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幻の三本目 byゴンタ

2007年12月31日 03時12分40秒 | TRPG関連
えびさん宅で中坂二本立てした後で、何だかもう一本することになりました。びっくりですね。
…というわけで、実質15分で作られたシナリオです(多少は先に考えていたものですが)

デモンパラサイト小坂シリーズ第125話
「天堂さん返すっス!!」

いやぁ、バカな子は動かしやすいですね。

【PC】

日森篤(クレイモア・バルディッシュ/朱雀)
たぶん今回のシナリオに出てられるほどヒマじゃない人。千呪印ホットライン便利だなぁ。

孫是空(ヴォージェ・ドラグーン/えび)
空気読まずにジョーさん・白石さんのお節を食べたがる人。新年は二人っきりの時間をあげなさいな。

東郷征斗(ドラグーン/東京)
たぶんそんなにヒマじゃないっぽいっけど呼ばれちゃう人。周りは暇なんだと思っています。

朝峰燈馬(アルバレスト/00doll)
暇な人。セラフィム以外の仕事来るといいね…。

【NPC】

丸井千鶴(カラドボルグ・カラドボルグ・ガントレット)
バカな子。実は26歳。この子を上手く扱えるのは小柴と天堂くらいらしいです。
探索はノリで行います。

天堂忍(モリオン)
現在、泉宇野支部に拘留中のROPの人。一応ビシャスなんだけど、事件解決に山神事件の際に事件解決に協力したのと、本人が好感の持てる人物のため処分保留中。
人心の掌握、部隊の統率能力の高い人材で、元々は忠犬部隊の副隊長をしていたようです。本人がビシャス化してしまい、忠犬部隊の和を乱してしまうことを怖れて、抜けていたもよう。

千鶴・葵・聖といった忠犬部隊の面々は仕事納めも終わりくつろいでいる。

千鶴「そういえば、天堂さんって元気でやってるんすか? 大山田の奴が自滅したってのは聞いたんすけど。また別のとこで働いてるんすかね?」
「あ、ああ~…。元気だと…思うぜ。」(帽子を深く被り直しつつ)
「そ、そうですよ。元気にしていると聞きます。」
千鶴「………。嘘っすね。ノリがおかしいっすよ。ちゃんとどうなってるのか話すっす!!」

十数分後

「やべぇな。こうなるから黙ってたんだがな…。あいつ、あんま無茶しすぎると小柴の旦那に殺されっぞ。」
「ああ…、やはり私では忠犬部隊をまとめられませんよ…。」

セラフィム小坂支部

ジョーさん「というわけで泉宇野支部のほうをROPらしき女性がうろついてるようなんだ。それでどうにかしてくれって頼まれてね。」
燈馬「いいですよ。どうせ仕事ないですし。」
東郷「別にかまわねぇが。」
日森「他に動ける人がいないならしょうがないですね。」
是空「正月に日本のお節を食べさせてくれるならイイですよ。」

東郷「で、どんな奴なんだ?」
ジョーさん「ああ、なにやら鈴をリズムよく鳴らしながら歩いてるようだ。…ってどうしたんだい?心当たりでも?」
日森・燈馬・是空「(ああ、あいつか…)」

泉宇野支部

支部員「そんなところで年を越すってのもつらいだろ?天堂さん。」
天堂「そうでもねぇよ。あんたらには好くして貰ってるからな。」
支部員「新年の雑煮くらいは用意してやるぜ。…ええと、あんた、生まれはこっちだったか?」
天堂「いや、東都だ。ああ、でもこっち風の雑煮でいいぜ。郷に入りては、郷に従えってな…。」

そこに聞こえてくる鈴の音

支部員「…またか。」
天堂「…あ~、なあ?この音ってこんな感じのちんまいガキみたいな奴が鳴らしてねえか?」
支部員「ガキっていうのはさすがにアレだが…、まあ、そうだな。」
天堂「はぁ…。すまねえ、俺の独房もう少し奥の方にできねぇかな。馬鹿が来ちまうぜ…。」

PC一同は天堂について調査したり、直接現地に赴いたり

燈馬「泉宇野支部には天堂とかいうROPのメンバーがいましたよね。彼を取り返そうとしてるんですかね?」

調査してみると、どうやら天堂は元・忠犬部隊らしい。その頃は土佐賢治という名前で登録されていたようだが…。

直接、泉宇野支部に話を聞きに行った日森・東郷。
天堂とも話をするがノラリクラリ。

周辺を捜索する是空は千鶴とバッタリ。
千鶴の天堂に関する発言に反応したため、支部内に天堂がいることに確信を持ってしまう。そして、あっさり帰っていく千鶴。
日森は千呪印にこの件について電話してみることに。
千呪印は小柴・中土井・雛代と忘年会中。しかも、小柴がちょうど忠犬部隊における天堂の必要性を説いてるところだった。


小坂某所

千鶴「天堂さんの居場所はわかったっす。取り返しに行くっすよ、葵、聖さん!!」
「落ち着けって、お前。天堂の旦那をそんままにしてるのはどうかと思うけどよ。お前はいちいち急すぎるんだって。」
「一度落ち着きましょう千鶴。隊長も彼のことを考えてないわけないですよ。ほら落ち着いて…」
千鶴「あああ~!!もう、うるさいっす。何で仲間が捕まっててじっとしてられるんすか!?もういいっす一人で行くっすよ!!」

千鶴が出て行くと同時に置いていった彼女の携帯が鳴り響く。ディスプレイには師匠(小柴)の文字が…。

泉宇野支部に突入する千鶴。追って来た葵・聖も千鶴が交戦状態に入ってしまった以上、彼女の処分を軽くするためにも成功させるしかないと戦闘態勢に入ろうとするが、日森の千鶴を気絶させてなかったことにするという説得に思いとどまり、小柴がこちらに来ないよう時間稼ぎをすることに。

PCたちは【超暴走】まで使用した千鶴と戦闘に。日森の最終能力をかわしかけたりと善戦するが多勢に無勢、気絶する。

聖・葵ではさすがに誤魔化しきれず到着する小柴。全員で千鶴は支部内に入っていないと口裏を合わせ、無理やり小柴に納得させる。
部下の蛮行を謝罪しつつ帰っていく小柴。もちろん千鶴にはあとで厳しい稽古が待っているでしょうね。

その日の夕方、セラフィム小坂支部を尋ねる意外な人物。なんと千呪印である。

千呪印「このたびは取引に来ました。うちの天堂を返してもらえませんかね?もちろんただでとは言いません。こちらで預かっている龍結晶。そのうちの一つを差し出しましょう。」
ジョーさん「一つではあまり意味がないだろう?それでは取引にならないな。」
千呪印「そうですか。…それでは、これから泉宇野では問題が多発するようになるかもしれませんねぇ。」
ジョーさん「まるで脅迫だな。…仕方ない、交換成立だ。但し、上との調節の関係で引渡しは年明け以降となるがいいな?」
千呪印「いいでしょう。それでは…。」

…というわけで、天堂が忠犬部隊に帰って来るっぽいですね。これで厄介な(GM的に)龍結晶も1個はけたし。良かった良かった。

さて、千鶴今回はけっこうやらかしてしまったわけで。あんま問題起こすなよ~とかいいながら、年明け後の話に続くわけですが…。

2007年度 最後の活動   by急須屋

2007年12月29日 19時06分54秒 | TRPG関連
遅くなりました。 デモンパです。
もうすでに相当古いのでちゃちゃっといきます。
デモンパラサイト第126話
「行く年、そして迫り来る年(ネズミ)」

参加者です
文楽座 瑠璃(ウォーコイト・ドラグーン/)
ここ年末で大忙しだった(いろいろな意味で)文楽座家、その長女。 今回も少々家が危機に。 ただし今回は夢を垣間見た、そんな気が。

朝峰 燈馬(アルバレスト/00doll)
このところ災難が続いていた青年探偵。 まぁ今回は比較的安全に遠距離攻撃を。 それでも狙われたら終わりなんだけどね。

東郷 征斗(ドラグーン/東京)
今日もまた人手不足のセラフィムに呼ばれたギャングリーダー。 この小阪では数少ないヒマ人です。 ただしヒマ人ではあってもその戦闘力はこの小坂でもかなりのものです。

年末のセラフィムに集められた一同。 ジョーさん曰く殺人事件があったので調べて欲しいとのこと。
そして調べていくと、怪しい人物にイーグル部隊の一人、緋方が浮かぶ。 何かこの人小坂市のいたるところで見かけるし燈馬が知覚したところ血の匂いを漂わせていたとか。

そんなこんなで犯人が潜伏していると思われる場所に行くと、緋方と鉢合わせ。
詳しく話を聞くと前回(グリーン・グリーン・デイ)にてそれを作った神童の部下が他のネズミ型ブラックギアスを持って逃走したもので回収しに来たとか何とか。
敵はいまだに大量のブラックギアスを持っており、相当危険。 そのために緋方が用意したのが・・・
猫のお面。   ちなみに瑠璃ももらいました。

ついでに犯人はどこに行ったのかと捜しているとボナンザから電話が。 文楽座家に悪魔憑きが近づいてるとのこと。 たぶん犯人達がそっちに向かったんだろうということで急ぐ一堂。 文楽座家に到着する前に出会うことに成功。 そして戦闘へ。
相手は大量にブラックギアスを突撃させるものの、「猫のお面」を装備した緋方には効果なし。 そしてブラックギアスたちがそっちの方にひきつけられている間に撃破に成功。
そこで瑠璃は気づく。 緋方にブラックギアスが効かないのは・・・実は悪魔憑きではないからではないのかと。
実は緋方の正体は自動人形(オートマータ)であった。 瑠璃、分解しちゃ駄目だよ。

