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Fate/mosaic 第1話 狂その他召喚シーン

2019年04月22日 22時04分07秒 | TRPGリプレイ
神戸の学園都市エリアの南東に位置する横尾山という山の中、2人の男女が召喚陣の準備をしていた。
(召喚呪文省略)
一瞬の強い光の後に、古風な成金趣味な小男が現れる。
「アンタが俺のマスターとかいうやつか?」
あなたの目の前には白い肌、白い髪、赤い目の少女と、フルフェイスメットを被った大男がいます。
「そうよ。『私』があなたのマスター、ルーカス・ディアシュナイで、」
「俺がルーカス・ディアシュナイだ。チッはずれか。こんな貧相なバーサーカーとはな。」(PL:赤)
「あ?マスター二人とかどういうわけだ?」(PL:くずかご)
「俺は私で」「私は俺だ。俺たちは2人で1人だ。そんなもんだと今は理解してくれ。」
「それじゃあ答えになってねえんだよ!俺が理性のある『バーサーカー』でよかった
なァ!さもなければ今頃八つ裂きになってたぜ!」
女はその不自然なまでに白い肌をより青冷めさせてバーサーカーに怯えています。
「バーサーカーか、全く皮肉なものだ」ッチ「これが運命か。」
「令呪は俺が持っている。お前にとっては俺たちの事情など知らずとも、この聖杯戦争で勝ち残ることができればいい。違うか?」
女「狂化のランクはA?EX?あまり高くないといいのだけど 」
狂「そうだな。まあいいだろう」
「あとアンタさっきハズレだのなんだのと言ってたが、違うな。アンタは最高のアタリをひいたぜ」
「そういうお前は見たところ武勇に秀でているようでも狂ってるようにも見えない。お前の真名は何だ?」
「誰が人間なんぞに真名を教えるかよ」
「 と言いたいところだが、特別に教えてやる。『ファフニール』、それが俺の真名
......だ」(ドヤ顔)(うろ)
「た、助けて、『俺』!『私』が、『私』が消えてしまうわ!」
くずかご「(宝具使えないとクソ雑魚やで)」
男「確かにひどいステータスだった。お前は基本霊体化していろ。サーヴァントやマスターの相手は俺がする。」
「うん、まあ、それは 大丈夫だろ、多分な!」
ここから相談が入り、狂が陣地作成できることを知った男が狂とともに陣地作成を開始、街に出て目立たない女が情報収集を行うことになった。
狂、ルーカス男は陣地作成の途中で不審なサーヴァントの気配を横尾山の南側に感知。接触のため近づくものの、近づいた場所で気配が消滅してしまう。
男「サーヴァントも斬れば死ぬ(木に一撃かましながら)」
狂「お前はどちらかというと俺(怪物)寄り」
一方のルーカス女はまず、学園都市でホムンクルスの女性らしい人影を見たという情報を聞きつけ単独で学園都市へ向かう。赤はこの時、なんとなく気づいていた。あれ?2人の人格のRPするのしんどいな?

とある洞窟の中の開けた場所で2人の男が佇んでいた。1人は中華風の衣装に身を包んだ偉丈夫で、もう1人はサングラスをかけたアメリカンスタイルのスーツの男だった。
スーツの男が上を伺いながら呟いた。「もう行ったか?」
「ああ、すぐに配下の鬼道衆に奇門遁甲を使わせた。気配は感じたかもしれんがすぐに見失ったはずだ。…心配はあるまい。」重々しい口調で偉丈夫は答えます。
「そうか…それなら俺は行くとするかな。」
「大聖杯の方は追わなくて良いのか?」
「ああ、どうせ人格をとうの昔に失ったホムンクルスだ。取り返されることはねえだろうよ。それよりもあんたは自分のソルジャーの復元を急いでくれ。…俺はちょっくら本物の英霊さんたちとマスターとやらを…拝んでくるとしようか。」
そう言い残すと男は地上へと続く道へ消えて行きました。
残された男はほそく笑むとその場に座り込む瞑想を始めました。
「さあ、見せてもらおうじゃあないか、お前の覇道とやらを。」

Fate/mosaic リプレイ 第1話 騎術殺召喚シーンby桜楽

2019年04月07日 12時12分02秒 | TRPGリプレイ

【ライダー陣営】

夜、閉園されたはずの神戸どうぶつ王国の広場で青年が召喚の儀式に臨んでいた。

???「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。(略)天秤の守り手よ―――!」

魔力が迸り土煙と動物の鳴き声に包まれた召喚陣から現れたのは中年、白髪に少し不機嫌そうな目が印象的な軍服の男性だ。憮然とした表情で青年をを見つめている。

「初めまして……ですかね。僕の名前は真桐恭太、ですが最近は田代桔梗と名乗っています。聖杯戦争に勝つため、これからよろしくお願いします」青年は頭を下げた。(PL:草笛)

「随分と丁寧なことだが、大事なのは礼儀などではない。お前はこの聖杯戦争に何を望む?」サーヴァントは問いかける。

「僕の望みは、実家である間桐家と縁を切って、僕の人生に二度と聖杯戦争が関わらないようにすることです。間桐家は、動物のみならず人間の命をも軽視しすぎている。そんな酷い家柄にはもう耐えられないのです。既に実家は出ていますが、それでも真桐は僕を追いかけてきて聖杯戦争に参加させました。僕が真桐から生涯逃げるためには、聖杯を使うしかないんですよ」

「ふん、逃げるためとは随分と後ろ向きだな。だが、まあいい。俺にも叶えなければならぬ望みがある。望みを果たしたいのなら決して戦うことをやめないことだ。戦い続けられるのなら俺も共に戦ってやる。」

「俺の名はジェームズ・クック。普段はただライダーと呼ぶがいい。俺が望むのはただ一つ、この世界の果てへと至ること。そのためにはサーヴァントの体では不都合が多すぎる。俺はこの聖杯戦争に勝ち抜き、生身の体を手に入れる。」(PL:ひーろ)

「世界の果て……ですか。確かに、あなたの大志ある願いに比べると僕の願いはひどく後ろ向きかもしれませんね。ですが、聖杯戦争に参加したからには僕も全力で戦って勝ちに行きます。これからよろしくお願いしますね、ライダー」

草笛:この二人、とってもかっこいい会話してるけどここは神戸どうぶつ王国なのである。

「それではマスター、お前に俺の船を見せてやろう」ってことで船を出します。

ライダーが号令をかけると彼の頭上の空間が開けると潮騒と共に巨大な帆船が出現した。

"ディスカバリー号

準備5秒消費8、維持に30分4、体力200、大きさ30ヘクス、防護点10

砲撃準備3秒、砲撃の威力50D4、一度に3つまで狙える。着弾点7ヘクス"

「それではまずは情報収集だ。他の陣営のことを知らないままでは戦いにもならん。マスター、他の陣営の様子を探れるか?」

「ええ、お安い御用です。情報収集は得意なんですよ」と言って鳥笛を鳴らす。すると、すぐさま船の甲板に数羽のカラスが集まってきた。カラスに餌を与えながら、動物会話でハーバーランドの辺りの情報を聞き出します。どうやらハーバーランドでは特に異変はないようです。

 

ライダーはその間にこのあたりの海岸を把握することにした。彼の船乗りとしての"気象学"や"地質学"の知識を用いれば神戸の街のおおよその構造や明日が雨であることなどが手に取るようにわかるだろう。

「マスター、当面の目標として海岸沿いを探索しようじゃないか。他の陣営との接触を目指すにしても海岸なら私の宝具が有利に働くだろう。」

「そうですね。取り合えず灘の方を目指して行きますか。」

そう言うと2人はポートライナーに乗って一度三ノ宮へと向かったのであった。


 【キャスター陣営】

黒スーツの男が神戸大学の地下室でサーヴァントを召喚しようと試みている。その手には触媒はなく緊張した面持ちが見て取れる。

「はてさて、私には一体どのようなサーヴァントが召喚されるのやら。触媒を用意できなかったのは手痛いですね……全く。私と相性の良いサーヴァントであることを願いますが」

「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。(略)天秤の守り手よ―――!」

光に満ちる実験室の中で一人呟きます。黒いスーツの裾がバタバタと揺れて、次第に光は収まってゆきサーヴァントの姿が見えるようになるでしょう。

………あなたが、ええ、私のマスターね?

