神戸ボードゲームの会へようこそ!

平日昼休み 放課後 見学自由
毎月第4日曜に定例会やってます

セイクリッド・ドラグーン byえび

2009年11月29日 23時58分43秒 | TRPG関連
休眠している神々のかけら〈竜鱗〉を体に宿した超人〈竜脈使い〉となって、
同じく〈竜鱗〉が生み出した異空間〈魔境〉に進入しこれを浄化しするゲーム。
「セイクリッド・ドラグーン」とはそんなゲームです。

サプリメント「アルティメット・ドラグーン」でずいぶんデータが増えたのに
まだ一度も遊んでない。
いてもたってもいられなくなった私はGMとして後輩を呼びだすのであった。

今回予告


活動を停止していた魔境に復活の兆しがあるとして、
竜脈使いたちはハンスホイヤー領の中心都市ハンスホイヤーにやってきた。
しかし君たちには、この街ハンスホイヤーにひとかたならぬ思いがあった。

セイクリッド・ドラグーン
「そしてもう一度、帰る場所」
それは裏切りが産みだした悲劇。

ハンドアウト・PC紹介


君はハンスホイヤー出身の竜脈使いだ。
この街の領主から召喚状が届いたとき、君はある人物を思い出していた。
幼なじみの少女、カノープス。
街を離れて10年、一度も会ってないが……
彼女は元気にしているだろうか。
コネ:カノープス(幼なじみ)

PC1 “ロイゼンブルグの毒蛇”クレイ=トライアイン/安綱
魔導戦士A/剣の王B
アルテル、男、18才
なんでもできる天才肌の魔導戦士。「いつか必ず迎えに来る」とカノープスに伝え、
自分は竜脈使いとして力を得るために旅に出た。
回避から《龍尾返し》による武器攻撃、
さらに《インスタントキャスト》による魔法攻撃と繋ぐ
流れるような多段コンボが必殺技。
命中にやや不安があるのが珠にキズ。



君にはローランドという竜脈使いの友人がいる。
竜脈使いとして先輩にあたるローランドには、駆け出しのころはずいぶん世話になった。
風の噂にローランドが現在ハンスホイヤーで騎士をしていると聞いた。
ぜひ会いたいものだ。
コネ:ローランド・ケトナー(先輩)
PC2 “灼熱の虎”アマリア=ヴァスカ/00doll
魔法葬者A/異界探索者B
ペリーテ、女、23才
ちょっと醒めたところのある魔法葬者。
ローランドにその才を見出され竜脈使いになる。
防御の要《法則解除》と、範囲回復《エーテルヒーリング》
そしてパーティの竜脈を自在に操る《モータリティ》
前のめりなパーティの回復と支援を一手に引き受ける。



君はハンスホイヤー領にかつて存在したコルグ村の出身だ。
コルグ村は5年前の魔境覚醒事件のときに、魔境に呑まれた。
君を含む、偶然村を離れていた人間以外を、その中に遺したまま。
理屈の上では分かっているが、ハンスホイヤー領主スタインウェイには思うところがある。
コネ:スタインウェイ・ハンスホイヤー(ビジネス)
PC3 “暗黒料理長”フレッシュ=ミルフィーユ/ゴンタ
討滅士B/世界使いB
人間、女、25才
巨大な肉切り包丁(両手斧相当)を担ぎ、
クリッター(モンスター)を見ては食材として捌こうとする。
魔境覚醒事件のときも食材の調達に出ていたため生き残ったという曰くつき。
パーティの攻撃の要。両手斧はじめ各種装備で稼ぎだした固定値を
《サイドワインダー》からの《バーサーカーブレイク》つき《ダブルアタック》でバラ撒く。
「必殺三枚下ろしです!」とは本人の弁だが、それなら攻撃は“2回”でないとだめなんじゃ?



君は竜脈使いになりたてのころ(5年以上前)、ハンスホイヤーの街に来たことがある。
暖かく迎えてくれたハンスホイヤー領民のことはよく覚えている。
特に、領主の娘パールにはなぜだかずいぶん懐かれた。
パールは大きくなっているだろう、少し楽しみだ。
コネ:パール・ハンスホイヤー(庇護)
PC4 “灰色の魔槍”ガル=ハースト/マーガリン
神器使いB/討滅士B
バルキ、男、41才
気は優しくて力持ち。どこかヌケてるところもあるが、それがまた一行を和ませる。
パーティの防御の要。歩くアクティブジュラルミンシールド。
《金色の十字架》《黄金の壁》《防護》《竜星の防具》《鉄の覇気》とそろえればまさに鉄壁。
耐久力に不安のある3人を補って余りある守りっぷりを見せた。



シナリオはまたリメイクして遊ぶつもりなんで詳細は伏せますが、
みなそれぞれにキャラクターを意識したプレイで楽しんでくれました。
笑いあり涙ありのセッション、いやー本当に楽しかった。

実はあんまり売れてないという噂も聞く「セイクリッド・ドラグーン」。
とても面白いのでみんな遊びましょう。私にPLさせてください。

Saya no Uta by(m)k

2009年11月26日 22時15分09秒 | 今日の活動報告(昼/放課後/その他)
はいはい、本来はkさんが書くはずだったブログを何故か書いているmkことミノルです。最近のブログ、安綱さんとあらこうかウメ様と僕で構成されてる気が。
本当に一週間に一度ここに記事を載せてますよ。
あと、さやのうたと書いたら沙耶の唄と変換するのでしょうね。ちなみに私はSaya’sSongと変換するのですが。どちらもBadEndです。

さて、今日は昼にゲームがまわらなかったために放課後の記事。しばらくゲヘナのルルブみて雑芸とらなくてもいい説に気付いたり、東方数天録まわしてGETTAさんが快勝してたり、その他雑談をしていました。その後、マーガリンさん、kさんが来て、昼にゲームまわしてないのでまわそうということに。
というわけでテケリリというゲームをまわしました。できるだけマイナスの札を取らないように頑張るゲームです。ゲームとしてはハーツに似ています
全部で三回戦だったのですが、1ゲーム目でkさんが-570+切り上げをくらって失点6というかなりの痛手をおったので、ほぼ勝てるムードに。なったはずだったんですけれど、二回、三回とGETTAさんが失点3×2でkさんと並んでしまい、最下位が決まらないので別のゲームということに