そんなこんなで今年のデモンパは終了。 来年のこの日までには終わってるはずなんだが・・・はてさて。

これはとてもひどいシナリオですね(悪い意味で) byえび

2007年12月28日 02時34分14秒 | TRPG関連
 雨の中、2本立てでセッションが行われました。なんだかいろいろ大変だ。

でもんぱ小坂シリーズ第123話(中坂シリーズ第5話)
「愚民礼賛」



アイリン 「実は、ついに、なんと、私のCDデビューが決まったんです!!」
 年の瀬も差し迫る12月末、セラフィム小坂支部にみなを呼び出したアイリン(芸名:西田愛鈴)は、脚立の上で(そのままでは視線が届かない)そう宣言した。
猫屋敷 「おめでとうございます、お嬢様」
 マネージャー兼護衛の猫屋敷も満足そうだ。
ジョーさん (ぱちぱち)「おめでとう」
瑠璃 「はいはい。で、それだけのために私たちを呼び出したの?」
アイリン 「まさか。デビューイベントがあるので、皆さんをご招待に」
 手ずからチケットを渡すアイリン。
   西田愛鈴デビューイベント 18:00開場 18:30開演
   ¥1000+ワンドリンク
日森 「……で、このイベントはいつ行われるんですか?」
アイリン 「CD発売日と合わせて明日です」
一同 「もっと早く言えっ!!」
アイリン 「ということで、私は打ち合わせがあるのでそろそろお邪魔します。皆さん、時間があればぜひ来てくださいね~~」

 取り残されるセラフィム一同に、一人残った猫屋敷が告げた。
猫屋敷 「お嬢様はああおっしゃっていますが、大事な大事なデビューイベント、しかもお嬢様は皆様に普段から世話になっているということで前のほうの席をご用意しています。もしも空席が目立つ、というようなことになれば……わかっていますね!?」(ぎろり)
東郷 「はあ、まーしゃーねーな。暇だし行くかな」
猫屋敷 「あと、これはお嬢様はあまり気にされていないのですが、どうも最近お嬢様に付きまとっている輩がいるようなのです」
ジョーさん 「そりゃ追っかけとかじゃなく、ということか?」
猫屋敷 「はい。常識の範囲内であれば、追っかけがいるのはアイドルとしてはむしろ喜ばしいことなのですが、どうもその範囲を逸して、ストーカーともなりかねないと私は考えております。そういった人間の存在は、デビューを控えたお嬢様にはスキャンダルのネタともなりかねませんし、トラブルの原因となってしまっては大変です」
燈馬 「私たちに捜査しろ……と?」
猫屋敷 「そういうことになります」

 かくして去っていったアイリンと猫屋敷、三々五々家に帰っていく一同。
その手に握ったチケットが、悪夢への招待状であることも知らずに――


 ――日森篤の朝は早い。
 午前5時29分。すでに目覚まし時計は不要になった。窓をうっすら照らす朝日で目覚め、枕もとの時計を鳴る前に止める。
 朝食を作っていると、父が降りてきた。
日森父 「おはよう篤、今日は寒いな」
日森 「おはよう父さん」
 朝刊を広げつつ、テレビをつける父。気象情報の時間だった。
アナウンサー 「本日の中坂の最高気温は12度、最低気温は3度の見通しです。中坂、K都には乾燥注意報が出ています――」(一同大爆笑)
日森 「さらっと言いすぎだ!?
アナウンサー シーン続けるよー。「次は芸能情報です。今や世界を代表するトップアイドルとなった西田愛鈴、全国ツアーファイナルを今夜にひかえた彼女からメッセージをいただいています――」(一同大爆笑)
日森 「ぶふっ!?」(吹き出した)
日森父 「いいなあ、篤は今夜聞きに行くんだろ?
日森 「な、なんだってー!?」
 ばたばたと自室に戻る日森。彼は鞄に入っていた“昨日貰ったはずの”チケットをみて、愕然とした。

   西田愛鈴全国ツアーファイナルinケセラセラドーム中坂 18:00開場 18:30開演
   ¥684000

 ぐらつく自意識をかろうじてつなぎとめながら、日森は昨日の出来事を反芻しようとした。

 日森 篤(ひもり あつし)
クレイモア8・バルディッシュ7/男/宗教家
 小坂が誇る「シヴァの園」の現人神。中坂ではどうにもダイスに恵まれないようで。


 ――文楽座瑠璃の朝は遅い……はずだが、今日はなぜか早かった。悪寒とも呼べる戦慄が走ったのだ。
 「瑠璃姉、早よせんと朝ごはん食べてまうでー」
瑠璃 「わかったわよ……」
 寝ぼけ眼のまま周りを見もせずに居間に下りる瑠璃、居間では刃字忌と茜がテレビアニメを見ていた。
ナレーション 「今日も参上、ゴージャス・アイリン!(一同大爆笑)
 魔法少女モノらしい。キャラクター名がことごとく西洋系ななかで、なぜか本人役で叢雲が登場していたりするが。
瑠璃 「あ……これは夢ね、そう夢。間違いない。瑪瑙ちゃん、あたしもう一度寝るわ。寝て現実に戻るから」
 「瑠璃姉、現実から逃げたらあかんでー」
瑠璃 「違う、夢だから起きるのー」(ガクガク)
 自室に戻った瑠璃、ついパソコンデスクに目が向かう。行く気にもなれず、半ば投げ捨てるように机に置いたはずの紙片を見て、瑠璃はこれが夢であることを確信した。
 しかも、とんでもなくタチの悪い類の――

 文楽座 瑠璃(ぶんらくざ るり)
ウォーコイト8・ドラグーン7/女/職人(人形職人)
 黒いドレスの吸血鬼。中坂を頑なに否定しようとしたり逆に精神崩壊を起こしたり。哀れ。


 ――東郷征斗の朝は昨晩の深酒(withヒロシ)がたたって、いつもよりすこし遅かった。
東郷 「北国……もう学校か。朝メシはあるな」
 寝ぼけたままの頭をぬるくなった味噌汁で覚ます。いつものように新聞に手を伸ばし、今日の一面は……
GM 新聞には大きく「中坂新聞」と書いてるよ。(一同爆笑)
東郷 「……なんだ?」
 ようやく気づく。あたりにあふれる“中坂”の文字。言葉にできない違和感。そして壁にべたべたと貼ってあるポスター――溢れる笑顔の西田愛鈴
東郷 「……本当に何なんだ!?」

 東郷 征斗(とうごう せいと)
ドラグーン7/男/ギャング
 いつもの小坂では頼れる親分。中坂では……どうだろうね。


 ――朝峰燈馬の朝は早い。テレビをつけて、新聞を読む。情報収集は探偵稼業の基本中の基本だ。
ナレーション 「今日も参上、ゴージャス・アイリン!」
燈馬 「えーと、こんな番組あったかな? テレビ欄テレビ欄」(がさがさ)
GM 「テレビ中坂」って書いてるよ。
燈馬 「なるほど、位相がずれたのか」(しれっと)
一同 な、なんだってー!?
燈馬 「宇宙人が実在するんだから、位相ぐらいずれるに決まってるじゃないですか

 朝峰 燈馬(あさみね とうま)
アルバレスト7/男/探偵
 中坂を当然のように認め順応する探偵。正しすぎる論理はパーティをなんだかアレな時空へと。


・ 朱泉からのメールに悶絶する日森。
朱泉 「あの西田愛鈴のコンサートに誘ってくれるなんて、ありがとうございます! バイト休んででも行きます!」
一同 バイト休んじゃだめー!?
・ ともかくセラフィム事務所へ向かう日森。珍しく学校をサボって。

・ チケットを自腹で買ったということを知り、世を儚んで死んでしまいたくなる瑠璃。
・ タンスの中にはアイリンのシングル、アルバム、ライブDVD、etc. もちろんすべて3枚ずつ。聞く用、保存用、布教用。
・ それを1枚1枚ばきばきと割っていく瑠璃。
瑠璃 「アハ、アハ、アハハハハハハ……」
GM 君の作りかけの人形はなんだかカラフルでキラキラしたドレスを着ているよ。ネコミミも着いてるね。
瑠璃 破壊します。(即答)
・ そこに訪ねてくる東郷。瑪瑙と茜に冷やかされる瑠璃。
瑠璃 「瑪瑙ちゃん、茜ちゃん、絶っっっっ対に入ってきちゃダメよ」
 「瑠璃姉、二人っきりでそれってまさか……キャー」
瑪瑙 「茜、わたしたちはお邪魔なようですから、学校に行きましょう」
 「はーい」
東郷 「なんだか、俺がデートに誘ったみたいな流れになってたな」
瑠璃 「悪夢よ、これは悪夢なのよ。っていうかあの猫を一秒でも早く●さなくちゃ
 アイリンの携帯にかけようとする瑠璃。待受画像に負けたりしつつかけようとするも、アイリンの番号がない。
瑠璃 「あれ? ということはこっちではアイリンと知り合いじゃない?」
東郷 「ここでダメならジョーさんに聞くしかないか、しゃーねえなあ」

・ 環境に順応していた燈馬、日森から電話を受ける。
日森 「日林さんに連絡がつかないんだが、いまどこにいるか知りませんか?」
燈馬 「先生なら海外取材ですよ」
一同 肝心なときに使えねえなあ。
日森 「あなたは……いま異常を感じていますか?」
燈馬 「ああ、位相がずれたみたいですね」
日森 「わかるんですか?」
燈馬 「それぐらいしか考え付かないですよ」
日森 「……とりあえずセラフィムまで来てください」