目深にフードをかぶった女性が、召喚サークルの光輪の残滓を一層際立てるように、全身に黒の衣装をまとい召喚されます

ふふ、素敵な「工房」ですこと。貴方とわたくしで、この聖杯戦争を支配いたしましょう―――?」

「それは無論、当然のこと。その姿、貴女はどうやらキャスターのようですね。召喚に応じて下さり感謝しますキャスター。私は黒部彰(クロベアキラ)。しがない病院勤めのサラリーマンです。魔術も多少嗜んでおりますが、きっと貴女には到底及ばないことでしょう」(PL:ぐれそ)

「病院?ああ、道理で―――

少し顔をしかめますが、すぐに笑顔を浮かべて向き直ります。

「わたくしのことは、ただキャスターと呼んでいただければ良いのだけれど」(PL:ナケミン)

「そうね、クロベ、あまり時間はないわ」

「今すぐにでも、わたくし達の戦いを始めなくてはならない。

貴方にも協力していただくわ」 

そう言うと実験室を、強いエネルギーの圧―――キャスターの魔力が満たし始めます。

『陣地作成』

黒部は圧倒的な魔力の圧に目を見張ります。

……素晴らしい。これがキャスターの陣地作成ですか」

……とりあえず、この病院はわたくしの陣地になりました。

敵が襲ってきても、最低限の抵抗はできるでしょう」

 そう言うと黒部に向き直ります。

 「わたくしの力は――その一端ですが――お見せしたわ。さて、貴方に何ができるのか、教えてくださるかしら?」

「私が得意とする魔術は主に身体強化と隠密行動です。不格好で恥ずかしいのですが、飛行も得意としています」

黒部はサーヴァントから理性的な思考を感じ取りビジネスパートナーとしての信頼を感じたようです。

「近接格闘も嗜んではおりますが、はたして聖杯戦争においてどれほど私の能力が役に立つかは分かりません。キャスター、貴女のことは頼りにしています」

ええ、わたくしを信頼できるならば、そうすればいいわ」

「ただ、わたくしには貴方を、世に名を馳せる英霊の面々から守りきる力もそのつもりもないわ」

「自分の命は自分で守って頂戴」

……ええ、お構いなく。元よりその程度の覚悟と力は持ち合わせているつもりです。守ってもらわねばならないような、そんな男に一体何を為せるでしょうか」

キャスターは称えるような、嘲るような、笑みをうかべます。

「そうだといいけれど。…さて、時間は無いといったわね?わたくしはこれから…そうね「空気作り」を始めます。

その中でなら、まああなたも役に立ってくれるかしら?」

"スキル:悪徳の灰天

「毒婦を火刑しその遺灰が混ざった空気を人々が吸うことで心が悪に侵されるのではないか?」と言う伝承から発生したスキル。魔力のある者にしか見えない灰を発生させる。この灰は魔力的な事象(風、雨)によって取り除かれる、また3日で自然消滅する。"

実験室内、いや、それより遥かに広く、神戸大学、それを要する六甲の山々や麓の町までもを、濃い灰色の大気が包み始めます

次第に灰色は濃度を増し、黒部の視界すらも奪います。灰は六甲摩耶エリアを包み込んだようです。

「ひとまずこの街の要所となる場所へ行き、そこで灰天を展開しましょう。この中なら私達が遅れをとることはないでしょう。」

「わかりました。それではタクシーを呼んできます。」そういって黒部はブラックベリーを取り出しタクシーを呼ぶとキャスターと一緒に乗り込み三ノ宮へと向かいました。

 

巫条水茜の日記:過去

 

今から五十年ほど前のことです。医療系魔術の専門である巫条家の一人娘で巫条水茜という少女がいました。彼女は生まれつき心臓が悪く、病室から出ることはほとんどありませんでした。六甲病院の院長である両親も娘に対する愛情を彼女に注ぐようなことはなく、彼女はいつも一人病室で魔術の勉強をする日々でした。巫条家は病院であることもあって回復魔法や身体強化魔法に特化しているのですが、彼女はそれらをそっちのけで精神操作魔法にのめりこんでいきました。つまりは「憑依魔法」……彼女の趣味は誰かに憑依して、病室の外の世界を少しでも見て回ることだったのです。そんな中、彼女は当時病院で働いていた青年に恋をしました。名前を「黒部彰」と言います。ここで二人は恋に落ち……となればお話は違ったのでしょうが、残念ながら彼女は憑依越しでしか黒部に会うことはありません。彼に病室に来てもらうようにしようとしましたが、巫条院長は決してそれを許そうとはしませんでした。何の進展もなく月日は流れ、そして……事件が起こりました。【五十年前の大事故】、それが起こった時水茜はいつも通り病室にいました。病棟が火に包まれる中、避難することもできず彼女は瓦礫に押しつぶされる他なかったのです。

 

巫条家総出の救急処置の結果、彼女は死ぬことはありませんでした。しかし、彼女はもう指一つ動かすことができなくなってしまったのです。意識はあっても身体を動かすことはできない、つまり植物状態となった彼女は日夜憑依魔法で他人に乗り移る生活を続けていました。そして悪いことは重なります。事故で負担のかかった彼女の心臓がもう限界に達しようとしていたのです。巫条家の跡継ぎを失くしてしまうわけにはいかない。そう考えた巫条院長はある決断を下しました。巫条家に伝わる秘術にして禁術の医療魔術……「魂の石」を用いた心臓移植です。魂の石を施した他人の生きた心臓を移植するこの魔術には、心臓の提供者が当然必要となります。彼女に適応する心臓を提供できるのは親族のみ。ですが院長夫婦が心臓を提供するわけにはいきません。少なくとも娘を助けるために自分の心臓を捧げるような行為を彼らは取ることはありませんでした。心臓の提供者として白羽の矢が立ったのは、彼女の腹違いの義兄である……黒部彰でした。

 

今や水茜は、黒部に憑依することで不滅の肉体を手に入れました。少なくとも黒部の肉体は水茜に移植された心臓が破壊されない限り決して死ぬことはありません。彼女は膨大な魔力の知識と頑強な肉体で彼女自身の身体を治療する方法を探し始めます。しかしいつしか彼女は気づいてしまったのでした。巫条水茜という少女を愛してくれる人はもういないのだと。彼女の存在を示す証拠はもはや強固に守られた病室に横たわり、幾つもの機械で生命維持される焼け爛れた身体しかありません。「彼女」は一体、どこにいるのでしょうか? 水茜の願望は少しづつ膨れ上がっていきました。誰かに愛してほしい。愛されたい。どうして自分を愛してくれる人はいないの? 月日は流れ、巫条院長夫婦が亡くなった後表向きは別の人間が院長をしていますが、実権を握っているのは彼女です。魔術の知識と、不滅の肉体と、それから肥大した願望。それらを抱えて巫条水茜は今回の聖杯戦争へとおもむくのでした。

 

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「なーんだキャスターか」なんて、そんなふうに口に出すはずもないけど。初めて見たサーヴァントの圧倒的な存在感に気圧されてたのかも。少なくとも敬意を示そう。そう思ったかな。

でも実際ちょっと残念だったところはあるかも。だってわたしが得意なのは飛び回ったり駆け回ったり隠れたりすること。忍者みたいなことがやりたくて訓練もしてみたし。だからアサシンか、アーチャーだったらいいなーって思ってた

触媒が手に入らなかったのが一番問題かもね。まぁそこは仕方ないってことにしとく。御三家ですら入手には苦労するって言うし。

 
【アサシン陣営】
誰もいないノエビアスタジアム神戸でシルクハット帽に市松模様の長い首巻き、そして春先にも関わらず冬用のコートを着た男がサーヴァントを召喚するべくセンターサークルに魔法陣を書いていた。
「さてさて、一体どんなサーヴァントが出てくることか…出来るだけ僕を楽しませてくれ給えよ…」男は不敵に笑うと詠唱を始めた。
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。(略)天秤の守り手よ―――!」
魔法陣の中に強い光が満ちるとそこにはトーガのようなゆったりと衣装をまとった美しい女性が立っていた。

同性であろうとも見惚れてしまうような容貌、

端々から知性を感じさせる所作、

大人の色香が漂う艶やかな肌。

同性であろうとも見惚れずにはいられない美貌

「サーヴァントアサシン、召喚に応じて参上しました。…あなた様が私のマスターですか?」
「ブラボー!なんと美しい女性だ…!おっとこれは失礼!私の名は博戯(はくぎ)と言う。よろしく頼むよ、この聖杯戦争を楽しもうじゃあないか。君は見たところアサシンのクラスかな?」(PL:マカロン)
「私はアサシンのサーヴァント。正直に申しまして、戦闘は不得手と言わざるを得ません。しかし情報収集なら多少の心得がございますわ。まずは他の陣営と接触し同盟を組むのが得策かと思いますが…如何でしょうか?」(PL:へくとぱ)
「ふむ…確かに良い考えだね。僕も正直なところ戦闘には向いていなくてね。どちらかと言うと交渉ごとや騙し合いの方が得意だ。それじゃあとりあえず三ノ宮で張り込もうか。人通りの多いあそこならいずれ魔術師が捕まるだろうしね。」
そう言うとアサシン達はタクシーを捕まえて三ノ宮へ向かいました。

Fate/mosaic リプレイ 第1話 剣弓槍召喚シーンby桜楽

2019年03月30日 16時47分35秒 | TRPGリプレイ
みなさんお久しぶりです。桜楽です。
前回のFate/mosaicのオープニング記事からそろそろ1年が経ち、G-Linkで行われた聖杯戦争も3回目を迎えました。第一回目のFate/mosaicは結局セッションの途中で終わってしまったのですがそのまま埋めるのも勿体なかったのでリプレイの形にすることにしました。
それではどうぞ!
(注意:これらはGMの記憶を頼りに書いています。実際のセッションとは異なる部分もあります。)