で、今、気付いたのですが、kさん三回戦目失点1くらってたような気がするのですが。でkさん最下位で今日のブログ確定だったと思うのですが

まあ、その時はそんなのに気付くはずもなく別のゲームをやろうという話に
というわけでごきぶりポーカー(リグルポーカー)なるものをまわしました。あらこうがGETTAさんに突撃をかけて返り討ちにあったり、その後もまわりに突撃をかけるも次々討ち死にしてあっというまに手札を減らし、その後手札0枚で死ぬ気で粘ってたり、その横でマーガリンさんが順調に手札0枚になってたりというのも関係なしにレティを四枚ためて負けました
はい、嘘はつくのが苦手な正直ものだからです

そんな冗談はさておき
もうそろそろこのボロ負け地獄から抜け出したいところですが・・・
正直まだ負けてないゲームがなくなってきたような
まだ負けてないのはテケリリとニムト、ぐらいです。あとウィザード?
まあ、いいです。次は勝ちますから

話は変わりますが、裏の部員他己紹介そろそろ更新しようという話題がでてました。ニ回以下が更新されてないので、OBさんも更新してくださいな。何か書けることはあると思いますので。出来るだけいいこと書いてください(懇願)

最近寒い   byあらこう

2009年11月25日 21時09分16秒 | 今日の活動報告(昼/放課後/その他)
と思ったら今日(水曜日)は暖かかったですね
昼休みは6ニムトをやりました

他の追随を許さない牛の数で負けました
確率とかいろいろ頭で考えてやりたいんですけど
途中で投げ出して運に任せるのも楽しいもんです
そして負ける時は負けます

ところで、そろそろ後期総会なんですが、
ここらで新入部員が入ってくれないと後々自分らが
辛くなるのは確定的に明らかなわけで

ちょうどビラ持ってるので明日の3限頃にビラ張りでもしておきましょうか
協力してくださる暇人さん募集中!
というか新入部員募集中!!

勝ったのでブログ・・・理不尽な気がする  by みのる

2009年11月25日 19時41分37秒 | 今日の活動報告(昼/放課後/その他)
はい、しばらく病気で寝込んでた新入生のみのるです。みなさん風邪が流行っているのでお気を付けを。
そういえば新入のくせにブログ書きすぎな気がする。そろそろゲームで勝ってブログを逃れたい所だったのですが・・・

というわけで今日(火曜日)は東方数天録とかいうのをやりました
ルールは前のブログ参照、と言いたいけれどブログに載るのが初なので書かざる負えないですね
ルールは、自分の手番がきたら、カードを一枚ひいて一枚使うを繰り返していくというもの。でカードは1~7それぞれの番号がふられたカードと特殊な効果を持つカードがあります。勝利条件は1~7すべてのカードを自分の場にならべることです。
基本、自分の場にカードをだしていきつつ、たまに相手の場を特殊なカードで妨害するゲームです。結構わかりやすい。ゲームとしては新ルールがなく勝利条件が固定されているフラックスてところです
絵柄に東方というゲームのキャラクターが採用されているもの、ゲーム内容には一切関係ないのが、個人的には良かったです。絵柄がゲームに関わってくるリグルポーカーとか本気でわけがわからなくなるので。紫色の人形とルーミアとあとなんか青?だったかの区別がつきません

そんな話はともかくプレイしてみたのです。参加者はえびさん、Gさん、ミドリさん。平均学年高すぎです、ちなみに横にはひょっぽらさんもいたのですが。遠い地の住民以外は二回生にきてほしいところ。
ともあれえびさんが妨害カードの連打にあって手が詰まったり、ゲッタさんが微妙に詰まってたり、ミドリさんが順調に伸ばしていたら妨害の嵐にあったりしている中、一人だけのんびりとカードを並べていたら勝ってしまいました。
そうしたらもれなくブログ、フラックスと同じで一位しかきまりませんから・・・ひさしぶりに一位になったのになー。あと、もう一回やったらもう一回勝ちました。こういう所の強さが普段もでたらなんとかなるのに

World made from WILL 第6話その6  By安綱

2009年11月20日 00時20分54秒 | TRPG関連
一話辺りの長さが某砦シリーズのようだと思う今日この頃。
今回のダンジョンは、そのせいかどうかはわからないけど若干S=F風味です。

ダイブフェイズ
(という言葉はNW2ndには無いんですが。月匣(ダンジョン)への進入を指す言葉。)

・光景1
周りは夜の森の中、いくつかの篝火が辺りを照らしている。
遠くからは祭囃子が微かに聞こえてくる。そう、佐倉恭介にとっては懐かしい光景。
森の中で唯一見てとれるのは、小さな自動販売機。
お茶にオレンジジュースにメロンソーダにコーラなど。今はもうない銘柄のものもいくつかある。
その中でメロンソーダの所だけ、売り切れの赤いランプが点いている。
しかし、その自動販売機のすぐ後ろにはあるはずのない扉がそこにある。
おそらくこれが先へ進む扉なのだろう。

まずヨハンが辺りを調べた。
見あたるものは、自販機、ゴミ箱、扉、そして蓋の閉まったメロンソーダの缶。
扉は開きそうも壊れそうもない。
(GM「開けるなら器用50、扉は耐久65535、防御魔防255ね。(さらり)」
ヨハンPL「意味がわかりませんw」
穂酒PL「カンストしてますね。」)
ゴミ箱の中には、不思議な色の石が入っているだけだった。
その石は、先ほどヨハンの拾った魔石に良く似た輝きを放っている。