・ セラフィム事務所に行くと、「本日休業」の文字が。屋上の芥いわくセラフィムトリオ(ジョー、白石、某)もライブに行っているようで。
一同 何やってんだー!?
・ 仕方なく不法侵入する一行。セラフィムの資料、そして振り直しを重ねた[情報収集]で得たところによると、
・ アイリンはこちらでも猫アイドル。
・ 1年前に彗星のごとくデビューして、瞬く間にスターダムにのし上がった。
・ キャッチコピーは「21世紀最初で最後のアイドル」
・ 現在全国ツアーの真っ最中。
・ 今日がツアーファイナル、中坂公演。地元で終わりたいという切望だったとか。
・ 今までにシングル12枚、アルバム2枚、すべてミリオンヒット。
・ デビュー曲は小坂でのそれと同じ「ハジメテノユメ」
・ 紅白も出場予定。
・ ファンが熱狂的であることも知られていて、ライブで踊ったりできないと大変なことになる。
・ 今日のチケットもネットオークションなどではなんだかとんでもない値段になっている。
瑠璃 「ということはこのチケットを売れば……」(どきどき)
日森 「小坂に帰れなくなってもいいんですか?」
瑠璃 「イヤー! あたし帰るー! 小坂にかえるのー」(幼児化)
日森 「はあ……」(深々とため息)

東郷 「ともかくこのライブには行かなきゃいけないみたいだな」
燈馬 「位相のズレを解消するには特異点に向かうことが先決ですからね」
一同 (いろいろ言いたいが我慢している表情)
GM ライブに行くならフリとか覚えないと大変なことになりますよ。(笑顔で)
瑠璃 「覚えてやるわよ、覚えればいいんでしょ!?」
日森 「僕は別件が……」

・ そんなこんなで太正駅に降り立つPCたち。
・ 駅の前で朱泉と合流する日森。
・ ばりばりのアイリンファンっぷりをアピールする朱泉、戸惑う日森、にやにやと監視する3人
・ ずっと待っていた朱泉にコートをかける日森。
日森 「ほら、僕はクレイモアなんで体温高いから」
・ お約束どおりチンピラに絡まれる朱泉と日森。
日森 「《高熱溶解》。通してもらいますよ」
チンピラ 「こ、この野郎! やっちまえー」『おおー』
・ 実は鎮圧教師のデータを持つ敵。ここで変身するわけにもいかずに苦労する日森。
・ しかし振りなおしと《限定強化》と《熱射跳躍》で一人でがんばる日森。
・ ところが衝動が限界に、ついに3段階に入り返信してしまう日森。
・ なんとか敵を倒した後、赤面した朱泉が無言で日森のコートを脱いでいる。
・ 日森は、まごついた。
・ 佳き友(アリス)は、気をきかせて教えてやった。
アリス 「日森ちゃん、貴方、まっぱだかじゃないの。早くそのコートを着なさい。この可愛いお譲ちゃんは、貴方の裸体を、皆に見られるのが、たまらなく恥ずかしいのよ」
日森は、ひどく赤面した。
(だいぶ創作ですが、クリスマスでのPLの蛮行にあえて応える感じで)

・ そんなこんなで中坂ドームに着く一行。
・ ダフ屋なおっちゃんがいたり、コールの練習をしてる人たちがいたり。
・ 協議の結果、日森と瑠璃は客として潜入、東郷と燈馬は裏口から潜入。
・ 《粘糸》(セラフィム事務所からくすねた)で警備員を物陰に引きずり込み、服を奪う裏口班。
・ 最終的にステージのすぐ前に日森と瑠璃、左右に延びた花道の端付近に東郷と燈馬。

 さあ、いよいよライブ開始です。


 暗転、サーチライト、そしてステージの中央の穴からせり上がるアイリン。
愚民 『おー』『アイリンだ』『アイリンだー』『あ、アイリンキター』『アイリンー』
愚民 『アイリン×∞』
アイリン 「いいこと?  愚民ども 私のことは姫様とお呼びなさい」
愚民 『おーーー』
以下略。

・ セットリストはもうなんだかとってもアレな感じ。全体的にテクノ・トランス系の曲が多い。「Help me, IRENNNNNN!!」とか「洗脳・搾取・猫の巻」とかそんな感じ。
・ 観客に紛れられるように必死に踊る瑠璃と日森。そしてノリノリの朱泉。
・ 高い精神力でいろんなものに耐える瑠璃だが、ついにキレて人形(カメラチェックに引っかからないようにアイリン人形)をステージに投げ込み――《自爆》
・ この攻撃でブラジオン・アサッシンが変身前に撃墜され、戦力はがた落ち。
・ ステージ袖からあわてて出てくる猫屋敷。全裸にネクタイスタイル。
・ 真赤なドレスに変身するアイリン、ドリルアーム「アガテュルソス」を起動し、装甲が赤くなっている猫屋敷。

 戦闘はショーテル9・ブリガン8のアイリンとヴォージェ9・ヴァンブレイス6の猫屋敷。二人とも《戦闘即応》と《連続行動》を追加して、なおかつ超暴走状態に強化してあります。
敵の戦術は《幻惑炎》で火炎属性にしたものをアイリンは「レッドアイ」で、猫屋敷は《属性攻撃耐性》で半減するというもの。火炎以外の属性にはアイリンの《氷壁》が飛びます。
 かなり激しい戦闘になったものの、暴走者は出すことなく倒されました。かなりギリギリではありましたが。

 そして……
超暴走後、気絶していたアイリンが目を覚ますと、目の前にはどす黒いオーラに身を包んだ瑠璃が。
瑠璃 「ねえちょっとアンタ、いい加減に調子に乗りすぎじゃないの?」(目が据わっている)
アイリン 「は、はにゃ?」(汗だらだら)
瑠璃 「はにゃじゃわかんないわよ、何とか言ったらどうなの?」(アイリンをつかみあげる)
アイリン 「にゃ、にゃ~」(半泣き)
瑠璃 「いい声で鳴きなさいよ、ええ?」
アイリン 「にゃ~」
瑠璃 「『にゃ~』じゃ分かんないわよ、人間の言葉で話しなさい!」
アイリン 「ぎ、ぎにゃ~~~~~~!?」

――暗転。南無。


 ――そして翌朝。アイリンの朝は仕事の関係上不規則である。ともあれ今日は早かった。
アイリン 「ぎにゃ~~~~~~~~ああ、あ、あ、夢か。死ぬかと思ったにゃ~」
猫屋敷 「お早うございますお嬢様、早速ですがお客様がいらしております」
アイリン 「にゃ? わかったにゃ」
 着替えて降りてくるアイリン、迎える4人。
アイリン 「昨日はありがとうござ……な、何をするにゃ!?」
猫屋敷 「お嬢様に何をする!? ぐわ!」(瑠璃に殴られる)
瑠璃 「いいから黙ってなさい、あなたどういうこと?」
アイリン 「どういうこともどういうことだにゃ?」
瑠璃 「いい声で鳴きなさいよ、ホラ、鳴きなさいよ!?」
アイリン 「ぎ、ぎにゃ~~~~~~!?」

 おしまい。


 オチその2。
ジョーさん 「ついにアイリン君も8Lvか、たしかサブにブリガンダインを入れるんだったかな?」
アイリン 「アネラスにするにゃ。どうも火炎属性でも止められるようにする必要がある気がするにゃ。あとファンブルすると元も子もないのをどうにかする必要があるし」
一同 メタなこと言うなーっ!?


 オチその3。オチその1の続き。
日森 「……? さっき『昨日はありがとう』と言いましたか?」
アイリン 「にゃ? そうにゃ、昨日はデビューライブに来てくれてありがとうにゃ」
一同 昨日?
 そう、彼らが中坂に行っている間に、何者かが日森たちとしてこの小坂にいたのだ。
アイリン 「しかもあんなに熱狂的にアイリンのことを愛してくれていたなんて、感激ですにゃ」
一同 熱狂的に?
アイリン 「いつものみなさんとは別人、まるで別世界のみなさんみたいでしたにゃ
一同 別人!? 別世界!?

     to be continued, the next stage is "idol meister"...

2007年度SF研忘年会報告by東京<アズマ キョウ>

2007年12月27日 22時33分51秒 | 飲み会連絡・報告
遅くなりましたが、先日12月15日に催された忘年会についての簡潔な報告をさせていただきます。
場所は阪急三宮駅西口前にある居酒屋「男はつらい」にて。
当日に参加していただいた方の総数は35名。現役生13名、OB23名です。多くの参加、誠にありがとうございます。
さらにその翌日にご入籍なさる方もおり、忘年会の挨拶の席での報告と相成りました。そうした日に忘年会を主催できたことを誇りに思っています。

その後は有志を募って徹夜のカラオケ大会を実施しました。参加者一同が余すところなく楽しめたこともまた、忘年会担当にとっての喜びであります。

間もなく大晦日、そして新年となります。皆様、何卒よいお年を過ごしください。

【過激描写】年末だってのに小坂は休みなしです By朱雀【注意!】

2007年12月27日 07時30分35秒 | TRPG関連
今回はやたらと死臭漂うシナリオでした。
心臓の弱い方と食事中の方は別の記事に行くことを強くお勧めします。


――小坂某所。
薄暗い一室にて、部下に電話で指示を出すR.o.P快軍参謀。
「……では、準備が整い次第、作戦を実行に移します。
 ……当然ですよ。当たり前です。
 この作戦がどういう結末を迎えるかは、予め予測済みなのですからね。
 もしセラフィムの対処が遅れれば、彼らを待っているのは絶望的な同士討ち。フフ……」

デモンパラサイト小坂シリーズ第122話
「グリーン・グリーン・デイ」


登場人物

文楽座 瑠璃(ウォーコイト/ドラグーン) PL:ゴンタ
文楽座一家を支える大黒柱。でも最近の色々な事件のお陰で油断してるとへし折れそう。
困った時には誰かに頼っていいんだよ、瑠璃。
いざという時ほど自分の身を省みずに1人で解決しようとするのは彼女の悪い癖です。
それでも文句なしに今回のMVP。