GM「みなさんは神戸の街で行われる聖杯戦争に集められた7人の魔術師とその召喚に応えた7騎のサーヴァントです。みなさんはMAPの散らばった7つの拠点それぞれに分かれて同時刻に召喚シーンを行なっていただきます。さらにゲーム序盤のヒントをそれぞれの陣営に事前調査の情報として伝えます。」
GM「それでは現在時刻は20:00です。」

【セイバー陣営】
 1人の青年が北野の異人館でかの有名な三銃士が使ったとされるサーベルを構え召喚の呪文を唱える。

遠坂「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。(略)

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

目の眩むような光の中から現れた、軽装で、レイピアを携えた黒髪の青年は、目の前にいる人物を黒い瞳で捉えると、口を開きます

セイバー「セイバー、フランス国王ルイ13世が銃士ダルタニャンだ。オレを召喚したマスターだな?よろしく頼む」(セイバー:PLおかゆ)

と軽く名乗った後、愛想の良い笑顔を向けます

遠坂「遠坂  慎次だ、よろしく頼むよセイバー。」(遠坂:PLらぎ)

セイバー「これからどう動こうか?できるだけ使いたくはないが、宝具のことも考えると、オレは味方は多ければ多いほど有利に立ち回れる。だから、どこかと同盟でも組みたいところだけど…」

GM「セイバー陣営は事前情報として遠坂の屋敷の場所と間桐の屋敷の場所を獲得しています」

遠坂「同盟を組むのは賛成だ。間桐の屋敷がこの辺りあったな。そちらを目指そうか。」

そして夜の六甲山をセイバー陣営は西へ歩いて移動しました。


【ランサー陣営】

 30代白人男性が霊気渦巻く生田神社の中でサーヴァントを召喚しようとしています。この神社という空間を触媒にサーヴァントを召喚しようとしています

??「素に銀と鉄。(中略)抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

ランサー「時空の彼方よりこの世界を救うためやってきた、愛と正義の魔法少女ヤノハちゃん、華麗に参☆上!あなたが私のマスターかしら?」(ランサー:PLトクP)

ビンセント「き、君が私のサーヴァントか?私はビンセント。ビンセント・アッシュフィールド。ご覧の通り魔術師だ。」(ビンセント:PLシゲヨシ)

ランサー「よろしく、ビンセントさん♩♪

さて、ちゃんと私の紹介もしなきゃよね

あらためて、私の真名は矢乃波波木。アマテラス様に仕える箒の女神よ。まあ、女神といっても出来ることは基本的に支援魔法だからあまり戦闘には期待しないでね。」 

ビンセント「ヤノハハキ……?聞いたことがないな。この国の女神か?

まあ、君が真名を明かしたからには、私も手の内を明かしておこう。私は魔術が使える以外は普通の人間に過ぎない。

だが……

スッと指を3本立てます。

3秒。3秒間、敵の3m以内にいることができれば、不可視の攻撃をかけることができる。治癒不可能の呪いだ。」

ランサー「まあ、怖い魔法をつかうのね」

ビンセント「とはいえ、こいつは私が敵前で耐える必要があるし、なにより遅効性だ。今のところ、私が君に支援してもらって戦闘に出るか、同盟相手を探すかが基本的な戦略ではないかな。」

ランサー「そうね、まあ私としては出来るだけ平和にやっていきたいところだけど。

とりあえず今後どうしていくかはビィちゃんに任せるわ。なにか必要なことがあったら言ってちょうだい。よかったら箒に乗せて飛ぶことも出来るわよ?」

ビンセント「(び、ビィちゃん?)ま、まあ、心がけよう。私の魔術は単体用。序盤から暴れて大勢に目をつけられても厄介だからな。

時にランサー君。これは同盟相手を選ぶ参考にさせてもらいたいのだが……

君の聖杯にかける願いは何かな?」

ランサー「そんなの決まってるじゃない!世界平和よ!」

ビンセント「随分と平和主義なのだな?

君を殺さんと襲ってくるサーヴァントやマスターに対しても、か?」

ランサー「ええ、もちろんよ!私はね、弱い者の味方なの。それだけは絶対に変わらないわ。」

ビンセント……私の呪いは、必勝の呪いかはわからん。だが、必殺の呪いだ。

マトモに受ければ死ぬ。……私の魔術。顔も知らぬまま亡くなった我が母親が唯一私に遺したもの。……≪放射線魔術≫だ。君の望む方法での戦いは難しいかもしれない。

ここは、一旦情報収集や同盟作りに徹したいが、どうかね?」

 ランサー「うん、それで構わないわよ。それで、あなたの願いは?」

ビンセント「魔術師の願うことなど、一つしかない。根源への到達だ。なればこそ、聖杯戦争などという危険にも身を曝す。」

 ランサー「あなたは魔術師としての生き方が好きなの?」

方針の違いから、ランサーの反応に怯えていたビンセントであったが、ふと顔を上げます。

ビンセント「そういう質問をされたのは初めてだな。

……わかるまいよ。生まれた時からこの生き方しか知らない。

父も、母も、何も教えてはくれなかった。この道を究めれば、私も満たされるのではないかと。そう、思ったのだ。」

ヤノハは一瞬目を見開いた後、ビンセントに明るい笑みを向け、話します。

 ランサー「大丈夫よ。きっと、見つかるわ。だって世界は広いのよ!あなは孤独じゃないの!あなたはこの儀式の中でいろんな人に出会うの。そうしたらきっと分かるわ。自信を持ってこれだって言える、あなたの生き方が!

 安心して、私はあなたの味方よ。どんなことがあってもね♪」

ビンセント「あ、ああ。」

まだ、その言葉を飲み込みきれない感じで、ゆっくりと消化しながら返事をします。

ビンセント……ありがとう。」

どこか慣れない様子で、何年振りか、もしかすると心から言うのは初めてかもしれない、感謝の言葉を呟きます。

ビンセント「こっ、今後の方針に戻ろうか。サンノミヤの繁華街で失踪事件が起こっていると聞く。まずはそこを調べないか?

聖杯戦争に関係があるにしても、ないにしても、魔術師が集まってきそうな事件だ。」

ぎこちなく切り出します。

(ランサー陣営は事前情報として三ノ宮の繁華街で失踪事件についての噂を耳にしています。)

GM:その時北の方にサーヴァントの気配を感じました。(移動してきたセイバーの気配です。)

ランサー「マスターどうやら北の方にサーヴァントがいるようだわ。」

「ねぇせっかくだし」

ハノキは無邪気そうな笑顔で誘います

「さっそく会いに行ってみるっていうのはどうかしら?」

ビンセント「ま、待て、ランサー君。ならば一つ、確認しておきたい。敵から攻撃されたら、私は反撃するぞ……それでも構わんな?」

 ランサー「...うん、大丈夫よ。ビィちゃんはビィちゃんがやりたいと思ったことをやっていいのよ。でも、ちゃんと相手のことを理解しようとしてあげてね。ちゃんと相手と向き合って、その上で攻撃するのなら、私は止めないわ。

それじゃあ行きましょうか!」

ハノキはビンセントを引っ張って箒に乗せます

ビンセント「なぜだろうな、震えが止まらん。

戦場に向かうことに対してか、それとも初めて得る自由に対してだろうか?」

箒の上で呟きます。

 

「...うん、大丈夫よ。ビィちゃんはビィちゃんがやりたいと思ったことをやっていいのよ。」

ランサー「でも、ちゃんと相手のことを理解しようとしてあげてね。ちゃんと相手と向き合って、その上で攻撃するのなら、私は止めないわ。」

ランサー「それじゃあ行きましょうか!」

ヤノハはビンセントを引っ張って箒に乗せます

ビンセント「なぜだろうな、震えが止まらん。

戦場に向かうことに対してか、それとも初めて得る自由に対してだろうか?」

箒の上で呟きます。


【アーチャー陣営】

六甲アイランドにあるコーヒーの工場で真っ白な肌に赤い瞳の美しい男が触媒のない状態でサーヴァントを召喚しようとしています。

???「素に銀と鉄。天秤の守り手よ―――!」

アーチャー「サーヴァント、アーチャー、源為朝、召喚に応じ参上した。ここが新たな戦場というわけか。マスターとやら。」(PL:ミズノ)

ルーカス「日本のサーバントか、どこの誰だが知らんが話が通じないバーサーカーよりはよっぽどマシだろうな

俺はルーカス・ロードヴィヒ・フォン・アインツベルンだ

活躍しろとは言わんが俺を失望させるようなことはするなよ、アーチャー」(PL:ニノ)

 アーチャー「フン、剛毅なマスターのようで何よりだ。たとえそれが口先だけだとしてもな。」

 ルーカス「まあくだらない挨拶はこの程度にして早速これからの動きについて話しておくぞ

今のところすぐに動き出すつもりはない、この神戸の土地は貴様にとってはもちろん俺にとっても馴染みのない土地だからな。何も考えずに動くと格好のカモになる

だから明日はまず事前にこの土地に忍び込ませておいた情報屋に会うついでに街の探索を行うつもりだ、もしかしたら何かマスターの痕跡もあるかもしれないしな

とは言え貴様はアーチャーだからな、無理についてこいとは言わん。やりたいことがあるなら好きにしろ、何をしたのか報告ぐらいはしてもらうけどな」

アーチャー「戦において敵情を知ることは生命線、至極妥当な判断だな。いいだろう、今暫くは貴様の提案に沿って動くとしよう。

明日は同行させてもらおう。お互いに力量を把握しておくという意味でもな。

ただ一つ言っておくと、俺は頭の固いやつの指示に付き従う気はさらさらない。生前の経験からな。

貴様がわがマスターとして耐えうる魔術師であることを期待しているぞ。」

ルーカス「なかなか話のわかるやつで安心したぞ

それでは私は明日の準備を整えて床につくことにする。周囲の警戒は任せたぞ]

 

この時ニノは知る由もなかった。自分以外のマスターが誰も眠らないなどということは!!!