「なんだ、ここは?」
恭介「これは、あの時の・・・」
ヨハン「自動販売機に、これはメロンソーダ? なんでまたこんなものが?」
穂酒「これは、瑞原美森の心の中なのか?」
恭介「メロンソーダ、か。(でも何で自動販売機なんだ?あの時なら祭りの屋台に
買いに行ったはずなのに?)」
穂酒「問題はこの魔石だろう。隼人は割ったら記憶が流れてきたといっていたし、
割ってしまったたほうがいいのではないか?」
ヨハン「あー、でも本当に割っていいのかどうかはわからないぞ?」
「それよりもこれだよ、ジュース買ってみよう!」
雛はそう言うと自動販売機にコインを入れる。
「えーと、お茶にコーラにオレンジジュース、コーヒー紅茶に毒ペか、懐かしいな。
って「お任せ」とかあるぞ?これだね!」
ガチャリとオレンジジュースが出てくる。
ヨハン「ちょ、ちょーっと待て、月匣っぽいのの中だぞ、危なくないか?」
「大丈夫大丈夫、たぶん。」(識別の判定に失敗)
穂酒「大丈夫そうなら、私も貰おうか。」(紅茶のボタンを押す。)
恭介はゴミ箱の中の石を取り出してみた。不思議な色に光ってはいるが、持っただけでは何も起こらない。
穂酒「やはり、割ったほうがいいように思えるのだが?」
恭介「分かりません、他に方法が無いなら手ではあります。」
穂酒「では割ってみよう。恭介、頼む。」
恭介「はい。」
恭介が石を割ると、恭介の頭の中に知らないはずの記憶が流れ込んでくる。

祭りの屋台が立ち並ぶ中。屋台のおじさんと話している。
美森「メロンソーダ2つください!」
おじさん「ごめんね、メロンソーダは売り切れなんだよ。」
美森「えー、困ったな、どうしよう?」
おじさん「すまないねえ。どうしてもメロンソーダがいいのかい、他のなら残ってるんだが?」
美森「ううん、いいです。」
おじさん「そうだ、ここには無いけど向こうの自動販売機にはあるから、それを買ってきたらいい。
コップと氷とストローはあるからね。」
美森「いいんですか? ありがとうございます。」

恭介「美森ちゃん、無かったならメロンソーダじゃなくても良かったのに・・・ うっ!」
その瞬間、恭介を頭痛が襲う。
今見た事全てが消えてなくなりそうな、忘れ去ってしまいそうな、そんな衝動。
恭介は必死にそれを押しとどめる。(知力判定成功)
穂酒「どうした、何が見えた?」
恭介「隼人が言っていたのと同じように、美森ちゃんの、昔の記憶です。」
穂酒「そうだったか。」
ヨハン「で、このメロンソーダどうする? って、消えていくぞこれ!? 周りも?」
「コーヒーを買おうか買わないか、それが問題、って自動販売機が無くなっていくぞ!?」
石が割れると同時に周囲の景色は薄れて消えていき、後には買った飲み物と、大きな扉だけが残った。
ヨハン「開くみたいだな、進むか。」

〈GMの解説〉
美森の記憶を基にしたダンジョン、その1フロア目です
自動販売機は使うとなぜか10000ヴァルコほど金が減りますが、アイテムが手に入ります。
効果は後ほど。
このダンジョンは、記憶の石を壊すとどのフロアも楽が出来るようになっています。
壊すとどうなるかは・・・まあ想像にお任せします。
ここの条件は、メロンソーダを飲んでゴミ箱に捨てる、が扉を開くトリガーでしたが
PCはその前に石を壊しました。

・光景2
多くの屋台が立ち並ぶ祭りの縁日。気が付くとその只中に居た。
道の左右に屋台が列を成し、向こうに見える神社の鳥居の下に、さっき通ったような大きな扉が見える。
しかし、恭介の目はその中の一つの屋台から目が離せなかった。

「今度は祭りの真っ最中ってわけか。」
恭介「あれは・・・」
恭介の視線の先にあるのは射的の屋台。景品の棚にはお菓子やおもちゃなどが並んでいる。
その中に混じって、一つのぬいぐるみが置かれている。あれは、見たことがある。
そう、美森ちゃんにせがまれて取ったあのぬいぐるみ。
ぬいぐるみの胸には、またあの魔石が付いている。
屋台の主人「さーア、今回の景品ハかわいいヌいぐるミだあ! 見事当てラレるかナあ?」
声と共に、景品の棚から別のぬいぐるみや人形やダルマが飛び上がり、おもちゃの銃を手に取る。
『撃ッテ撃ッテ撃チ落トソウ!』
恭介「止めろ!」
声と共に恭介が箒に乗って突撃する。
3人も慌てて恭介の後を追っていった。

ぬいぐるみと人形とダルマと屋台の主人の4体が敵で、石が壊される前に倒さなければならない状態でしたが、
恭介とヨハンの攻撃で銃を持った1体と店の主人は撃破したものの、一体に順番が回ってしまう。
迷ったが、石を壊さない方がいいと考え、雛が《魔女王の囁き》を使用して攻撃の対象を変更させる。
それで銃を持ったぬいぐるみが吹き飛ぶ。
ぬいぐるみ「サア、ぬいぐるみニ当テヨウ! 当タッター!! ・・・アレ?」
「これであと一匹だな。」
(穂酒PL「1シナリオ1回技を使わされたか、痛いな。」
雛PL「いや、むしろいいかもしれない。ここは敵に回る恐れがあるからな。」)
残った一体はなんとか次の行動で石を壊そうとするが。
恭介「命中して、ダメージが、回った。」
GM「ここで防御ファンブルかーい!」
あっさり撃沈。生き残ってさえいればレンジドカバー使わせられたのになあ。

穂酒「これもあの石か。あいつらが壊そうとしていたのを見ると、
壊さない方がいいかもしれないな。」
恭介「・・・持って行きましょう。」
石を回収するとまた周囲の景色は薄れていき、扉だが残った。