犬次郎(バルディッシュ/クレイモア) PL:急須屋
ともすると潰れかねない瑠璃の精神を傍らで支えてくれている北斗神犬。
自身の情報収集能力のなさは頼りになる仲間の力(パッドとリーン&ゴン他)でカバー。
瑠璃とは様々な点で対極の存在ながら、それゆえに彼女にとって最も必要な存在でもある。
これからも必要な時に傍にいてあげてください。

刃字忌(バルディッシュ/バルディッシュ) PL:ミドリ
文楽座家の一員にして犬次郎の弟子。
瑠璃でもできなかった 謎の寄生虫についてのパソコンでの情報収集を奇跡的に成功させたり、犬次郎と共に小坂界隈の動物から情報を集めて回ったりと、リサーチ段階から活躍。
師匠に対する信頼は絶対的なもののようです。

東郷 征斗(ドラグーン) PL:東京
今回は幸いにして珍しく周囲の人間が誰も事件に巻き込まれず済みました。
瑠璃らが調べ上げた情報を元に、警察や被害者宅、駅周辺の居酒屋などに聞き込みに走る役回りを専ら担当。
ところでメタレベルでは間違っていないとはいえ、何か事件が起こるとR.o.Pの仕業と思い込むのは悪い癖だと思うんだ。



クリスマスの事件で茜が悪魔憑きになってしまったことについて、瑠璃は刑務所の鍋島を訪ね謝罪する。
どれほど酷い言葉を浴びせられても文句は言えないとひたすら頭を下げる瑠璃。しかし鍋島は、今回の件は瑠璃自身に責任があるわけではないし、茜も自分が悪魔憑き絡みの事件に巻き込まれる可能性はちゃんと把握していたはずであり、別に瑠璃の落ち度ではないと返し、むしろ今回の件に責任を感じているというのであれば、茜が瑠璃に対して恐怖を抱いている今こそ、しっかりと向き合ってやってほしいと瑠璃を諭す。

一方、シヴァの園ではちょっとした異変が発生していた。
シヴァの園を訪れていた信者の1人が、突如常人の限界を軽く超える力で暴れだしたのである。
その様子は、ヴィシャスが暴れていると言っても過言ではない状態だった。
信者をあらかた逃がした上で《限定強化》し、なんとか暴走していた信者を止めたものの、倒された信者はしばらくの後、突如全身が肥大化したかと思うと、全身からどす黒い緑色の液体を撒き散らしながら爆ぜ、それこそ爆死と呼べるような様子で死亡した。
尋常な事件ではないと判断した日森は、セラフィムなどに連絡を取り、爆死した信者の体液(血?)を浴びた信者2人に念のために病院に行くように指示する。
日森 「それにしても……一体なんであの人が突然……?」

その日の晩、日森は高熱を出して倒れた。

翌日、瑠璃・犬次郎・刃字忌・東郷の4人はジョーさんにセラフィムに招集され、前日シヴァの園で起こった奇怪な事件と、それに加えて日森が高熱で倒れたことを聞かされる。瑠璃はかつて自分も長時間苦しめられた毒物・『鬼の霍乱』のことを思い出すが、症状を見るにそうではないらしいと結論付けられる。
ジョー 「これが万一伝染性のものだったら、とんでもないことになる。これ以上被害を拡大させないためにも、一刻も早く事件を解決しなくてはいけない」

ひとまず日森と共に緑色の体液を浴びた2人の信者の行方を探そうとするが、1人は外出していて発見できず、またもう1人は自宅で既に、シヴァの園で爆死した信者とそっくりに、暴れまわって室内をめちゃめちゃに破壊した挙句、体中から緑色の体液を噴き出して爆死していた。

それと前後してセラフィムでは、Dr.某が二十数年前に発生した同様の事件の存在を思い出し、高熱の原因が感染症などではなく、ある悪魔寄生体一種の仕業であるという結論に至る。
皮膚を通して人体に侵入し、2日程度の潜伏期間を経た後、宿主を超暴走させながら爆発的に繁殖し、およそ10分後には宿主の肉体を破り死に至らしめながら周囲に拡大するという極悪極まりない悪魔寄生体で、過去の事件では感染者の出た村を完全に封鎖する以外に解決法がなく、結果丸々1つの村が全滅していた。
赤血球に酷似した形状をしているため潜伏期間中での発見が難しく、繁殖時に分泌する多量の代謝物の影響で体液はドス黒い緑色に変わるのだという。
想像以上に悪質なものが相手だと知った一同。感染者の1人が外出中であるという事実を思い出し、最悪の展開が脳裏をよぎる。

同刻、瑪瑙と茜は年末の買出しから帰路につこうとしていた。
ふと前方で始まった大騒ぎに、興味本位で近づく2人。
それは群集が輪になって遠巻きに見守る中、人外の力で見境なく暴れ回る件の感染者であったのだが、そんなことは2人には知る由もない。
当然のように瑪瑙は持ち前の正義感から暴走者を止めに入り、騒ぎを聞きつけた近くの警官に事情を聞かれることとなる。
同伴者である茜も一緒に、そして、倒れたまま動かない感染者のすぐ傍で。
……騒ぎが始まってからおよそ10分後。
それまでピクリとも動かなかった暴走者の体が一瞬肥大し、緑色の体液を撒き散らせながら爆発した。
事情聴取されている瑪瑙や茜の、すぐ傍で。

それから数時間の後、瑠璃はボナンザから帰宅した瑪瑙と茜の様子がおかしいと連絡を受ける。
確認してみると、2人はまだ軽度とはいえ、日森と非常に似た症状を表していた。
鍋島につい先日「これ以上茜を危険な目に遭わせたりはしない」と誓ったばかりにもかかわらず、このような事態になってしまったことに責任を感じる瑠璃。
無駄とは知りつつもDr.某に治療法はないのかと確認するが、返ってくるのはどうしようもない事実だけだった。
嫌気性で大気に30分もさらされていると無力化されてしまうため、事件の後も研究が全く進んでいなかった種であり、共生生物ならぬ寄生生物「トマホーク」という名称がつけられはしたものの、事件から二十年以上が経過した現在でも一向に研究は進んでおらず、現時点で明確な治療法が存在していなかった。
辛うじて判明していることと言えば、悪魔憑きの中でも特に強靭な精神力を持つ者でしか、自力での治癒は不可能に近いということだけだった。
(ルール上、目標値25の【精神】判定。但し「効果的成功」でも実際の達成値が25未満ならば失敗)

その話をDr.某から聞かされ、瑠璃は言う。
瑠璃 「要するに、今この世に特効薬の類はないっていうんでしょう? なら話は簡単なこと。某さんが作ってしまえばいいのよ」
困惑するDr.某。さらに瑠璃は続ける。
瑠璃 「確かに一から開発するのなら、いくら某さんでも難しいかもしれないけど、『トマホーク』に対する“抗体”を持った細胞が手に入りさえすれば、何とかなるわよね?」
そう言って瑠璃はおもむろに、自ら体内に「トマホーク」を取り込んだ。

ジョーさんやDr.某らが固唾を呑んで見守る中、瑠璃は自らを蝕もうとする寄生虫を死に物狂いで押さえ込もうとする。
幾度も意識を失いそうになりながらも耐え忍ぶこと、数瞬。
そして、しばしの沈黙。
全身に汗を浮かべながら瑠璃は立ち上がり、振り向いてジョーさんらに向かって親指を立ててみせる。
瑠璃 「あとは……某さんの仕事、よ」

一方、感染源の特定を急ぐ東郷らは、シヴァの園で暴走した第1の感染者の足取りを追っているうちに、奇妙な人物の存在を知る。
黒いトレンチコートに身を包み、鼻から上が完全に隠れるほどに深く帽子をかぶった人物で、口からタバコの煙というには余りにも黒い煙を吐いていたのだという。第1の感染者は3日ほど前にその人物とすれ違っており、吐きかけられた煙に咽ぶ姿が駅前のコンビニの防犯カメラの映像から確認されていた。
ひょっとするとその人物こそが感染源なのではないかと考え、犬次郎らと協力し、動物ネットワークからも目撃情報を集める東郷。
そして、つい先刻その人物を目撃したという情報をつかむ。

目撃情報のあった場所に急ぐ2人&2匹。万が一の場合に備えて、ジョーさんと白石さんも同行する。
そして現れる黒い煙を吐く不審者。
話しかけても言葉が通じる様子ではなく、しかも配下として多数の感染者を率いていたこともあり、これ以上一瞬たりとも放ってはおけないと戦闘態勢に入る。

敵は感染源であるブラジオン・キャリアー(仮)と、超暴走状態の感染者×8。
元が一般人とはいえ、「トマホーク」の力で身体能力は並大抵の悪魔憑きを遥かに凌ぐほど(全能力値15、エナジー88、全判定5D&「効果的成功」優先)になっており、戦闘能力の非常に高い悪魔憑き4人が揃っているとはいえ、苦戦は十分に予想された。
が、瑠璃が最終能力《殺戮の咆哮》でダメージ88点ジャストを叩き出し、見事に1ターンで片をつけることに成功した。
……あ、ブラジオンもエナジーそんなに高くなかったので一緒に落とされました(笑)

ひとまず目に見える感染源を絶つことには成功し、Dr.某も《電脳王》まで総動員してワクチン開発に成功。
先に投与した日森に効果が見られたので、瑪瑙・茜にもワクチンが投与され、辛うじて最悪の結末は回避。
あと残されているのは、『彼女』の心の問題のようで――