シルバーレインリプレイ「the rain of lance」 2ndChapter

2010年03月20日 15時57分57秒 | TRPGリプレイ
GM:では、そんな会話を飛行機内でしていたあなたたちは、無事高知に到着いたしました。このチャプターの終了条件は「烏賊の出現場所を特定する」です。
グレイ:ここに来るのは2度目か。(※)
:俺は初めてかな。
つくり:私も初めてですわね。
:足摺岬って遠いんだよなー。
GM:そういえば散葉が予報で見た景色の話ですが、「岩が3つ飛び出た場所、お皿のような岩がある場所、海岸が半月場に大きくへこんだ場所」の3箇所が彼女の予報に登場した場所らしいです。
グレイ:ふむふむ。
:地元民に聞けばわかるかな? たまたま見つけた、という演出で神秘で判定すると?
GM:目標値は15です。
グレイ:自力で8までいけるけど……。
:素直に術式で聞いてみたらどうだ?
つくり:そうですわね。術式なら目標値はいくらですか?
GM:術式なら8です。
つくり:ではこんな場所しりませんか、と『洗練』された仕草で。
グレイ:『正解』を教えてくれ、とアシスト!
GM:ではもりした君のお母さんと出会います(笑)「いつぞやはお世話になりました」
グレイ:あぁ、あの時の。
GM:「その場所でしたら有名なので存じ上げております。行き方を書いた地図を用意いたしますので少々お待ち下さいね」
グレイ:それはそれは、是非教えていただきたい。
つくり:ありがとうございます。
GM:「ではこちらへ、お茶とお菓子を用意しますね」と彼女は自宅へ案内してくれます。
:わーい。
つくり:いえいえお気づかいなく。
GM:「あの子、いつもご迷惑をお掛けしているのでは?」
:そんなことないよー。
:ああ、その、すいません。今日は急いでるんで、出来れば後日が……って既にすっかりくつろいで話してるー!?(一同爆笑)
:お茶をすするよー(笑)
GM:「そういえば先日知り合いに貰った美味しいお菓子が……」
つくり:す、すみません、少し急ぐのでこれでお暇させていただきますわ!
GM:「あら、ごめんなさい、大したおもてなしも出来なくて。是非またいらして下さいね」
グレイ:では失礼します。
:失礼します。
GM:それでは、あなたたちは散葉が言っていた場所の地図を手に入れることが出来ました。終了条件を満たしたので、何もなければ次のチャプターへいきますが?
つくり:いいですわ。手札補充!


グレイのセリフ:彼は前に一度、もりした君絡みのゴースト事件を解決するために四国を訪れている

シルバーレインリプレイ「the rain of lance」 1stChapter

2010年03月20日 15時29分13秒 | TRPGリプレイ
GM:では第一チャプターを始めます。終了条件は「30分経つ」です。つまり、プレイヤーが30分経ちました、と宣言すれば次のチャプターに移ります。
グレイ:では湾岸の特定をするか。
:知ってる人に聞く場合は術式? 神秘?
GM:術式ですね。四国出身の知り合いに聞くなら目標値は6になります。
グレイ:6か。ならば、もりした(※)四国の海岸線の謎を教えてくれ!!とアクトワード(※)は『謎』で。
:目標値まであと1足りないから、もりした先輩はそのこと知ってるはずだよー、と『先読み』でアシスト(※)。
GM:では四国出身のもりした君が教えてくれます(笑)「おそらくそれは高知の海岸だな。海岸の名前は足摺岬といって、地図で言う高知の左の出っ張りのところだ」
:ありがとう! もりした先輩。
グレイ:よし、では時間も無いし急ぐとしよう。
:早く飛行機に乗らないと。
GM:「そうか、役に立ててなりよりだ。俺も今からバスに乗って高知に帰省するところだ。また、新学期に会おう」とか彼は去っていきます。
:なん……だと……。
:自ら死地に向かうか……。
グレイ:何でか新学期前にまた会う気がするけどな(笑)
GM:では、そんな感じで、次のチャプター行きます?
グレイ:いいんじゃないかな。あ、そいやそういや強制召喚(※)決めてなかったな。
つくり:グレイが玲花(※)、私が雨(※)でどうでしょう?
:それで大丈夫だねー。
:……雨……。ああ、いや、それで良いと冷静な判断が言ってる……(笑)
:ふ、ふっしー先輩……(ホロリ
:なあ、俊、この事件終わったら何処か飯でも食いに行こうぜ。
:いいですねー。
グレイ:俊は俊で、結構ハーレムだけどな。
:なあ、俊、体育倉庫裏に行こうぜ?(一同爆笑)
:ふっしー先輩顔が怖いですよ?
つくり:だめですよ燎くん(笑)


もりした:グレイのクラスメイトの少年で、高知出身。日本全国の様々なことに精通しており、いつもスターゲイザーのみんなを情報面でサポートしてくれる
アクトワード:シルバーレインは判定をダイスではなく、専用のロールカードを用いて行う。その際、カードに書かれたアクトワードに絡めた台詞を言ったり演出したりすることで運命の糸を貰うことができる
アシスト:主となって判定しているPC以外のPCが、ロールカードを使って判定の達成値をあげてあげられるというルール。最大2人までアシスト可能
強制召喚:ロールカードのエフェクトの一種で、使用する事で任意のNPC(もしくはシナリオに登場していないPC)を呼び出してアビリティを使用してもらうという効果。ただし、あらかじめ呼び出すキャラクターを指定しておく必要があるため、ここで決めている
龍道玲花:バス停を振り回して戦う元気系美少女で、結社スターゲイザーのリーダー。高校2年生で、クラスメイトのグレイの事がちょっと気になっている
煌雨(ファン・ユウ):スターゲイザーに所属する中国出身の少女で、料理が得意。燎のクラスメイトの高校1年生。最近グレイとちょっといい感じの雰囲気に