〈GMの解説〉
まあ上の通りです。4匹のデータはそれぞれ、
人狼の戦士、キューピッド、魔の落とし子、宵闇の番兵でした。
前の三匹に行動を回すと、優先的に記憶の石を攻撃します。
記憶の石はラウンド進行中は進入不可なSqにあったため、レンジドカバーなどを使わせて
PCのプラーナを削る予定でした。
一応記憶の石を無視することも可能でしたが、さすがにそうはしなかった模様。
思ったより削れなかったなー。

・光景3
神社の近くの森の中。
私は何で走っているんだろう?
怖い。何がなんだか分からないけど、あの人はなぜか、凄く怖い。
逃げないと、早く逃げないと。―――助けて。

「また森の中か。今度は何だ?」
ヨハン「な、何だアリャ? 凄くヤバい予感がするぞ?」
向こうの方から、木を圧し折り、草を磨り潰し、地面を削りながら、巨大な“何か”が近づいてくる。
姿は判然としない。漠然と、危険な「何か」がやってくる。
穂酒「とにかく、逃げるぞ!」
逃げていく一行は、木々の向こうに不思議な色の葉っぱがあるのを見つける。
恭介「あれも記憶の石と同じものなのか?」
穂酒「ヨハン、アレだけ取れないか?」
ヨハン「いや、こっちからだと枝が邪魔だ、それに飛んでどうにかなる空間でもなさそうだしな。
樹ごと叩ききればいけるかもしれないけど。」
恭介「それだとあれまで壊してしまうでしょう。向こうから回れませんか?」
「じゃあ行ってみるか。・・・といっても早く走るのは無理なんだが。」

〈GMの解説〉
ダンジョン的には、デスローラーから逃げながら(あるいはデスローラーを壊しつつ)
先に進んでいくマップでした。
このデスローラーは、全力移動しながら轢いていき、轢いた相手を引き摺りながら移動して
引き摺ったSqの数だけダメージロールを追加で行う、というエネミーでした。
しかもこの攻撃によるダメージは、防御力ジャッジの最終値が半分になるという素敵性能。
他にも《無限の一矢》を使って遠くから状態異常魔法を撃ってくる雑魚敵や、
壊すと毒ガスが撒かれるドアや(恭介がスーパーソニックアタッカーで突っ込んできたため発動)
明度1の中に召喚される魔物(魔王女の兎相当)など、様々な仕掛けのある10×10Sqのフロアでした。
穂酒が一度HP-80位まで突っ込んで蘇生の光を使用したほか、MPなどのリソースをけっこう消費。
最後は、恭介と同乗状態になった雛がクリティカルで罠(気付かず入るとデスローラーのいるSqにテレポート)の危険感知に成功し、なんとか突破に成功した。
_____________________________________
・エネミーデータ
クラッシュデスローラー
Lv6 地属性 知名度25 サイズ4
耐久100 魔法20 行動値19 移動力0
基本能力値
筋力18敏捷8幸運12ほか1
戦闘値
攻撃23 防御魔防30 ほか1
特殊能力
《BS無効:全て》《トラップ無効》《明度無視》《巨大化》
《巨大》常時:このエネミーのいるSqは通り抜けられない。
《クラッシュローリング》メジャー
 全力移動しながら絶対命中の物理攻撃を行う。
 この攻撃に対する防御ジャッジは、最終値が半分として扱われる。
 この攻撃の対象は移動した先のSqにいる全員である。
 また、攻撃対象はこのエネミーのいるSqに移動させられ、
 移動させられたSq1つにつき1回追加でダメージロールが発生する。
 また《ワイドカバー》を使用することで、このメインプロセス中の攻撃ジャッジ
 全てを引き受けることができる。
_____________________________________


(長い直線の道に1Sqだけあるくぼみ。それを見て。
ヨハンPL「そこに入ったら(デスローラーを)やり過ごせないかな?」
穂酒PL「いや、絶対に止めた方がいい。移動させる罠とかがあったら最悪です。」
恭介PL「というか、このGMがこんなくぼみに罠を仕掛けないはずが無いと。
これまでこのGMが出したダンジョンでこういう所に罠があった割合は100%です。」
雛PL「100%?」
恭介PL「といっても2分の2ですが。十分。」
穂酒PL「とにかく、絶対入っちゃいけません。」
スルーする4人。
GM「えー、入らないの? せっかく〈サモンローラー〉(デスローラーを召喚するトラップ)
仕掛けておいたのに。」
PL一同「誰が行くかっw!」
穂酒PL「ていうか行ってたら詰んでますw」)

避役ですよー、集めまくりますよー byウメ

2009年11月16日 13時46分01秒 | 今日の活動報告(昼/放課後/その他)
そろそろ昼の活動場所はM302で固定して良さそうな気がするんですが、どうでしょうか。

今日はコロレットでした。
このゲーム、三人でやるとカードを一色ぶん抜かないといけないんですね。
それがめんどくさいですので、六甲祭では4人集まらないと回っていなかった記憶があります。

人数が少なくなると当然同色の枚数は増えるわけで。
5,6枚所持とか当たり前の状況で、メイン色が他人と被って多くそろえられずの敗北でした。

六甲祭のご報告 byウメ

2009年11月15日 17時00分00秒 | 定例会・公式行事報告


六甲祭での出店は無事終了いたしました。
今年は教室が変わり結構奥まった立地でしたが、昨年と変わらず大勢の人に来ていただく事ができました。
両日ともに比較的早い時間帯から席が埋まる程の盛況ぶりで、多くの方にゲームを楽しんでいただけたことと思います。
少々の暇を潰すため来られる方が多かったのか、ノイやガイスターが多く回っていたような印象でした。
また、今年も日曜の13時半よりゲーム大会を開催し、13人の方に参加していただきました。
予選・決勝共に6ニムトを用いることで、スムーズな運営ができたかと思います。



体験会・ゲーム大会に参加していただいた皆様、どうもありがとうございました。
ご意見・感想等ございましたら、コメントでお寄せください。今後の参考にさせていただきます。
興味が湧いたり、他のゲームも遊んでみたい方がおられましたら、是非定例会にいらしてください。歓迎いたします。