茜の容態が峠を越えたことを知り、一安心しながらベッドの傍らに座り見守る瑠璃。
しかし、と不安が首をもたげる。
クリスマスの事件以来、茜は瑠璃の顔を見ると恐慌状態に陥るようになっている。多少ましになってはいるものの、未だにそれは色濃く残っているはずだ。
それは全て彼女の姿に変身した人物の仕業で、彼女自身には本当は全く責任はないのだけれど、それでも瑠璃は自分に責任があると感じていた。
絶対に危ない目には遭わせないと2度も誓ったはずなのに、2度も事件に巻き込んでしまっているという事実。罪悪感。自己嫌悪。
そんな自分が茜の傍にいて、本当によいのだろうか?
茜が目を覚ました時、一番最初に見るのが自分なんかでよいのだろうか? と。
そんなことを考えているうちに、ベッドの中の茜が目を覚ます。
逃げ出すに逃げ出せなくなってしまった瑠璃は、思わず茜から顔を背けながら、茜の様子を伺う。
瑠璃 「ま、まだ、起きてこない方がいいわよ? 治ったばっかりなんだし」
 「うん……えっと、その……瑠璃姉ェ、ありがと。それに、ごめん」
瑠璃 「あ、茜ちゃんが謝ることじゃないわよ! むしろ私の方こそ、本当にごめんなさい。絶対に危ない目に遭わせないって言ってたのに、立て続けにこんなことになっちゃって」
 「それは、別に瑠璃姉ェのせいとちゃうやん。瑠璃姉ェが責任感じることは全然あらへんのやよ? せやから、その、こっち、向いてくれへんかな」
瑠璃 「だ、駄目よ。また茜ちゃんに、辛い思いをさせちゃうから!」
そう言ってさらに首を後ろに向ける瑠璃。が、茜はそんな瑠璃の顔に手を伸ばし、無理やり自分の方に向ける。茜の眼は、真剣だった。
 「ちゃうんや。瑠璃姉ェが悪いんやないのはわかってるんやから、これはウチが乗り越えなあかんことなんや。せやないと、ウチが瑠璃姉ェらのとこに戻られへん」
瑠璃 「でも……いいの? あんな家に、これからも一緒にいてくれるの?」
 「いいも何も、今のウチにとって帰れる場所はあの家だけや」
何の躊躇いもなく言い放った茜の言葉に、瑠璃は再び茜から顔を背ける。
胸の奥底から込み上げてくる感情が、涙となって次から次へと溢れてきた。
瑠璃の肩に後ろから抱きつくようにして、茜も一緒に泣いた。
2人とも、ただ「ごめんなさい」と「ありがとう」を繰り返しながら。



そして、もうひとつのエピローグ。

天見からことの次第を聞いた千呪印は、ある決断を下していた。
この状況下でこのような事件を企てるような人物は、自分の知っている限りあの男――神童以外にいない。
一体、彼は何を考えているというのか。
事と次第によっては、彼らと袂を分かつことすら視野に入れておかねばならない。
千呪印 「R.o.Pも、そろそろ将来のことを真剣に考えるべき時が来たのかもしれませんね」
そして秘密裏に開かれる、千呪印と神童の会合。
小坂を滅ぼすつもりかと問い詰める千呪印に対し、神童の返事は、
「今回の一件は部下が一存でやったことで自分は関知していない」
「今後は軽はずみな行動に出ることのないよう、言い聞かせておくようにする」
と、無責任としか言いようのない口ぶり。
神童への怒りを押し殺しつつその場を後にした千呪印。
その心の中では、既に確固たる決意が生まれていた。
彼らとは――少なくとも神童と戮快喰軍らとは、遅かれ早かれ一線を画さねばならない。

崩壊の序曲が、少しずつ音を立て始めていた。
じくじくと、黴が蝕むように…………。

超長文注意! by k

2007年12月25日 23時34分32秒 | TRPG関連
折角なので個別導入をちょっとだけ小説風に書いたら鬼のように長くなってしまったんですが、ご容赦ください。…嗚呼、石をなげないで…涙


小坂某所マンションの一室。
秋人の元に一通のメールが届く。差出人欄には“揶闇”の名が。
そのメールを見た秋人の表情が、いぶかしげなものから緊張を帯びたものへと変わってゆく。

その時電話が鳴り響く。
「ああ、ティファ。どうしたの?」
「秋人さん、大変ですわ!今院の方が正体不明の者に襲われています、すぐにいらして下さい!」
「何だって!? わかった、とにかくすぐに向かう……っと…」
しかし、飛び出そうとした秋人の元にも2体のカルトロップが…

デモンパラサイト小坂シリーズ第120話
『夜明け前、輝く星に』

<登場人物・PC>
文楽座 瑠璃(ウォーコイト・ドラグーン/ゴンタ)
とある事件により意気消沈中の文楽座家長女。
問題を抱え込み過ぎるのは、その優しさ故のようである。それでも、いやそれだからこそ彼女は解決に向けて日々一歩ずつでも前進していくのだろう。

文楽座 瑪瑙(ファランクス・カラドボルグ/GETTA)
何かと姉を気遣う文楽座家次女にして、武闘派系少女。
姉を思うあまりに喧嘩に…はならないが、言うべき事ははっきり言うようだ。彼女の優しさに瑠璃も救われているのであろう。

東郷 征斗(ドラグーン/東京)
小坂の不良達を統べる若きカリスマ。
ただ、色々な意味で濃い小坂の人々の中では常識人に見えてしまう。そして彼は今日も事件に追われ東奔西走する。

日林 進(ファランクス・ウォーコイト・ショーテル/急須屋)
小坂の核弾頭の異名を持つ(?)NMR編集長。
発言しようとするたびに周りが大声で話し始めるのは仕様なのか。しかしそれでも彼は確かなデータと根拠に基づいた素敵理論を展開する事をやめないのである。

朝峰 燈馬(アルバレスト/00doll)
かの偉大なる男、日林進を盲信する青年探偵。
彼のいない時には非常に良い働きをするも、一緒だと彼が二人に増えたようなもの。ただ、それに加えて何気に不運続きな男でもある。

<登場人物・NPC>
近衛 りる(カラドボルグ・バルディッシュ)
特別児童擁護団体「明けの明星」に所属する少女。
過去に何があったのかは分からないが、悪魔憑きを憎んでいるような素振りがある。その一種戦闘狂的な闘争心は戦闘行為を行わない主義の明けの明星では少し浮いている。

葉原 秋人(ウォーコイト・ショーテル・カラドボルグ)
特別児童擁護団体「明けの明星」に所属する青年。
悪魔憑きとしては明けの明星トップクラスで、その情報技術には目を見張るものがある。りるとは昔からの知り合いのようで、彼女がまともに会話する数少ない人物である。

森永 小恋亜(モリオン)
特別児童擁護団体「明けの明星」に所属する幼き少女。
両親を悪魔憑きに殺され、自らも悪魔憑きになってしまった典型的な悪魔事件孤児。年の割にしっかりしている面と、成長しきれていない幼い面を持つ。

シュテファニア=エル=ヴァイゼンフェルト(???)
特別児童擁護団体「明けの明星」の代表を務める独逸人女性。通称ティファ。
一見ほんわかとした雰囲気の齢14程の少女ながら、その実ジョーさんの母の元同級生らしい。かなり高位の悪魔憑きらしく、いろいろと隠された過去も持つようであるが。

グリーンファントム(バルディッシュ・???)
Dr.某の実験体、宝石シリーズの一人。実は動物。
矢鱈とおしゃべりで、一人称がころころ変わる。しゃべり方も実は一人称で微妙に変わる。一応任務はこなすものの、某に対して忠実というわけでも無い様である。

雨傘 揶闇(???)
全てが謎に包まれている少女。
ただ、どうやら自分の好奇心を満たす為に行動する事が多いようである。また、変身した姿なのか本来の姿なのかは不明だが、黒猫の姿が目撃されている。

場所も無いので登場人物は以下略。


<Primitive Contact>07.12.27 18:26
クリスマスにあったとある事件により茜と顔を合わせづらい瑠璃は部屋に引きこもっていたのだが、気分はよけいに滅入るばかり。それならばと、彼女は街へ繰り出した。幸いちょうど今みんなは温泉旅行に行っているし、鉢合わせする心配も無い。
天気は生憎の曇り。まるで自分自身の心情を映す鏡のようだと、瑠璃は自嘲した。気が付くと目は温かな家族にばかり向けられてしまう。そんな事に気付いていて、それでも踏み出せない愚かな自分には、こうして曇り空の下、独りでいるのが似つかわしいのだろう。今頃皆は温泉をめいっぱい楽しんだ頃だろううか、そのギャップが可笑しいくらいに笑えた。
しばらくプラプラと歩いていた彼女は、一人の幼い少女を見つけた。その少女には見覚えがある。前に電脳世界の事件の時に見かけた少女だ。彼女は少し羨ましそうな、寂しそうな表情で家族連れを見ていた。その姿にちょっぴり共感しつつも気になった瑠璃は、声をかけた。
「どうしたの?」
「…え、えと、…お姉さん、誰ですか?」
わたわたと慌てる少女。まぁ、当然の反応であるが、なんとも可愛らしい。
「あなたが、そんな表情をするから気になって声をかけてしまったの。」
少女のかわいらしい素振りに瑠璃は優しい笑顔を向ける。
すると揖斐かしげな表情をしていた少女は、あ、という形に口を開いた。
「えと、…お姉さんセラフィムの方、…ですよね?」
「あら。ええ、そうよ。どうして知っているの?」
「あ、はい。秋人お兄ちゃんから何人かのセラフィムの方の写真を見せられてて、この人達と出会ったらその時は……あ、は、はぅ。」
慌てて両手で口を押さえる少女。
「どうしたの?」
「お、教えちゃいけないって言われてるので……うぅ。」
「あら、そうなの。それはいけない事聞いてしまったわね。」
涙目で見上げる少女に、微笑みかける瑠璃。
「それで、どうしてこんなところにいるのかしら?」
「あ、はい。今日は院で3日遅れのクリスマスパーティーがあるんですけど、さっきティファお姉ちゃんから電話があって、準備にもう少し時間がかかるから連絡するまで時間を潰していてって。手伝いに帰るからって言ったら、いいから待っててって言われてしまったのでこうして時間を潰しているんです。」
「そうなの。…うーん、それじゃあ少し時間はあるって事よね?」
瑠璃は優しく少女の手を取って、
「さっき聞いちゃいけなかった事聞いちゃったお詫びに何か奢ってあげるわ。そこの店に入らない?…あ、そういえば名前、何ていうのかしら?」