シルバーレインリプレイ「the rain of lance」 Opening

2010年03月20日 14時53分04秒 | TRPGリプレイ
GM:オープニングはあなた方が所属する結社「スターゲイザー」の部室、時間は朝です。
グレイ:朝か…。
GM:あなた達は各々連絡をもらって集合しています。
:また授業サボちゃったよ。それとも春休み?
GM:終業式が先日終わったので、今は春休みですね。
:やたー!(笑)
:ああ、それなら暇してるなぁ
つくり:社会人は仕事あるのですが……。
GM:キミの職場は理解あるんだから、説明したら大丈夫だよ! それにここに居るという事は運命の糸(※)が繋がっているということだから、何の問題もありません(笑)
グレイ:ああ、ところで誰に呼ばれたんだ?
GM:あなたたちを呼んだのは、和服に身を包んだ小学生運命予報士の九条散葉です。「大変じゃ!!」と、彼女は全員が揃うや否やまくしたてるように話します。
:あ、散葉ちゃんだったのか(笑)
GM:「槍が降るのじゃ!!」
:槍ィ? ファランクスでも攻めてくんのか?
GM:「違うのじゃ、槍そのものが降ってくるのじゃ」
:当たり前だけど、自然現象じゃないよねぇ? となるとゴースト事件かー。槍の姿をしたゴーストなのかな?
:九十九神の類とか?
グレイ:案外本当に降ってくるのかもしれないぞ。槍投げの会場とかが舞台で、己を投げる槍のゴーストとか……。
つくり:槍自身がなにか怪しいものなのかも。……メガリス(※)かもしれませんわね。
GM:「ちゃんと説明するからちょっと落ち着くのじゃ……いやすまん、まずわらわが落ち着こう」と彼女は一旦呼吸を整えて。「わらわが見るにあれは生物じゃ、……槍のような姿をした、な。今晩、四国の湾岸に一斉に降り注ぐのじゃ」
:四国……だと……(プレイヤーの出身が高知)
GM:「四国は炎とパニックに包まれ、見るも無残な姿に……」
:大量に見えたのか?
グレイ:四国が死国になるんだな(笑)
:ま、まだ起こってないんだよね?
GM:「ああ、今晩の話じゃよ」
:時間ねぇなぁ!!(一同爆笑)
グレイ:これは急がないとまずいな(笑)
:それなら早く止めないとダメだねー。
つくり:すぐに向かいたいところだけど……
グレイ:情報が少ないな。
GM:「取り合えず、わらわが知る情報を全部伝えるのじゃ」
:頼むよー。
GM:「槍は海から飛来するのじゃ。そして真っ白で、とてつもなく巨大なのじゃ。そうさのぅ、大きいのはだいたい10メートル近くあったように思うのじゃ」
つくり:どちら側の海かしら?
GM:「太平洋側からじゃと、思う。湾岸の風景はだいたい分かるから、調べてみれば特定できそうなのじゃ」
:とすると高知かなー。
GM:「そしてその槍の前方は鋭いが、後方はひも状になっておって約10本くらいに分かれておったのじゃ」
つくり:烏賊……?
:ヤリイカ……? まさか(笑)
つくり:ええ、10メートルのイカなんて……。
GM:「夜、街に明かりが灯ると同時にやつらは海から飛来していたのじゃ」
一同:イカだー!!(爆笑)
:ダイオウヤリイカ……っ!?
GM:「小さいのがまるで雨のように降り注ぎ、その後方には巨大なのが数匹。やつらは着弾すると同時に爆発し、湾岸は火の海になったのじゃ」
:爆弾だったー!!?(一同爆笑)
グレイ:それ、槍じゃなくてミサイルだろ(笑)
GM:「とりあえず目標は“小槍の突撃を防ぎながら、大槍を倒す”ことなのじゃ」
:そんな無茶苦茶な……。
グレイ:まぁ大体の状況は分かったな。
:どう考えても手が足りないよー。
つくり:せめて、出てくるところが特定できれば……。
GM:「別にリアルタイムで防ぐ必要はないのじゃ。事前に手を打っておけば被害は抑えられるのじゃ」
:先に叩けって事か?
GM:「あと、多分やつらは妖獣じゃろうが、妖獣って知っておるか?」
:知ってるよー。
:済まない、その、勉強不足で……。
GM:「妖獣は動物の残留思念が集まったゴーストで、実態を持っておるのが特徴じゃ。あくまで動物なので滅多に会話は成り立たん、ヤツらはだいたいが本能に従って行動しておるだけじゃ」
:つまり、容赦とか考えなくていいってことだよな?
GM:「そうじゃな。実は放っておいてもそのうち世界結界の力で勝手に滅びるのじゃが、今回はそうも言ってられんじゃろ?」
つくり:そうですわね。
:被害が出てからじゃ遅いしねー。
:そのうちで四国が火の海は困るしな。
GM:「実はもう手配してあって、飛行機で昼には四国に着ける手はずじゃ。飛行機は30分後に出発じゃからな!」
:ハヤいなー。
:時間ギリギリだけど、行く前にせめて湾岸部の地図ぐらい調べときたいな。
GM:といったところで、オープニングは終了です。


運命の糸:能力者達は運命に導かれて人と、事件とめぐり合う。この運命の繋がりを糸に例えてこう呼ぶのである
メガリス:特殊な力を持ったアイテム

シルバーレインリプレイ「the rain of lance」 Charactar紹介

2010年03月20日 14時26分52秒 | TRPGリプレイ
どうもはじめまして、kです。今回はシルバーレインのリプレイです。
シルバーレインに関してはここを見てもらった方が早いので説明は省きますが、オンライン上でも遊ばれているシステムなので知っている方もいるかと思います。

残念な事に今回のセッションは、同じキャラを使って連続した話を遊ぶ「キャンペーンプレイ」の中の1話を抜き出して書いたものなので、キャラ紹介なども無くいきなりシナリオが始まってしまっていますが、シルバーレインのセッションがどのようなものかを知ってもらう事はできると思いますので、どうぞ楽しんでいってください。

一応、今回のシナリオに参加するPC(プレイヤーキャラクターのこと)及びそのプレイヤー達をGM視点からではありますが、紹介しておきます。


グレイ・リンドヴァル  17歳・男  クルースニク/青龍拳士
結社「スターゲイザー」に所属する高校2年生。狼に変身し、氷を操る事が出来るクルースニクの力に、体術を組み合わせて戦う。
190cmを越す長身と、輝く銀髪で学園ではかなりの有名人であるが、本人は別段目立とうという気は無い。
クラスメイトの龍道玲花に仄かな思いを寄せられつつも、まったく気づかない朴念仁。恋愛に興味が無いのかと思いきや、最近同じ結社の後輩である煌雨(ファン・ユウ)に素直な好意をぶつけられ、満更でも無い様子なので本当に鈍いだけの模様。
PL:ダムー
クールなプレイングに定評のある新3回生。
主人公属性を遺憾無く発揮する男であるが、たびたび空回りすることも。


火澄 俊(ひずみ・しゅん)  14歳・男  シルフィード/月のエアライダー
自由な心を力に変えて戦う、シルフィードの中学2年生。結社「スターゲイザー」のマスコット的なポジション。
おちゃらけた言動でみんなをかき回すムードメーカーであると同時に、結社内で最大の攻撃力をたたき出すダメージディーラーでもある。
なぜか女性に対してはとことん弱気になってしまう性質であり、まともに話せるのは小学生相手の時くらいであるが、その理由は不明。また強力な三下属性の持ち主なのに、なぜか年上にも敬語を使わないという強気なのか弱気なのかよく分からない少年。
PL:ウッディ
サークルの副代表にして、三下ロールプレイに定評のある新3回生。
PC死亡率もサークル内随一を誇って(?)おり、要はやられ役ってことか?


臥待 燎(ふしまち・かがり)  16歳・男  土蜘蛛/雪女
最近結社「スターゲイザー」に所属し始めた高校1年生。一撃の破壊力に優れた土蜘蛛の炎の力と、攻撃範囲に優れた雪女の氷の力を使いこなすマルチプレーヤー。
土蜘蛛という、俗に来訪者と呼ばれる人ならざる種族であり一見少女に見間違われるほどの美少年であるが、その心理・行動はちょっと純情な男子高校生のそれに他ならない。
クラスメイトの煌雨(ファン・ユウ)に惚れており同じ結社に所属できてうれしい反面、雨とグレイの仲の良さを見せ付けられる羽目になってしまって涙目。また、その理由でグレイを一方的にライバル視している。
PL:GHETTA
冷静系キャラと女性キャラ率の高い(要はクールな女性が好み?)新OB。あと、人外好き。
今回は心機一転、真っ直ぐな心根の少年キャラで参戦。だが、やはり人外。


緑菜 つくり(みどりな・つくり)  19歳・女  ヤドリギ使い/モーラット(使役ゴースト)
銀誓館学園のOGで、現在は庭師を営みながら結社「スターゲイザー」に所属している卒業生。
在学中は生徒会に在籍していた優等生で、今でも現役生徒会役員にたびたび相談を持ちかけられている頼れるお姉さんだが、ゴースト相手にはお供のモーラットと共に広範囲の敵を一瞬で殲滅するという恐ろしい一面を見せる事も。
自分の後輩達の育って行くさまを優しく見守るのかと思いきや、アグレッシブに関わろうとしてくるバイタリティはたいしたものである。
PL:みのりん
最強のいじられ属性を持つ不憫の子。新4回生。
今回はみんなを纏めるお姉さん役なので、大丈夫だろう・・・きっと。


それでは本編をどうぞ!

World made from WILL 第5話その1  By安綱

2009年06月02日 23時11分58秒 | TRPGリプレイ
何処とも知れぬ場所、総統は独り呟く。
???「哀れな観測者は炎に炙られ魔に堕ちて。
道化の貴族は帝の目に留まり弄ばれ。
無知なるアルケミストが切り裂くは二度と戻らぬ炎の幻。
復讐に囚われた召還師は数多の呪詛で自らを縛り。
狗盗は道を知らず、騎士は魔を知らず。
生贄の戦士は運命に従うのみ。
ああ、後は幻を砕き、宝玉を裏返すのみ。
さあ、第二幕の開演ですわ。
完全に、完璧に、一遍の穢れも無く演じきりましょう
その先にこそ金色の栄光が見えるのですから・・・!」


出会い、別れは人のサガ
それはこの地においても変わらぬものなのか。
ここまで生きてきた仲間を失い、
おのおのの意志は散り、乱れる。
しかし、それでも世界は動いていく。
裏界帝国、東方公国、四魔貴族
それぞれの思惑は衝突し、裏界全てを覆っていく。
人はその流れの中何を選ぶのか。
その意思と行動こそ、語り継がれるサガとなる。

NW2ndキャンペーン 「World made from WILL」
第五話 「サガ」
「あなたは、どちらを選ぶのかしら?」

   (恭介PL「隼人いなくなっちゃいましたからね。」
    雛PL「そうだな、まんとひひ死んじゃったからな。」
    GM「まんとひひ言うなw」)