俺の目分量はレボリューションだ  byウッディ

2009年11月14日 01時54分58秒 | 今日の活動報告(昼/放課後/その他)
どうも。
餃子をうまく作れないウディタことウッディです。
別名アラーウッディーンともいいます。
お久しぶりです。

さて、今日は六甲祭前日ということで、tekeli-liをやりました。
ゲームのルールは過去ログ参照ということで、まあ結果は見ての通りです。
全部で三回ゲームをしたのですが、一回目では、皆ぼちぼちな成績でして、二回目であらこうがダントツTOP(?)に躍り出る。そして三回目で、自分が全てを置き去りにして逆転敗北したというわけです。

明日は六甲祭なので、皆さんがんばってください。自分も陰ながら応援してます。

World made from WILL 第6話その5  By安綱

2009年11月13日 01時51分46秒 | TRPG関連
※この記事はその5です。その4を先にお読みください。


4ターン目
ヌーの所に転送された一行。隼人がヌーに事情を説明し、共に火術要塞に突入する旨を告げる。
ヌー「そういうわけね・・・ いいわ、付いていらっしゃい。」
穂酒「分かった。」
ヌー「そこの面白いことになっているお前も構わないのね?
いやはやお前は、果たして人間なのかしら?」
「俺(ひなちゃん)はあえていうならただの復讐者さ。」
ヌー「何に復讐するというのか。まあいいわ、一気に駆け抜けるわよ。」

火術要塞に行くまでの道中。
恭介は、錬金秘密基地の異常が更に増えているのに気が付く。
負のプラーナの力が増しているのか、基地内はさらに荒れ果てていく。
(後で修理が大変そうだ。)
そんな考えを頭の隅に置き、恭介は炎の魔物に話しかける。
恭介「懲りないな、お前も。」
炎の魔物「ダセ、ココカラ・・・」
恭介「出してどっかに消えるんなら出してやっても良いが、そうじゃないんだろう?」
炎の魔物「アタシハ、トリモドサナイト・・・ ダイジナモノヲトリモドス・・・」
恭介「その為に殺さないと、ってか。何を取り戻したいのかは知らないが、そうさせるわけにもいかないな。」
炎の魔物「ジカンガナイ・・・ ツギニアッタラオワリダ。ソウイワレタ・・・」
恭介「エイミーにか?」
炎の魔物「ソウダ・・・ ダセ、ココカラ! アタシヲ!」
恭介「随分必死だが、こっちもそれで殺されたらたまらないからな。悪いが、まだそこに居てもらおう。」
そう言って恭介はスピーカーを切った。


火術要塞の周りの魔物たちは、ひどく混乱していた。
それもそのはず、裏界帝国軍は何処かへ行くし、
味方と聞かされていた四魔貴族軍に襲われるし、
指揮の魔王とは連絡が取れないしとどうしようもない状態なのである。
そこに“魔龍”ブンブン=ヌーが切り込んできたのだ。
蜘蛛の子を散らす様、という有様で、防衛線はたちまち崩れていった。
しかし、その中でも一糸乱れずに立ちはだかってくる魔物が居た。
10数体の、メイド服を着た女性型の魔物。
通称“誘惑の奉仕者”たちである。
ヌー「どきなさい、邪魔よ。」
奉仕者「そういうわけにも参りませんわ。私たちは、ここに誰も入れるなと仰せつかっております。」
恭介「ほう、“味方”の軍勢でもか?」
奉仕者「はい。その通りですわ。」
ヌー「邪魔するなら、容赦しないわよ?」
言葉と共に、ヌーの気が膨れ上がり、気弾が誘惑の奉仕者たちに襲い掛かる。
奉仕者「あらあら、怖いですわね。後ろの方々も、話を聞く気は無いようですし、
足止めさせていただきますわ。」
そう言うやいなや、奉仕者たちの身体が十重二十重に分裂し、気弾はその間をすり抜けてしまう。
ヌー「貴方たち、さきにお行きなさい。私はこいつらを黙らせてから行くわ。」
穂酒「了解だ。」
奉仕者「あらあら、困った話ですわね。」
そう口では言うものの、誘惑の奉仕者たちは一行を追う様子も無くヌーと対峙する。
そう、まるで5人だけを通すように仰せつかったかのように。

Scene BGM:火術要塞

一方火術要塞の中に侵入した一行。しかし、すぐに異常に気付いた。
ヨハン「どういうことだぁ? 罠なんて見当たんないぞ?」
「そのパイロヒドラって門番の姿も見当たらないな。」
隼人「おかしいですね、前に来た時はみんな居たのに・・・」
穂酒「誘われている、のだろうか?」
恭介「行くしかないだろう。案内してくれ。」
隼人「分かりました、こっちです。」
そして、あっさりと最奥部まで到達してしまった。
一際大きな扉を開くとそこには、居るはずの無い主の姿がそこに居た。
肩口で編みこまれた赤毛に、眼鏡の向こうから覗く青い瞳。
そして、何処からどう見てもまごう事無きメイド服。
まさしく、“誘惑者”エイミーである。
エイミー「あらあら、こんな時にお客様ですか。招いた覚えはありませんが、
どういったご用件でしょうか?」
表情に笑みを浮かべたまま、エイミーはそう口を開いた。
穂酒「お前は何をするつもりだ?」
「何を企んでいる?」
エイミー「ひどい言われようですわね、私は単に、仕えるべき主に仕えているだけですのに。」
一行を見渡すとエイミーは恭介の方を見て、口元を吊り上げる。
エイミー「あらあら、佐倉恭介さん。良いんですか、彼女のそばに居てあげなくて?」
エイミーが指を鳴らすと、連れてきていたマシーンを黒い煙が包む。
同時に、中にいるミレーナさんから通信が入った。
ミレーナ「あの美森って娘が急に倒れたの! 外で何か在った?!」
穂酒「何だと!?」
恭介「美森ちゃん!?」
恭介の顔色が変わり、すぐにマシーンに駆け込む。
隼人「僕が付いていきます! 残りの皆はエイミーを!」
穂酒「分かった!!」
エイミー「うふふふふ・・・」
二人が駆け込むのを見届けると、エイミーはまた口を開く。
エイミー「これで一手。」
ヨハン「アンタ、いったい何をしたんだ?」
エイミー「そして、もう一手ですわ。」
そう言ってゆっくりと指を鳴らすエイミー。
「何だ・・・?」