<An Unpleasant Encounter>07.12.27 17:42
特に予定もなく夕刻の街をぶらついていた東郷。年の瀬は街も浮ついて見えるが、彼のまとう空気はいつもと変わりは無い。
すると彼の鋭い感覚が悪魔憑きの反応を捉えた。路地裏の方向である。
警戒しながら路地裏に回り込んだ彼が見たのは、ちょうどまさに倒され人の姿へ戻ろうとしているカルトロップが2体と、全身から血を滲ませながら立つ少女の姿であった。彼女の服を深紅に染め上げるその血は、敵のものより明らかに彼女自身のものの方が多いようであった。
「……」
東郷の方を一瞥し、去ろうとする少女。年の頃は17くらい。明るく染めた長い髪を二つに括ったその姿に、彼は見覚えがあった。かつて長曽我部と名乗る男が起こした事件の際に見かけた少女である。
「…そんな血まみれの格好で街に出るつもりか?どうした?何があったんだ?」
「うるさい!あんたらの力なんか借りなくても、あたしはあたしの大切なものくらい自分で守る!」
ため息まじりの彼の問いに、彼女は叫ぶように答えた。
「…何を熱くなってるかは知らないが、まぁ、勝手にすればいい。」
たいして興味を覚えなかった彼は去ろうとするが、後ろから何かが倒れるような音がした。振り返ってみると、案の定、少女が倒れている。
ふぅ、と、彼はもう一度ため息を吐きながら近づいた。
「敵か味方かも分からないんだがなぁ…」
彼女の体から流れている血の量は、明らかに彼に迷う時間を与えてくれそうなものでは無かった。

<Wrong Direction>07.12.27 16:57
楽しかったが色々な意味で疲れた温泉旅行から帰って来たのはついさっき。とりあえず洗濯物を洗濯機に放り込んで、燈馬は一息ついた。そして、玄関のチャイムが鳴ったのもその時だった。
「はい~」
正直今仕事が欲しい状況では無かったが、居留守を使う訳にもいかず彼はドアを開いた。
「どうも、朝峰君。…突然で本当に済まないけど、もしよかったらパソコンを貸してくれないかな?」
「はぁ、ほんとに突然ですね…」
ドアの向こうにいたのは見知らぬ眼鏡の青年。歳は燈馬と同じくらいだろうか。その服はどことなく煤けており、彼の今の状況を物語っているようでもあった。そして、燈馬はその姿に見覚えは無くても、その声に少し思うあたる節があった。
(あの事件の時の人かな…?確か名前は秋人とか言ったっけ。)
自分の名前を知っているのも不審だった。もちろん玄関には“朝峰探偵事務所”と書かれているが、それを見て呼んだ風でもなかった。
「まぁ、とりあえず入って下さい。」
「ああ、ありがとう。」
お茶を準備しながら燈馬は問うた。
「貴方、セラフィムにウイルス送り込んだりした人、…ですよね?」
「…ああ、その節は本当に悪かったと思っているよ。情報を盗む、というか集めようとしたのは本当だけど、あそこまでやるつもりは無かったんだ。ただ、セラフィムの方々が少々手強かったものでついムキになってしまってね。…ああ、ありがとう。」
「…そうですか。」
お茶を手渡しながら燈馬は釈然としない顔で相づちを打った。ともかく目の前の青年は秋人と呼ばれていた青年で間違いなさそうだ。青年、秋人はお茶には口を付けず、急かすようでわるいけど、と前置きした。
「それで、パソコンは貸して頂けるのかな?」
「…正直、信用なりませんね。一応前科あるんですから。」
「うん、やっぱりそうか。迷惑をかけたね。」
「…あ!ちょっと待ってください。」
それならばもう用は無いとばかりに立ち去ろうとした秋人を、燈馬はすんでところで引き止めた。
「そんなボロボロの格好でどこへ行くつもりですか?…もし良かったら事情を窺わさせてください。お力になれるかもしれませんし。」
「悪いけど、あまり人に話したい内容ではないし、それに関係の無い君を巻き込むのは忍びないからね。」
迷う暇さえもったいないと言うかのように、一も二も無く答える彼。
「いや、もう既に巻き込まれている気がし…」
-ゴガァン!!
それでも食い下がる燈馬の声にかぶせるように響く轟音。そして、入り口扉と反対側の窓を突き破り同時に進入してくるカルトロップが2体。
「くっ!追っ手か…」
「うぅ、このビル、関係無い人もいっぱいいるんだけどなぁ…」
燈馬の呟きは、カルトロップの吐いた炎の轟音と、秋人の作り出した人形の爆発音にかき消された。

<Tender Roots>07.12.27 21:08
「ただいま。」
玄関に靴があったから姉は居るのだろう。温泉から帰った瑪瑙が玄関の戸を開いたのはどっぷり日も暮れた頃だった。
しかし、いくら待っても返事は無い。おそらく茜に気を遣っての事だろう。そんなあからさまな態度を取れば余計に気まずくなるだけなのに、それを解ってなおそんな態度を取ってしまう姉がもどかしく、そして少しかわいらしく思えた。だからわざと大きな足音を立てて彼女は階段を上る。
「姉さん、今帰りましたよ。」
「…あ、ああ瑪瑙ちゃん。お帰りなさい。」
「………?」
今の間は何だろう。嫌な予感がした。
「姉さん、入るよ?」
「…あ、ちょっと待っ…」
「あ…」
そこには幼女が居た。幼女。小学生くらい。しかもベッドに。
「…姉さん、それはダメ。」
「ち、違うのよ、瑪瑙ちゃん。」
慌てて説明する瑠璃。その焦りぶりが可笑しくて、瑪瑙は少し笑いそうになってしまった。
「…という訳なのよ。連絡を待ってる間、少しお話とかしてただけなのよ。当たり前だけど誘拐とかじゃないの、わかった?瑪瑙ちゃん。」
「つまりその院からの連絡がなかなか来ないうちに眠ってしまったと、そういう訳ですか…」
「そうなの。とりあえず連れ帰るしかないじゃない?」
「いえ、まぁそれは…」
すこし無茶な理屈と言えなくも無かったが、今更そんな事を言っても仕方がない。瑪瑙は言いたい事は全部無視して、とりあえずこの話はもう置いておく事にした。
「わかりました、とりあえずもう遅いのですぐ夕飯にしますから、降りて来て下さい。」
「あの、瑪瑙ちゃん…」
「…なんです?」
その先の台詞が容易に想像できた瑪瑙は、精一杯のジト目を彼女に向けた。瑠璃は若干怯んだようで、恐る恐る遠慮がちに聞いてきた。
「…ご飯、後で食べるから置いておいてくれないかしら?」
「ダメです。」
「…やっぱり」
用意していたかのような、というか実際用意していた瑪瑙の即答に瑠璃は、はっ、と一息、短いため息を吐いた。優しくも頑固な妹を説得するには、どんな手が一番良いだろうか。残念ながら彼女にはすぐには思いつけそうに無かった。

<Confidential Call>
日林の個別導入は紙面上の都合で割愛させていただきます。申し訳ありません。まぁ、ジョーさんが最終的にには誰を信頼しているのかがよく分かった話でしたね。

補足:喫茶店での瑠璃と小恋亜の話
少女の名前は小恋亜。小恋亜は悪魔憑きが起こした事件で両親を失うと共に悪魔憑きになり、現在は“明星院”というところで同じ様な境遇の子達と暮らしているらしい。悲しい事を思い出したのか泣き始める小恋亜を瑠璃はそっと抱きしめる。「お母さんの匂いがする」と安心した表情を見せる小恋亜。(こら、血の匂いがするとか言ったの誰だ!)まぁ、そんな話。


そんなこんなで、探偵事務所での戦闘後、負傷をおして飛び出していこうとした秋人を燈馬は仕方なく撃ち、セラフィムの事務所に運び込む。治療後、色々聞こうとするも何も話さず、一言、花園院事件を調べている、と。
彼はセラフィムのパソコンを借りた後、去って行く。頑として何も話さない彼にジョーさんはプリペイド携帯を貸し出し、何かあれば力になるから連絡するようにと。
彼の去った後、Dr.某が“電脳王”の力でパソコンの履歴を復元したところ、彼は揶闇からのメールを受け取っていた模様。

その直後の事、東郷によって血まみれの少女がセラフィムに運び込まれる。
とりあえず治療されるも、衰弱が激しく意識は回復しない。
また明日様子を見に来ると言って去る東郷。

翌日、日林の元にジョーさんから連絡があり、調べて欲しい事がある、と。花園院事件について調べるように頼まれ、引き受ける日林。
同刻、セラフィムに向かう燈馬と東郷。

一方、朝の文楽座家。
目覚め、瑠璃を起こさないように去ろうとする小恋亜であったが、敢え無く瑠璃に気付かれる。とりあえず院に帰ると言う小恋亜を引き止め、昨晩の事もあり一回電話してみる瑠璃。しかし繋がらない。電話に出ないわけではなく、ずっと話中になっているのである。長電話と言う風ではない、おそらく受話器が外されているのか電話線が抜けてしまっているのだろう。どちらにせよ、ただ事ではない。
すぐに向かうと飛び出そうとする小恋亜をまたしても引き止め、同行を申し出る瑠璃。隠れて後をつける瑪瑙。
小恋亜と瑠璃(と瑪瑙)が明星院へ行くと、そこにあったのはただの瓦礫の山。呆然とし、泣き出してしまう小恋亜を抱きしめる瑠璃。とりあえずセラフィムに向かう。