四季邑隼人という仲間を失った一行は、そのまま西へ向かっていった。
捕らえられた炎の魔物はきょうじゅが調べる事にしたが、
大した情報は得られぬまま2日が経った。

佐倉 恭介が部屋へ帰ってくると、扉の前に美森の姿があった。
恭介「どうしたの、美森ちゃん?」
美森「あ、うん、ちょっとね。・・・中入っていい?」
恭介「うん、どうぞ。」
二人は部屋に入る。
美森「あのさ、恭介、あれからみんな距離ができちゃったよね。前みたいに。」
恭介「そうだね。」
美森「なんで、こうなっちゃったのかな。何が悪かったんだろう?」
原因は、はっきりしている。隼人が・・・いなくなったからだ。
お互いに口には出さない。言うまでも無く二人ともわかっていた。
美森「なんでこんなことになっちゃたんだろ、ねえ・・・」
最後まで言わせずに、恭介は美森を引き寄せ、抱きしめた。
恭介「安心して美森ちゃん、誰も悪くないよ。」
美森「きょう・・・すけ・・・」
恭介「それに、隼人だってまだ死んだと決まったわけじゃないよ。
そんなに簡単に死ぬような奴じゃない。きっと生きているさ。」
美森「そう、だよね。きっと」

しばし言葉無く見つめあう。
やがて美森が口を開く。

美森「そういえば、きょうじゅさんから、いつか襲ってきたバケモノを倒して捕まえたって聞いたんだけど…」
恭介「ああ、倒したよ。もうアイツが襲ってくる事は無いさ。」
美森「でも、捕まえたって、危なくない?」
恭介「大丈夫さ、もうアイツは戦えないから。それに、殺すのも、ちょっとね。」
美森「……そっか。」

(恭介PL「殺すなんてそんなこわいことできませんよー」
穂酒PL「殺そうって言った張本人はどこのどいつですかw」)

恭介「元気出して、美森ちゃん。美森ちゃんが元気じゃないと、元気が出ないから。」
美森「うん、ありがとう、恭介。」
そう言って、美森は部屋を出て行った。


火境 穂酒はピアノを弾いていた。子供たちのためにである。
穂酒の周りには何人かの子供達がいて、それを聞いている。
初めは、ただの子守唄だった。しかし、穂酒が演奏しながら色々考えていくうちに、
気が付けばなぜかカレーの唄になっていた。
周りの子供たちは既に寝こけてしまっていたが、穂酒は気付かず演奏を続けていた。
あいにくと、ここには彼に突っ込みを入れてくれる人はいなかったからだ。
(恭介PL「何を演奏するんですか?」
ヨハンPL「シューベルトの『魔王』とか。」
GM「それはいろいろシャレにならないなあ。」)
しかし、その演奏は唐突に終わりを告げた。
マシーンが急に減速したからだ。
穂酒「何が起こった?」
きょうじゅが入ってきた。
きょうじゅ「あら、丁度いいところに。ちょっと来てくださらない?」
穂酒「何があったのだ?」
きょうじゅ「ちょっと捕まえた子がオイタしてるのよ。」
すると、コワントロの子供が何人か走っていくのが見えた。
その耳は青くなっていたり、髪が重力に逆らっていたりしていた。明らかに変である。
穂酒「・・・あれのことか。いったい何をしたのだ?」
きょうじゅに詰め寄る穂酒。
きょうじゅ「あら、ちょっと実験に付き合ってもらっただけですわ。」
穂酒「同意は得たのか?」
きょうじゅ「―――大丈夫、害はありませんわ。…それよりも、問題は。
貴方たちの言う“炎の魔物”の話ですわ。」
穂酒「・・・この話は後でじっくり聞かせてもらおう。
それで、一体何があった?」
きょうじゅ「説明は向こうでしますわ。他の方も呼んでもらって構いませんけど?」
穂酒「いや、とりあえず私が見てみよう。」

(雛「親から貰った身体を?! 人間本来の姿に戻らなきゃダメだ!」
一同「お前が言うな」
雛「いや、第ニ第三の自分を生まないためにも!」)

二人はきょうじゅの実験室の一つへと足を運んだ。
ガラス一枚向こうのベッドの上にあの魔物が寝かされている。
ガラスの向こうにある様々な機器は、なぜか風化したようにぼろぼろになっている。
きょうじゅによれば、原因はわからないが、魔物の体内から特殊な性質のプラーナが
放出されたのだという。
それはマイナスのプラーナとでも言うべきもので、辺りのプラーナと対消滅してしまう性質のものだという。放出はまだ続いているが、そのうち弱まる。しかし同時に魔物そのものも弱ってしまうだろうというのだ。
穂酒「あいつと話せるか?」
きょうじゅ「直接でなければできますわよ。」
穂酒「おい、聞こえるか?」
魔物「ウウ・・・」
穂酒「何故、お前は襲い掛かってきたんだ?」
魔物「アイツヲ、コロセバ・・・トリモドセル・・・
ソウ、イワレタカラ・・・」
穂酒「あいつ? あいつというのは?」
魔物「ソレハ・・・」
炎の魔物が口を開こうとした瞬間、魔物は急に頭を抑えて蹲る。
魔物「ガアッ!! イタイ、イタイ・・・!!」
きょうじゅ「話は終わりですわ。いったん落ち着かせないといけませんわね。」
穂酒「仕方ないか。」
きょうじゅは機器を操作し、魔物を眠らせる。
穂酒「それでだ、あの子供の・・」
そう言い掛けたときにノックの音がした。
美森がきょうじゅを呼びに来たのだ。
美森「きょうじゅさん、子供たちが呼んでますよ。」
きょうじゅ「あらあら、仕方ないですわね。行きましょう。」
美森の居るところでは話せないと穂酒は考え、いったん追求を止めた。
穂酒「大丈夫か、何もされていないか?」
美森「え…? 私は何もされてないよ?」
穂酒「そうか、ならばいい。」

そのころ鬼芥子 雛は、2日前のことを思い返していた。
ちょうど、あの魔物の処遇が決まり、部屋に帰ってきた直後の事である。
雛の腕を覆う鱗はさらに広がり、腕は何かを求め疼いていた。
「くそっ、静まれよ、俺(ひなちゃん)の腕! 落ち着け!」
雛は、一人暗闇の中に立っているかのような錯覚に囚われた。
何者かが自分の内から自分に語りかけてくるような錯覚に。
その声は囁く。
食え、食ってしまえ、と。
あいつが憎いんだろう? ならば食ってしまえ。
常識などに囚われるな。お前はもう人ではないのだ!
お前はもはや一匹の獣、いや、龍だ。龍だ、龍なのだ!!!
「黙れ!!」
そう叫んだ雛は、飾ってあった包帯状の布を掴み、腕に巻きつける。
強く、強く、押さえ込むように。
それは隼人が付けていた《魔滅の帯》の一部。
千切れて落ちていた切れ端の一つを、雛は手に入れていた。
己が能力と共に力を封じ込めるそれは、自分の内なる衝動を押さえ込んでいく。
しばらく時は経ち、雛は落ち着くと一人呟く。
「隼人、生きてるのだろう・・・」


一見それまでと変わったように見えないヨハン・アルゼは、しかし気にかけていた美森に声をかける。
ヨハン「よーう、美森ちゅわーん? 恭介がつれなくてさびしいのかーい? どうだい、俺と夜のアバンチュールでも過ごさないかーい?」
美森「・・・はい?」
ヨハン「・・・そうか。」
美森「それよりもヨハンさん、ちょっと・・・」
そう美森は切り出した。
なんでもコワントロの人々が、ずっと塞ぎこんでるのもなんだから、と宴会でもしようかと誘ってきたという。
ヨハン「まあずっとふさぎこんでるよりはいいかもねえ。」
ヨハンがそう答えると、美森はさっそく準備に取り掛かろうとする。
その様子を見てヨハンは言った。
ヨハン「なんだ、けっこう元気じゃないか。」

準備中、料理をどうするかで争うヨハンと穂酒。
カレーVSおでん(穂酒対ヨハン) その構図はやがて口喧嘩と成り果てる。
ヨハン「前から言おうと思っていたが、お前はあざとすぎるんだよ!」
雛「よく言うぜ、お前こそ・・・」
その不毛な争いは、恭介の一言で終わりを告げた。
恭介「あの、第一世界にはカレーもおでんもないんじゃあ?」
二人「盲点だったわ。」
雛「じゃあ俺(ひなちゃん)が作ろう。」
三人「却下!」


