないように、設置場所に配慮する。
□ キャスターなどが通過する場所は電源コードにカバーを付けるなどすることで、保護しておく。
□ 電源コードを傷付けるおそれがあるため、ステープルや釘、針金などで固定しない。
□ 電源コードを束ねた状態では使用しない。
□ 電源プラグをコンセントから抜くときは、電源コードを引っ張らないように、電源プラグを持ってまっすぐ抜く。
また、電源コードをペットがかじったために断線しスパーク(火花)が発生した事故もありました。
電源コードは、生活の導線上やペットの通り道にも注意して取り回してください。
こちらの注意喚起動画(再現実験映像)もご覧ください。
◇電源コード「8.半断線で発火」
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/1511.html
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冷暖房効率を上げるためにも扇風機、サーキュレーターは必需品です。
これから季節、湿気の多い北陸では除湿機が活躍する機会も多いですよね。
今回の事故について、
改めて多く場所やコードの扱い方について