その頃セラフィムでは一向に目覚めない少女を目の前にし、現状小坂で何か異変が起こっているという意見を一致させる一同。しかし、直接セラフィムに関係ない勢力同士の大きな抗争が起こるケースは今までにあまり無く、行動しあぐねる。
そこへ瑠璃と瑪瑙が現れる。寝かされている少女に駆け寄る小恋亜。彼女の話により、彼女と同じ院に所属する“近衛りる”と言う名の少女だという事が分かる。
そのとき少女が目を覚ます。最初は頑なな態度を示すものの、院が破壊されている事を瑠璃から聞くと、事態の重さを感じ話す。
彼女によると、昨晩正体不明の悪魔憑きの襲撃を受けたとの事。一度に攻めてくる数は大した事は無いのだが、何度も何度も攻めてきて皆の消耗はひどい。これ以上子供たちを恐い目には遭わせられないと元を叩こうと飛び出し、戦い続けていたと言う。
皆の行方が心配だと飛び出したりるを東郷と燈馬が追う。
一方日林はジョーさんに依頼された調査を進め、小恋亜をジョーさんに預けた瑠璃と瑪瑙はある目的を持って警察署へ向かった。

るりは明星院跡へ向かうようだ。東郷と燈馬は車で追い、途中でりると合流する。協力など要らないと言うりるだったが、半ば無理やり同行。
3人は瓦礫の中から伸びる足跡を発見し、それを辿ろうとしたところでカルトロップと遭遇。戦闘に。
難なく退けるものの、疲労が限界に達していたりるは再び倒れてしまう。

仕方ないのでりるを連れ2人がセラフィムに戻ってくると、ちょうど恵理に頼み込んでアップアンドダウン(だっけ?名称うろ覚え)を返してもらった瑠璃、瑪瑙と出会い、共に事務所内へ。すると、14歳くらいの外人の少女が応接椅子に腰掛けてジョーさんと何やら話している。
ジョーさんの話によると彼女の名前は“シュテファニア=エル=ヴァイゼンフェルト”、ジョーさんの母が学生の頃ドイツに留学していた時に同級生だった友人らしい。彼女の父(彼女は孤児のため実際は義父)は協会の神父で、孤児たちを集めて世話をしていたらしく、その姿に感動したジョーさんの母が彼女に話しかけたのが最初だったそうだ。
しかし、昔話をしにきた訳では無いんです、と表情を硬くするティファ。東郷の背に担がれているりるを見て、無事だったのですね、と安堵の表情を見せたのも一瞬、姿勢を正して話し出す。
なんでも、特別児童養護団体「明けの明星」として正式にセラフィムに保護を求めたい、との事らしい。襲撃者が何者か分からないものの、悪魔憑きである事に違いは無いのだから、一度敵を追い払って協力関係にあることを見せ、抑止力になって欲しいとの事である。
最初は敵勢力なのかと思ったが、「悪魔憑き事件によって孤児になってしまった色々な傷を持った子達を養護し、社会に適応できるようケアして育てていく」というどうしても事件解決を主眼に置いているセラフィムでは限界のある事をしているという明けの明星とはむしろ、志は同じだと、了承する面々。
また、秋人やりるの行動は許して欲しいと言うティファ。彼らにはこの街の情勢やパワーバランスを調べてもらっていたでけで、本当はあんなに事を荒立てるつもりは毛頭なかった。その過程でああなってしまったのは、彼らが悪魔憑きでありながらセラフィムに所属していない事からわかって欲しい、と。確かに秋人にはどこか挑戦的なところがあったし、りるからは少なからぬ憎しみを感じた。
と、そこへ逃げていた明星のメンバーと子供たちが襲われているという連絡が。
小恋亜はジョーさんに預け、りるは仮眠室へ寝かして、現場へ向かう一同。

「あ、セラフィムの皆さんが来るっていう話しだったから、待ってたっす。」
セラフィムの面々を迎えたのは、予想外の人物、グリーンファントムだった。
「あー、某さんに言われて彼女の回収に来たっす。」
「…彼女とは誰の事でしょうか?」
答えるティファの表情は硬い、というより、苦々しいものになっている。某という名前を聞いた時から。しかし、そんなものはお構い無しで、
「けど、正直セラフィムの皆さんと事を構えるのは面倒なんで、出来れば避けたいっす。まぁ、といっても仕方ないんで、お前たち行くっす。」
そうして、トリブルスとブラジオン数体を相手に戦闘。のっけから日林と瑪瑙が衝動で行動不能になるなどトラブルはあったものの、あっけなく終幕。
「まぁ、これくらいやれば某さんも納得してくれると思うんで、帰るっす。お疲れ様でしたっす。失礼するっす。」
そう言って去るグリーンファントム。腑に落ちない点はあったが、ともかく事件は解決した。

その頃、セラフィム。
目覚め、ジョーさんと小恋亜の目を盗んで事務所を飛び出したりる。しかし、事務所を出たところで秋人と出くわす。
「どいて、あたしも戦う!とめないで!」
「違う!事態はもうそんな事言ってる場合じゃない、むしろお前が…」
急に力なく倒れる秋人。
そして、その後ろに立っていた人物は、先ほど瑪瑙と呼ばれていた少女に酷似していた。

…ジョーさんが飛び出してきた時にはもう誰も居なかった。塀には1匹の黒猫が座っていた。少し、笑っているように見えた。

イヌだって忘年会するさ byゴンタ

2007年12月25日 00時48分41秒 | TRPG関連
デモンパです。GHETTA君のきついシナリオの後の馬鹿シナリオですよ。GMがんばった。

デモンパラサイト小坂シリーズ第119話
『ドキッ!!お犬だらけの忘年会~ポロリもあるよ~』

<PCたち>

日森篤(クレイモア・バルディッシュ/朱雀)
温泉に来たはいいが、やはり苦労性なので周りの世話で休めなかったようで。まあ、がんばれ。

海間留衣(ブリガンダイン/安綱)
温泉に来たんだから、それ即ち日森へのアタックチャンス!!虎視眈々と狙っております。

文楽座瑪瑙(ファランクス・カラドボルグ/GHETTA)
温泉に来たのか、熊狩りに来たのか。GMの狙い通り、新キャラの千鶴と意気投合していました。一応、茜を見とくように姉さんに頼まれてたよね?

逆鬼妖九(クレイモア・ガントレット/急須屋)
温泉に来た。それはつまり温泉を掘りに来たということ!!さて、実際温泉を掘り当てれたのでしょうか?

朝峰燈馬(アルバレスト/00doll)
先生もいないんでノホホン、ノホホン。最近いろいろ不幸なんでちょうどよかったかもですね。

北国早紀(ブリガンダイン/東京)
東郷は都合により来れませんでしたが、彼の計らいにより参加。てか、家の近くですしね。

刃字忌(バルディッシュ・バルディッシュ/ミドリ)
文楽座家の長女に温泉楽しんでくるように言われて参加。あと、瑪瑙とか茜も見るように言われたりね。

西田愛鈴(ショーテル・アネラス/えび)
温泉ではいろいろ比べあったりしてました。まあ、深くは言いませんが。気になるんでしょうね、アイドルとしては。

<初登場のNPCたち>

丸井千鶴(まるい ちづる) (カラドボルグ・カラドボルグ・ガントレット)
小柴の直属の部下。忠犬部隊の隊員。
武術マニアで(自称)小柴の弟子。カラドボルグなのに無理して肉弾型。
得物は鈴のついた奉天戟。舞踏のような動き、鈴の音・足踏みによる独特のリズムで、気持ちを高揚させた一撃を叩き込んでくる。
犬っ娘。小さい。
実は26歳とか…。瑪瑙以上に先が不安な娘である。

羽戸聖(はのと ひじり) (モリオン・モリオン・ドラグーン)
忠犬部隊の一人。
笑顔を絶やさず朗らかな男(外見は青年くらい)。30歳。
現・忠犬部隊三人のまとめ役。小柴の信頼も厚い。
鉄壁の白兵型モリオン。
怒らすと怖い人。笑顔そのままで拳骨叩き込んできます。
元は忠犬部隊だった天堂(山神シナリオ参照)が抜けてしまい、彼の負担は増してしまっている様子で…。合唱。

葵(あおい) (ショーテル・ショーテル・アルバレスト)

忠犬部隊の一人。シベリアンハスキーの悪魔憑き。
人間時の姿は渋めの兄ちゃん。西部劇やガンアクションが大好きでショーテルなのに射撃型。燻し銀に仕事をこなす。もちろん共生武装はリボルバー。
最近の楽しみは千鶴を馬鹿にして遊ぶこと。やりすぎると聖に殴られます。
銃は最強の戦闘手段と思っており、千鶴とはよく、格闘と銃のどちらが強いか談義に花を咲かせている。結局すぐ熱くなるあたり、こいつも馬鹿である。


小坂某所ROP、休憩所。
カフェオレを飲んでる中土井、お茶を飲んでる雛代。
そこにやってくる小柴(ちなみにブラックコーヒー)。
年末の予定などを話しつつ、千呪印が忘年会をすると言っていたと誘ったり。
そこへ…
???「師匠~~~ッ!!! お覚悟ッす~~~!!!」
突然鈴の音と共に疾走して来て、小柴に一撃を叩き込む少女(?)。
…が、小柴に止められ流され、頭を地面に叩きつけられる。
中土井「お前、ほんま容赦ないよな。」
小柴「これでも武門の意地があるからな。それにこいつはまだピンピンしてるよ。そうだろ、千鶴。」
千鶴「そうっす!!余裕ッす!!」