そして宴会が始まった。
穂酒は、美森に菓子をどう勧めるかと部屋の隅で悩んでいる間にヨハンがあっさり勧めてしまう。
しばらくしてやっとそれに気付いた穂酒は一言。
穂酒「彼女が笑顔なら、それでいい。」
しかし、そうも言ってられない事態が続けて発生する。
一つは食事だ。食べても食べてもなぜか腹がいっぱいにならない。
周りの人も普段より食べ過ぎているようだ。
次に、きょうじゅに改造されたと思しき人が増えている。
きょうじゅを問い詰めても、そのうち直すといって取り合わない。
そして、最後の問題は、宴も終わりかけのころにやって来た。
バタリと音を立てて扉が開いた。
そこには、いつ抜け出したのか炎の魔物の姿があった。
制止の声も聞かず、よろよろと恭介と美森に寄っていく。
一同が身構える中、魔物は美森に手を伸ばし、言う
魔物「オマエハ・・・誰ダ・・・?」
恭介「答える必要は無いよ、美森ちゃん!」
美森「わ、私は瑞原美森・・・だけど・・・」
答えを聞いて炎の魔物の目が怒りに燃え、弱まってなお燃え盛る二本の爪がまっすぐ伸ばされ、穂酒が魔物を羽交い絞めるように止めようとして炎に巻かれ、美森が何かを言おうとして・・・
瞬間、巨大な叫び声が轟いた。
聞き覚えのある声に硬直する雛。
そして、一行の注意がそれたその瞬間、美森の身体が魔法陣に包まれる。
美森「キョウスケ、助け・・」
恭介「美森ちゃん!?」
駆け寄る暇も無く、美森は姿を消した。
(GM「恭介、抵抗判定を。」
恭介「プラーナ入れて、(ころころ)ファンブル!?」
一同「あちゃー…」)
同時に魔物も駆け寄った穂酒の腕の中で倒れ伏す。
マシーンを止め、慌てて外に出る一行。
そこに居たのは四匹の侵魔。
牛並みの巨体の藍色の犬。
緑色の翼を持つ溶けかけた怪鳥。
赤ん坊の顔の張り付いた肉塊。
そして、金色に近い体の隻眼の魔龍。
紛れも無く、雛に呪いを穿った“魔龍公”ビューネイであった。
その腕には美森を抱え込んでいる。
雛「ヌゥーーーー!!!!」
怒りの声を上げる雛。その心に収めたはずの衝動が蘇る。心に憎悪が満ちていく。
魔龍「全く、このようなことになっておろうとは、“魔炎長”アウナスともあろう者が情けないものよ。回りくどい事をするからじゃ、最初から直接攫えば良いだけの事。たかが人間の小娘一人、いかようにでもできるだろうに。」
恭介「美森ちゃんを傷付けてみろ、容赦しないぞ!」
魔龍「ほう、どうするというのかえ?」
ビューネイの腕が美森を締め付ける。呻く美森。手が出せなくなる恭介。
魔龍「おや、いつぞやのウィザードも一緒か。ほう、なかなかに面白い姿になっているではないか。醜い人から龍に近づき、おまけに裏界の雑多な魔まで混じっておる。よくもここまで混ぜ込んだものよ。人の執念とやらは、ここまで道化を演じれるのかえ、ホホホホホ!!」
雛「力を得るためなら何だってするさ、お前を倒すためにな!」
一瞬雛は3人に目配せをする。
3人は雛が時間を稼ぐ間に美森を救う手立てを考えるが、あまりにしっかりと抱えられており手が出せない。
魔龍「このままこの小娘をくびり殺すのは簡単じゃが、それでは面白くないの。そうじゃ、こうしようではないか。そなたらに7日を与えよう。その間にわらわの元にたどり着いたら、この娘を取り返す権利をやろう。一秒でも過ぎれば…分かっておろうな。せいぜいあがけよ、あわれな虫ケラ共。」
そう言って、ビューネイ達は姿を消した。
後には2匹の魔物の姿が現れる。
ビューネイの部下である“ビューネイの精”である。
精「楽しみましょう、うふふふふ。」
恭介「待て!」
穂酒「落ち着くんだ、まずはこいつらを倒さないといけない!」
恭介「くそっ!」

ビューネイの精が倒れた後、一行はこれからどうするかを話す。
すぐに救出に行きたかったが、情報が少なすぎるため、まずは裏界帝国首都で情報を集める事になった。
向かおうとすると、急にマシーンの周りを霧が立ち込め、狼と蝙蝠の群れが現れる。そして一人の男が姿を現した。
かつて戦ったエミュレイター、ジルベルトである。
身構える一行に対し、ジルベルトはしかし苦虫を噛み潰したような顔でこう言い放った。
ジルベルト「わが主の命により、しばし協力させてもらう。」
急な話に疑う一行だったものの、詳しく話を聞き、情報は多いほうがいいと判断した一行は、ジルベルトを加えて一路裏界帝国首都「アヴァロン」へと旅立つのであった・・・。

to be continewed middle phase...

余談。

ジルベルトがさっさとマシーンに乗り込んだ後、ヨハンは残っている狼や蝙蝠が気になってそっちの様子を見ていた。
その瞬間。
魔王ゼニーガ「見つけたぞ、ヨハーン!! 今日こそ年貢の納め時だな!!」
地面から腕と手錠が伸び、ヨハンの足を掴む。
ヨハン「とっつあーん、空気読めよ、今とっつあんに構ってる暇無いのによう。」
ゼニーガ「そんな甘言にごまかされんぞ! 貴様は何をたくらんでいる?
ハッ!まさか帝国の宝物庫に忍び込む気か? あそこの鍵一つが盗まれたと聞いている! それもお前の仕業だろう!」
ヨハン「さーて、何のことやら。あーばよー」
ズボンと靴だけ残してトンズラこくヨハン。
その靴が爆発する。
ヨハン「あーばよー!」
そしてマシーンは走り去ってしまう。
ゼニーガ「おのれヨハン! 覚えておれー!!」
遠ざかるマシーンの中でつぶやくヨハン。
ヨハン「まったく、KYっていやだよねえ。」
穂酒「とりあえず、部屋で着替えて来い。」

DX2リプレイ・アルカディア 1話Opening3

2009年02月21日 23時27分07秒 | TRPGリプレイ
オープニング3 迷える子羊
シーンプレイヤー 石動 啓

GM:では次はPC3、啓のオープニングです。あなたの視界は今闇に覆われています。周りにはなにもない。今までのことが走馬灯のように思い起こされます。
:もうちょっといい生活したかったなぁ・・・、ご飯お代わりとか(一同笑)
GM:GPOなんだからそれなりの生活水準ではあるでしょう(笑)
:ご飯食べる暇もないくらい忙しかったんだよ。
悠造:ご飯食べようとしたら浮浪者が物欲しそうな目でじーと見てたりして(笑)
GM:まぁ、あなたがそんなことを考えていると急速な落下感が。下には光が現れていて、そこへ吸い込まれていく感じです。
:おおー。
GM:光に吸い込まれると同時にあなたの視界は真っ白になり、そして次第に周囲の様子が見えてきます。
GM/少女:「あ、やっと目をさましました!」そういいながらパタパタと駆け寄ってくる人影があります。
:あれ・・・?
GM/少女:「大丈夫ですか?あなた、うちの家の前に倒れていたんですよ。ずっと目を覚まさなくて、心配しました」そう言って覗き込んでくる少女は・・・
悠造:顔が無かった!(一同爆笑)
GM:ハンドアウトを無視しないでください!(笑)覗き込んでくる少女は、年の頃はあなたと同じか少し下くらい。そしてその顔は巴都子にそっくりです・・・が、よく見ると受ける雰囲気は少々異なります。都子が大人びた雰囲気の女性だったのに対し、この少女は落ち着きの無い様子です。それに服装もおかしい。丁度外から帰ったばかりなのか外出着のようですが、時代遅れのマントに大きな帽子をかぶっています。(イラストを取り出す)
:ここはデモンズシティなの?
GM/少女:「で、でもんず・・・?」
GM:周囲を見回すと、レンガ造りのボロッちいというとアレですけど、まぁ温かみのある家だということが分かります。あなたはベッドに寝かされていたようですね。
:じゃあ起き上がって、すみませんありがとうございます、と。
GM/少女:「お、起き上がって大丈夫なんですか?」
:いえ、体は丈夫ですから。・・・ここはどこですか?
GM/少女:「ここはソラリス国王都の街外れですけど・・・?」
:ソラリス国?
GM/少女:「ええ、そうですけど。・・・もしかして何処か地方の出身の方ですか?」
:えっと・・・、ソラリス王国・・・?地方・・・?
GM/少女:「王国を知らないなんてどこの田舎の生まれなんですか・・・ってあ、ご免なさい」(一同笑)
:いや、王国なんて存在するはずが・・・
GM/少女:「いえ、存在も何もここは王国ですし。あ、もしかして記憶喪失とか・・・」
PF:それか頭のおかしな人ですか。
GM:それは思ってても言いませんよ!(一同笑)
:記憶は確かなんですが・・・、というか覚えてるの?
GM:えと、あなたは任務中強い光に飲み込まれたところまでは覚えていますが、それ以降は記憶がなく次に記憶があるのはさっきの真っ暗な空間です。また、あなたが窓から外を見てみると、見下ろした少し先に石畳の道が長く伸びレンガ造りの家が立ち並ぶ街の風景があります。街は賑わっており、活気があります。この家はどうやら少女の言う通り街外れの高台にあるようですね。
ゼル:中世ヨーロッパな感じですね。
:ベッドから立ち上がって家の外に出ます。外の状況を確認したいんだけど?
GM:状況ですか、そうですね。風が心地いい(一同笑)日の光が暖かだ。空気が澄んでいる。
:あれー?平和だ(笑)
GM:家の横には小川が流れ、水車が回っています。内側から見た通りこの家はレンガ造りの平屋で、廊下でつながった離れのような建物もあります。
:これはむしろ絵の中に迷い込んだみたいだ。そういえば体自体はなんともないの?
GM:ええ、いたって健康なようですし、目だった怪我もありません。ああ、麻の質素な服に着替えさせられているようですが。
:き、着替えさせられてるんだ。えっと、僕の装備はどこですか?とその少女に。
GM/少女:「ああ、あなたの着ていた服ならこちらに」と示された玄関の脇にはあなたの装備一式がちゃんと置いてあります。「ごめんなさい、ボロボロだったし汚れていたので勝手に着替えさせてもらいました」
:あ、いえいえありがとうございます。
GM/少女:「あ、大丈夫ですよ見てませんから!」と顔を赤らめながら(一同笑)「魔法でやったので、大丈夫です!」
:ま、魔法!?(一同笑)
GM/少女:「ええ、私こう見えても錬金術師なんです、まだ未熟ですけど」
:れ、錬金術師!?
ゼル:ということはモルフェウスか。
:・・・こ、ここはどこですか?
GM/少女:「だからソラリス王国だってさっき・・・」
:日本は?
GM/少女:「に、にほん・・・」と少し考えて、「あ、もしかして勇者様ですか!?」
:だ、誰ですかー!?(一同爆笑)勇者!?
GM/少女:「あ、でも勇者様だったら何でこんなところに・・・」
:と、とりあえず早くデモンズシティに戻らないと仕事が。
GM/少女:「でも、勇者様がこんなところにいるなんてまさかもうこんなところまで侵攻が!」
:何のです?ジャーム?ファルスハーツ?(※)
GM/少女:「じゃーむ?ふぁるすはーつ?」
悠造:宇宙人?(一同笑)
ゼル:ナチスか!
:それはきっと違う!(笑)
GM/少女:「何を言ってるんですか、レギオンの事ですよ!」
:れぎおん?うう、話がかみ合わない・・・
GM/少女:「もしかして勇者様は名も知らないまま戦っておられたのですか?」
:いえ僕はジャームと戦ってたんですが・・・。レギオンとは何なんですか?
GM/少女:「レギオンと言ったら・・・」と少女が話し始めたところでシーンを一旦切りましょうか。