マシーンに入った恭介は、急いで美森の元に駆けつける。
その時、急に錬金秘密基地の炎の魔物が悲鳴を上げた。
炎の魔物「アアアアアアアッ!!!」
全身から制御できないほど炎とプラーナが突然噴出し、錬金秘密基地の壁を貫いた。
そのまま外に転げでてくる炎の魔物。
恭介「っ! だが、そっちを気にしてる暇は無い!」
美森の元に駆け寄る恭介。
美森「きょ、う、すけ・・・」
恭介「どうしたの、大丈夫美森ちゃん?」
美森「あ、たし・・・もう、時間が無い、みたい・・・」
炎の魔物「ア、ア、ジカンガ・・・ナイ・・・ アタシハ・・・」
恭介「しっかりするんだ!!」
そう言って美森を抱き寄せる恭介。
その胸を。
美森「もう時間切れ、なんだよ?」
美森の腕が、貫いた。
恭介「な、何を・・・ グッ・・・」
美森は、そのまま恭介の懐をまさぐり、オーブを取り出す。
美森「貸すだけだから、いつか返してって言ったよね? 返してもらうよ。」
恭介「み、もり、ちゃん・・・」
美森は、奪ったオーブをそのまま、炎の魔物の身体に押し込んだ。
炎の魔物「ウアアアアアアアウァ!!!」
美森「これで、ディバイディングオーブは“反転”したね。・・・完璧に。」
そして呻き声と静かな笑い声。
それが恭介の意識が途切れる前に聞いた最後の音だった。

エイミー「そして、これで最後ですわ。」
そう言うと、《幻惑逃走》の力をエイミーは使用する。
穂酒「待て!!」
そう言って追おうとするが、追う事は出来ず、エイミーはそのままマシーンの中へと消えていった。
ヨハンはエイミーが立っていたところに、変な魔石を見つけ、拾う。
ヨハン「なんだこりゃ? 例の魔石か? ってそれどころじゃねえな。」
穂酒「中に入っていった? だとすると恭介が危ない!」
あわててマシーンに入っていく3人。
そこで目にしたのは、荒れ果てた部屋の中に倒れ伏す隼人、ミレーナ、アイリーン、ルクサンドと、
瀕死の恭介、そして胸に大穴の開いている炎の魔物。
穂酒「なにがあった?! しっかりしろ、恭介! ・・・まずいな、雛、頼む。」
「ああ!」
雛の蘇生の光によって一命は取り留めた恭介。他の人も魔法で回復を行う。
穂酒「大丈夫か恭介、何があった?」
恭介「・・・すまない、予想はしていたが、思ったより早かったようだな。そもそも、あの屋敷で再開した時から、何らかの魔法がかかっていたって話だったな、ならば、これは・・・」
穂酒「?? どういう意味だ? いったい何があったんだ?」
隼人「僕が、話します。」
苦しそうに起こった事を告げる隼人。
隼人が薄れゆく意識の中で見たものは、美森の姿をした何者かが、オーブを
炎の魔物の身体に突き刺し、そのまま炎の魔物の中に消えていったという事。
恭介「こいつの中に、消えた? ならどうしたらいい!」
隼人「僕が、みなさんを、《夢語り》で精神世界に送り込みます。」
恭介「ああ、頼んだ。」
穂酒「待て、フォルネーに連絡はしておこう。」
そして、フォルネーに起こったことを伝えた後に、四人は《夢語り》によって
炎の魔物の精神世界に送り込まれていった・・・

To be continewed...




シーン裏
(恭介PL「やっぱ来たかー、こうなるんじゃないかと思ってたんですよ。」
GM「まあそうだろうねえ。」
穂酒PL「ところで、反転したDオーブって、なんて名前なんでしょう?」
GM「えー、反転Dオーブとか?」
ヨハンPL「日本語入れるのはおかしいだろ?」
恭介PL「じゃあDオーブリターンズでいいじゃないですかw」
GM「いや、リターンズてw」
雛PL「それはそうと、隼人は微妙に影が薄いな。さっきも役に立たない
隼人を押しのけて、とかやられてたしw(カットした部分で)」
GM「いやあ、そう言ってやるなよ。まあ影は薄いかもしれんが。」
(フォローになってねえ))
(エイミーとの会話中
ヨハン「で、私は何もしないって、ほんとに?」
そう言ってスカートをめくろうとするヨハン
エイミー「なんですか?(笑顔)」
ヨハン「なんでもないですよー」(殺気を感じた)

エイミー去った後。
ヨハンPL「所でGM、エイミーの居た場所にパンツ落ちてませんか?」
GM「ねーよw」
ヨハン「なあ隼人、本当のことを言うんだ、下着とか見つけたんだろ? 僕達は仲間じゃないか、さあ、本当のことを教えておくれ。」
隼人「いや、本当にないですから・・・」
GM「(どんな執念だよ)」)

World made from WILL 第6話その4  By安綱

2009年11月12日 23時43分59秒 | TRPG関連
何故かブログに自分の偽者が出没してるけどキニシナイ。
というわけでまだ続く第6話。始まります。

(Scene BGM:海底宮)

眠れる龍の島最奥部。
辺りは有機的に蠢く壁、正面の壁には一柱の魔王が埋め込まれており、
その下には憂鬱な顔をした、競泳水着に身を包んだ褐色の肌の魔王が座っている。
海の底を見つめるその瞳には引き換えせぬ覚悟を宿し。
水を掻き進むはずの手には姿に似合わぬ魔槍を帯び。
魔海侯“海の魔女王”フォルネー=ルシウスがそこに居た。