ファルスハーツ:オーヴァードの力が至上だとして、オーヴァードが統べる社会を作ろうとしている集団。UGNと敵対している。

DX2リプレイ・アルカディア 1話Opening2

2009年01月12日 17時00分48秒 | TRPGリプレイ
オープニング2 イレギュラー
シーンプレイヤー PF-06

GM:続いてオープニング2です。シーンプレイヤーはPF。場所は宇宙空間です。
PF:宇宙空間ですか。
GM:あ、生存:宇宙持ってますよね?
PF:ええ、持っていますが、恐らく無くても大丈夫だと判断します。自動人形ですし。
GM:いえ、自動人形でも生存:宇宙が無いとダメですよ~。まぁ、持ってるなら心配ないですが。それに持ってなくても最悪宇宙服さえ着れば平気ですしね。
ゼル:むしろ着なくて平気ってのが驚きですよ。ロボットはともかく人間は死ぬでしょう。
GM:オーヴァードの力でなんとかなるんです(笑)
悠造:根性で身を引き締めれば大丈夫なんじゃない?
ゼル:根性(笑)
PF:ともかく生存:宇宙ありますので(笑)
GM:はい、それでは貴女は未確認イーターと相対しています。やつは黒いもやもやとした不定形です。周囲には壊されたロボットやら殺された兵士やらがデブリとなって浮いています。味方の被害も甚大ですが、やつにも大きなダメージは与えています。恐らくもう虫の息でしょう。貴女があと一撃加えれば倒せるはず。
PF:了解です。
GM:しかし、そこでやつは今までには見られない動きをとります。いままでやつは自分からは仕掛けてこようとはせず、こっちから仕掛けると反撃してくるだけだったのですが、初めて自ら変体し、人のような姿を取ります。
PF:これで最後です、と僅かに狼狽しつつも銃を構えますが?
GM:「ワ・・・レノナ・・・ハ・・・レネ・・・グ」それを止めるようにやつから音が発せられます。そしてそれに被さるように「な、何?イーターがコミュニケーションを取ろうとしているの!?」とオペレーター焦る声が。今まで設定上ではイーターと人類がコミュニケーションを取れた事は無いので、それで焦っているわけです。
PF:・・・有り得ない事だと判断します。
GM:向こうは腕っぽいものを伸ばしてきますが?
PF:それは判断しかねますので、下がって避けようとします。
GM:では「オ・・ネガ・・・イ」といいながらやつ、レネグは強い光を発します。そしてその光が消えたときにはレネグと貴女は消滅し、そこにはデブリが残るばかり。
ゼル/オペレーターA:「指令!イーター反応、PF-06のシグナル共に消滅しました」
GM/指令:「な、何だと!?どこにいったのだ!」
悠造/オペレーターB:「よし、打ち上げだ!お疲れ様でーす!(一同爆笑)」
PF/オペレーターC:「イーターはいなくなったぞ!脅威は去ったのだ!」
悠造/指令:ロボ1体で済むなら安いものだ(笑)一応「PF-06お前の事は忘れん!」と涙を流しながら敬礼してだな(笑)
GM:2階級特進ですね。
悠造:そしてスタッフロール流れて。
PF:既に帰る必要性無くなりましたか?(笑)
ゼル:良い話だったなー。
GM:まぁまぁ(笑)PFは光に包まれたと思ったら次は真っ暗な闇の中にいます。宇宙空間とはまた違う、真の闇です。センサーも何の反応も返しません。そして1分とも、1年とも付かない時間が過ぎたその時、急に貴方の体は落下するような感覚に襲われます。
PF:それならば重力を操作しますが。
GM:操作しようにも落下している感覚があるだけでどちらに向かって落ちているのかも、そもそも本当に落ちているのかすら分からないので上手くいきません。
PF:それならば仕方ないと判断します。逆らわずに落下に身を任せましょう。
GM:では衝撃と共に声が。「ぎゃふん!」(一同爆笑)
ゼル:うん、よくあるよくある。
GM:貴方が落下した場所は豪奢な装飾が施された広い部屋です。そして一見周りには誰もいないように思えます。窓から入ってくるすがすがしい風と温かな日の光は、コロニーのものとは思えない様子ですね。・・・そして尻に感じる違和感(笑)
PF:お尻ですか?足の裏ではなく?
GM:ええ、サワサワっと(笑)
PF:・・・重力で思いっきり叩き潰します。
GM:「ぎゃふん!」再び悲鳴。ボキッとか結構派手な音がしましたよ?
PF:問題ありません、ぶっちゃけ絶好調だと判断します。
GM:く、それでもめげずに立ち上がる。「いや~、役得だなワシ」髭を生やしたエロそうなお爺さんです。「何が降ってきたかと思ったが、こんな嬢ちゃんならいくらでも歓迎じゃぞい」
PF:戦闘ラウンドに入ってもよろしいでしょうか?(一同笑)
GM:エキストラですよ!(笑)
悠造:欲の塊というトループじゃないの?(笑)
PF:敵と判断します。
GM/お爺さん:「酷いのぉ、ワシはこの国の・・・」
PF:問答無用なのであります。
GM/お爺さん:「ぎゃー、ぎゃー。やめんか嬢ちゃん。そもそも降ってきたのはそっちでは無いか。いやもちろんこんな嬢ちゃんならいくらででも降ってきてかまわのだがな?」・・・などと戯れていると、バタバタという足音に続いて扉が勢いよく開け放たれます。
PF:何者でありますか?
GM:「貴様こそ何者だ!ここを国王の部屋と知っての狼藉か!」鎧を着た一見すると中世の兵士のような姿の人達ですね。
PF:国王ですか、コレ!(爆笑)
悠造:やっちゃったな(笑)
GM:部屋になだれ込んでくる兵士達は貴女に向かって銃を構えます。この銃、マスケット銃の様な木製のものなんですが、その発射機構の部分にはなにやらメカメカしいものが取り付けられていますね。「貴様答えよ!どこから進入した!」と隊長らしき兵士が言います。
PF:・・・そもそもここはどこでありますか?
GM/隊長:「質問しているのはこちらである。さあ白状せい賊め!国王の暗殺が目的なのだろう?・・・あんなトーヘンボクジジイでも一応国王、護らねばならぬのだ」
悠造:酷いな(笑)
PF:敵対するならこちらとしても引くわけにはいかないのであります。
GM:「貴様抵抗する気か!ならば・・・」と隊長が号令をかけようとしたその時、「やめないか!」と奥から凛とした女性の声が。将校のような軍服を着た20歳前後の女性ですね(イラストを取り出す)。隊長はその女性に向かって「しょ、将軍殿・・・」とか言っていますが、その女性はそれを制して「この者は異界からの来訪者だ。引け!」と。
PF:何者ですか?
GM/女性:「む?貴様、イリスから何も聞かされておらぬのか?というよりそもそも何ゆえこの様な場所にいる?」
PF:私はイリスという者は存じませんが。
GM/女性:「ほう、そうか。いや、わかった。ともかく付いて来い」
PF:貴女は少しは話が分かりそうです。
GM:というところでシーンを切りたいと思います。

ねこねこファンディスク4

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