隼人「フォルネーさん!」
フォルネー「ああ、帰ってきたんだ四季邑隼人。どうにかする算段でも付いた?
うん、その後ろの連中は何? ・・・ああなるほど、わざわざ連れてきてくれたわけね。
ならちょうどいいかな、本物のディバイディングオーブさえあれば問題ないんだし。
直接持って来れてないのは仕方ない、か。なりたての落とし子にしては十分ね。
それで、オーブを渡してくれる気はあるのかな?」
ヨハン「あー、嬢ちゃんには悪いんだがよ、さすがにそれだけは無理なんだわ。」
フォルネー「まあ、そうなるだろうと思った。じゃあ、仕方ない、か。」
フォルネーが槍を強く握り直すと、ただそれだけで、空気が一気に重苦しくなっていく。
隼人「ま、待ってください!」
慌てて隼人が声をかける。
フォルネー「何? 邪魔するのかな?」
隼人「そうじゃなくて、大変な事が分かったんです。」
フォルネー「・・・どういう事? いいわ、話して。」

隼人の言葉を聞くと、フォルネーはため息を漏らす。
フォルネー「なるほどね、エイミーがそんな事を。まあ、言われてみれば怪しくはあったけどさ。」
穂酒「それでも、止める気は無いのか?」
フォルネー「今この計画を止めたら、ベール=ゼファーは本気で止めにかかってくる。そうなったら、
地力で劣るこっちが不利。今しか無いの。」
恭介「それで勝ち目があるのか? でなければただの無謀だぞ。」
フォルネー「こっちも最後の手はある。あと一刻くらいで、裏界帝国軍は大混乱に陥るはずよ。そこを狙って一気に攻撃をかける。」
恭介「そもそも、お前は何をしようとしているんだ?」
フォルネー「私の目的は、忌まわしい超至高神や幻夢神の作ったこの世界を離れて、新たな世界を作る事。」
「しかし、お前はこの島を表界にぶつけるつもりだと聞いたが?」
フォルネー「誰からそんな事を吹き込まれたのかは知らないけど、そんな意味のないことはしないつもり。
表界は魅力的でも、結局幻夢神が目覚めたら消える泡沫なんだし。」
穂酒「どういうことだ?」
フォルネー「知らないの? この第八世界は、所詮私たち、つまり超至高神に逆らった古代神を封じ込めるために
作られた世界。そして表界こそ、幻夢神の封印。眠っている幻夢神の見ている夢に過ぎないわけ。」
隼人「なるほど、それで僕のような夢使いという存在がいるわけですね。」
フォルネー「そういうこと。それで、どうするの? オーブを渡す? それとも戦う?
素直に渡してくれるんだったら、表界に帰る手伝いくらいはしてあげるよ。
(ここで殺してでも奪い取っても良いけど、鍵の力のせいで消耗は免れない。出来ればやりたくはない、かな。)」
恭介「なるほど、全くの無策ではないのか。しかし、オーブを渡す事はできないな。
(フォルネーと戦うのはメリットが無い。しかしオーブは渡せない。
フォルネーについて現状を打破できるなら協力することは出来そうだが・・・)」
穂酒「貸す事ぐらいはできるだろう。それで手を打てないか?
(四魔貴族と裏界帝国とエイミー達。3つ巴の状態はよくないな。どうしたものか。)」
「まあ、アンタが負け犬になってはいないって事ならそれでもいい。
(ヌーとの決着は、皆が表界に帰った後でも付けられるだろう。俺(ひなちゃん)は帰る気は無いからな。)」
ヨハン「まあ、アンタとケンカしたくはないしなあ。
(きれいなおねーちゃんだよなあ、イイコトしてみたいよなあー。どうしよう?)」
穂酒「それで、隼人はどうするんだ? 戻ってくる気はあるのか?」
隼人「僕は今ロナさんの落とし子ですから、僕がどう考えようと、ロナさんが起きないと分からないと思います。」
恭介「ロナ、ロナと言っているが、お前がどうしたいかと聞いているんだ。」
フォルネー「落とし子の自由は力を与えたものが握っているから。しょうがないんじゃないかな?」
恭介「部下の自由意志を与えない管理なんかは合理的じゃない。理解できませんね。」
フォルネー「主によるけど、大枠の意向には従わざるを得ないでしょ。
そして、別に自由意志を奪ってる配下があっても困らない。そう思ってる魔王は多いかな。
そもそも落とし子に対する認識が違ってると思うよ。」
恭介「まあいいです。僕は合理的な思考しかできませんから。」
フォルネー「そ。それで、私たちを手伝って、オーブを貸してくれる。それでいいのかな?」
穂酒「ああ、そういう事だ。」
恭介「そうなりますね。」
フォルネー「でも、条件がある。その(穂酒を指して)蠅は壊してもらおうかな。
ベルに色々伝わっちゃたまらないし。」
穂酒「ふむ、なら最後にコレを持っていられないから返すと向こうに伝えたいのだが?」
フォルネー「却下。ベルが、それを渡した相手が勝手に捨てることを許すわけが無い。
それでこっちの思惑がばれたらたまったものじゃないから。」
穂酒「しかし、向こうとの連絡はできるようにしておきたいのだが?」
フォルネー「そんな都合のいいとこだけ壊すのは無理よ。」
穂酒「じゃあ、せめてここに置いておくというのでどうだ? 流石に勝手に壊すのは良くないからな。」
フォルネー「本当は置いておきたくも無いんだけどね、まあいいか。」

(穂酒PL「じゃあ代わりに〈悪魔の魚〉みたいなアイテムをくれませんか?」
GM「連絡手段なら、O-PHONEみたいなのをフォルネーが魔法で作ったから、それで可能だ。」
雛PL「いや、それでは盗聴されるかもしれないですし、
ここはひとつ代わりの魔法の品をくれるということで。」
GM「能力のデータが欲しいだけだろうが、だめだよw というかここに来てフォルネーに味方するなら
そう言われるのは当然だろ?」
穂酒PL「ですよねー。」
恭介PL「所で、蠅をフォルネーはどうするんでしょう?」
穂酒PL「今一瞬、鬱憤晴らしに蠅をいじめるフォルネーの姿が思い浮かんだw」
GM「いやいやww」)

穂酒「では、これからどう動くかだが。」
フォルネー「私は、半刻後の裏界帝国軍の混乱に乗じて、全軍で蒼の門に向かう。
気がかりなエイミーの火術要塞は、悪いけどヌーに抑えてもらう。
貴方たちは、火術要塞に援軍に向かうか、私と一緒に蒼の門に向かうか、好きにして。」
恭介「(・・・)火術要塞はたしかに気がかりですね。
エイミーが何をしてくるか読めない以上、押さえは必要かもしれません。」
「しかし、門には早めに近づいておきたいだろう?
なら先に行ったほうがいいのじゃないか? エイミーもそこにいるわけだし。」
恭介「それはそうですが・・・」
隼人「しかし、火術要塞は行っておくべきかもしれません。
あの恭介さんの記憶の入った魔石の事もありますから。」
恭介「な、隼人っ! それはっ!!」
穂酒「どういう事だ?」
恭介「・・・」
ヨハン「そんな話があったな。じゃあ、火術要塞に向かうって事で。」
フォルネー「そ。じゃあそっちは任せる。ヌーに伝えて。」
穂酒「分かった。」
そして五人は、フォルネーの魔法により、外に転送された。

この場面の裏話
(GM「大分悩んでるねえ。まあどっちに向かっても構わないよ。
まあ蒼の門に行くのは自然だし、火術要塞には恭介の記憶の魔石があったって話もあるし。」
恭介PL「ああっGM、せっかく分からないように誘導しようとしてたのに。」
雛PL「そういえばそんなものもあったな。」
ヨハンPL「じゃあそっちのほうがいいよねえ。」
GM「そういえばその話フォルネーに言う? このままだと隼人が口滑らしそうだけど。」
恭介PL「中の人的には、とっとと言っちゃってください(笑)恭介は『隼人、それは言うな!!』とか
言いますけどw 止めたけど間に合わなかったー、みたいなw」(一同笑う)
GM「ひでえww」)

「ああそうだ、水をくれないか?」
フォルネー「ああ、そういえばそんなの渡したっけ。・・・改めて見ると、似合ってないね。」
「そんなことはどうだっていい!!(プレイヤー心の叫び)」
フォルネー「うん、じゃあ思いっきり行くよ。」
穂酒「ちょ、ちょっと待て! そういう話じゃないだろう?!」
フォルネー「あー、じゃ軽く。」
《レインコール》発動。魔導49スタートの魔攻70くらいのダメージ。
降り注ぐ大量の大雨であやうく死にかける雛。
(雛PL「水着が無ければ死んでいたな。」)
五人「・・・」)

Scene BGM:迫り来る危機

3ターン目終了時
裏界帝国軍陣地にて。
ベル「圧倒的じゃない、わが軍は。」
リオン「・・・」(あーあ、言っちゃった的な顔をする。PL一同も同様)
ベル「何よリオン?」
リオン「いえ、別に何も。」
伝令A「ベ、ベール=ゼファー様!」
ベル「何よ、騒々しいわね。フォルネーちゃんの首でも取れた?」
伝令A「それが・・・その・・・」
ベル「はっきり言いなさい。」
伝令A「はっ! 裏界帝国軍第3~6大隊、命令を無視して蒼の門警備軍と合流! 連絡がつきません!」
ベル「何ですって!?」
伝令B「申し上げます! 北東にモーリー=グレイ、パトリシア=マルティン率いる軍が出現、離反した兵と合流し、独自行動を開始! 同行していた魔王ムーク、YS、カリウム、GT、ポット反応消失!!」
伝令C「申し上げます! 四魔貴族軍が一斉に攻勢に転じ、押さえ切れません!」
ベル「どういうことよこれは! 何とか指揮を・・」
伝令D「後方から東方公国軍50万が奇襲!」
言葉と同時に、高速で飛来する人影、そして爆音。
“東方公国の王女”パール=クールである。
パール「ベルー、大分困ってるじゃなぁい? パトリシアにでも逃げられちゃった?」
ベル「パール、あんたまさか!」
パール「パールちゃんはちょっとパトリシアとフォルネーにタイミングを教えてあげただけよ?」
ベル「あいつらに手を貸すなんて、血迷ったの?!」
パール「まああいつらは気に食わないけどね、それよりもベル、アンタのほうが
気に食わないの、よっ!!」
言葉と共に放たれる魔法。巨大な魔力が膨れ上がり、戦いが幕を開けた。

一方、戦場の北東部。
裏界帝国軍にありながら、今まで動きの無かった一軍があった。
その司令官、甲冑に身を包んだ魔王モーリー=グレイの元に、青白いバイクに
またがった魔王パトリシア=マルティンが戦場を走ってきた。
パトリシア「派手な合図だねえ。あっちはもう動いてるかね。」
モーリー「こちらも動き時か。それにしても裏界帝国軍、これほどまでに脆いものだとは。
所詮ベール=ゼファーではこの程度という事か。やはり裏界帝国の主は
あのお方でなくてはならぬ。」
詩人「そのために、私たちが居るのでしょう。獣の欠片を持つ者も現れたようですし、
いよいよ大詰めですね。」
モーリー「然りだ。しかし、お前はいい加減その格好と口調は止めたらどうだ?
やはり、私などという言い方をお前がするのは違和感がある。」
詩人「まあまあ、これもあと少しの辛抱。表界にいらっしゃるあのお方のため。」
『そう、全てはルー=サイファー様のために。』

ねこねこファンディスク4

当サークルはねこねこソフト様を応援しています。