この少女(と言っても背が低く、童顔のためそう見えるだけで26歳だが)は小柴の直属の部下、忠犬部隊の一人である。
どうやら忠犬部隊3人全員が長期の任務を終えたようである。しかも上手く全員揃って。

千鶴「というわけで、忘年会するっすよ!!師匠~~!!」

じゃれる千鶴。流す小柴。

中土井「なあ、お前ら…。そんなけ仲いいんやったら、くっつけや。」
雛代「ッッ!?!?」
小柴・千鶴「いや、それはない(ないっす)」


一方その頃
セラフィム小坂支部ではジョーさんが前々から企画していたメンバーの慰労のための、温泉での忘年会の諸注意を行っていた。
場所は蓑方面のある温泉らしい。ジョーさん本人は予算や、セラフィムの業務の都合上参加できないらしいが、引率には政さん、さらに日森もいるため何とかなるだろうという感じである。
参加面子はPC紹介の人のほかに猿渡次郎に旭、孫是空、文楽座家からはいろいろあって大変だったが、その慰労も兼ねて鍋嶋茜が参加している。
もう一人、いろいろ苦労して大変だった瑠璃もいるが、茜に会わす顔がないとのことで不参加である。
あ、ここで瑪瑙は瑠璃から茜をしっかり見ておくように言われていたことを明記しておきます。

そして、最後にジョーさんから不吉な一言が。どうやら最近その温泉地の山中で大きな、と言うか大きすぎる熊が目撃されているらしく。ついででいいのでその調査をお願いされる。

熊の話を聞いて、熊狩り熊狩りと大興奮する刀剣娘や温泉を掘り起こすと息巻く逆境男がいたりとジョーさんは自分が行けないことが少し不安になるのでした…。

さて、そんなこんなで次の日。ジョーさんの運転するマイクロバスに乗って旅館に到着する一行。逆鬼はもうすでに山中で温泉掘りに明け暮れているようです。何だかクリティカルで温泉を掘り起こしていた気もしますがきっと気のせいですよ。きっと。
温泉宿の入り口に置かれている看板。
『セラフィム小坂支部ご一行様』
『ROP忠犬部隊ご一行様』
吹き出す一同

そして、同じように吹き出している三人組。
彼らはOPに出てきた千鶴、朗らかな青年の風情の羽戸聖、そしてテンガロンに革ジャンのガンマンルックの葵、三人合わせて小柴配下忠犬部隊である。
千鶴はセラフィムの中に瑪瑙を見つけて…

千鶴「瑪瑙っす!!明林流の瑪瑙っすね!?勝負するっすよ~!!!!」
瑪瑙「わかりました!!勝負しましょう!!」

突然旅館の前で戦い始めようとする二人。オロオロする女将さん。

「千鶴さん、迷惑していますよ、止めましょうね。…ほら、聞き分けてください。……聞いていますか?」
全く言うことを聞かない千鶴・瑪瑙に【獣王撃】から拳骨。ちゃんとその後は【治癒光】を使ってアフターケアもばっちりです。

やっと収まった二人だが、今度は瑪瑙の「熊狩りに行く」という一言でヒートアップ。二人して山に突入して行きました。
…瑪瑙って茜の世話頼まれてたよね?

しょうがないので二人は放置して皆念願の温泉へ。しかも混浴らしいです。
前日に入念に選んだ水着で日森の陥落を狙う留衣。
他の人と比べ合ったりする愛鈴。
飛んだり跳ねたり泳いだり、好き勝手やる一同。

「ええと皆さん、お風呂はもう少し静かに入れませんか?一般の方もおられますし。」

ギャーギャー、ドカーン、バキーン

危機を察知して一般のおじいちゃんを連れ出す葵。
その直後、聖は変身し【獣王撃】から全員に拳骨を叩き込む。そして、すまなさそうに全員に【獣王撃】から【気絶復帰】

「お風呂は静かに入りましょうね?」
一同「はーい。」

旭はそれから彼のことを酷く敵視したとか。あと日森は確実にとばっちり。

山中では瑪瑙と千鶴が熊を捜索中。そして、茂みから出てきた二頭の熊に遭遇し戦闘に。
瑪瑙は軽く膾切りに。千鶴も負けじと最近手に入れた特殊能力玉による必殺技を見せると張り切るが、その特殊能力【螺旋撃増強】は9Lvの技、使用できない。
しょうがないので通常の【螺旋撃】を乗せた、【攻撃特化】【鎧袖紅電】【二連打】のセットで撃破。ちなみに得物は奉天戟である。

夜も更けて飲み会。

「で、隊長はいつ来られるんですか?千鶴。」
千鶴「遅くなるとは思うけど絶対顔は出すようにするって言ってたっすよ。聖さん。」
「あ~~、予想通りちゃぁ、予想通りか。んじゃあ、先に飲むか。」
「しょうがないですね。まあ、先に場を暖めておきましょうか。」
千鶴「ふふふ…、ふはははははっすよ~!!」
「何だ、脳が退化しすぎて、ついに狂ったか。」
千鶴「違うッすよ、スカシ犬。こんなこともあろうかと、任地でこんなものを手に入れてきたんすよ。」
「なんですか?」
千鶴「悪魔憑きも一発昇天!!禁酒『鬼の霍乱』!! 悪魔憑きだって酔わざる終えないって話ッす!!」
「それって毒じゃ(だろ)…」

数時間後

千鶴「だ~か~ら~、銃なんて近付いたら役立たずっすよ!! 格闘が最強ッす!!」
「ああっ!?だからガンカタってやつもあるんだろうが、このアホが!! 万能なんだよ、銃は!!」
千鶴「何なら、やるっすか!?」
「いい度胸じゃねぇか…、あとで泣いてもしらねぇぞ。寧ろそれで一生からかってやるぜ。」
「………。二人ともいい加減にしないと…。」 シューティングスター起動。

千鶴「ごめんッす・すまねぇ!!」
千鶴「…ええと。じゃあ、こういうのはどうっすか?ここで噂になっているクマの化け物をどちらが倒せるかってのは?」
「ほぉ、上等。やってやろうじゃねぇか。」

飛び出す二人。
「ふぅ…。無礼講といえど限度ってありますよね。」

噂でここの巨大熊の強さを知っている聖はあの二人では返り討ちがオチと判断。セラフィムに助けを求める。
先を越されたと嘆く瑪瑙。ワクワクしてきたらしい是空。おもしろそうだと次郎。ため息の政さん・日森。
ともかく出動です。(次郎は道に迷い、是空は別の熊と戦ったとか、あと逆鬼は何だか合流)

前方から逃げて来る千鶴・葵。後ろには5頭のKUMAと、つがいの巨熊。
忠犬部隊3名も合わせた、総勢11名による熊狩りの始まりです!!

LV13相当と普通に強い巨熊。しかし、瑪瑙・日森・逆鬼の高火力にブリガンダイン2人の安定感。そして、何か間違っているがなかなか強い忠犬部隊の面々にはさすがにかなわず、しっかりと狩られてしまいました。

ほっと一息ついたりしているところに小柴が登場。
仕事がやっと終ったら部屋には誰もいないは、セラフィムや旅館に迷惑をかけるはで怒り心頭の小柴。ホワイトイブレイカーで叩いてました。
小柴「ああ、まったく。天堂がいればこうはならないんですがね…。ほんと、あなたたちクビにしますよ。」
あ、ここらへんが『ポロリ成分』です。クビ的な意味で。

何だかんだで楽しんだ忘年会。瑪瑙と千鶴は川原で解体した熊肉を担いで、お土産も万端です。良かったですね。
…ところで、瑪瑙って茜の世話を(以下略

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2007年12月25日 00時25分47秒 | TRPG関連
デモンパラサイトです。けっこう黒い話になったのでブログに上げ辛い気が多少したりしなかったり。

漸く上げます。

デモンパラサイト小坂シリーズ第百十八話
『抉られた傷跡』

文楽座 瑠璃(ウォーコイト・ドラグーン/ゴンタ)
今回の被害者。殺人の容疑を着せられました。
さらに、今回の話で少々トラウマがまた一つ増えたそうで……

刃字忌(バルディッシュ・バルディッシュ/ミドリ)
色々と大変な状況になっていたけれども、頑張る黒猫。
瑠璃の心の支えその一。

日森 篤(クレイモア・バルディッシュ/朱雀)
困ったときや本当に危ないときには居て欲しい現人神。
実はPLにGMの都合で居て欲しかったので呼ばれたという噂……

西田 愛鈴(ショーテル/えび)
今回は結構真っ当なことばかり話していた御猫アイドル。
噂では少し前に瑠璃やらに色々とされたからだとか……

海間 留衣(ブリガンダイン/安綱)
此方もそこそこ真っ当な事も話していた水泳少女。
でも日森にアプローチは忘れません。

犬次郎(バルディッシュ・クレイモア/急須屋)
性根の腐った奴を打ち倒すべく、そして瑠璃を助けるべく登場。
瑠璃の心の支え其の二。


所属していた組織からも追い出され、銀行やらの口座も封鎖され、とりあえずの場所として民家に押し入り住民を処理し、どうやって瑠璃に復讐しようか、考える姫川。そこにふらりと現れる揶闇。
揶闇「あなたの復讐の手伝いをしにきたのよ」
そう言いながら懐から何かが詰まった袋を取り出す揶闇。その中身を見、姫川は歪んだ笑みを浮かべるのだった…………


さて、一方気楽な文楽座家。いつものように人形作りやらゲームやらに瑠璃が精を出していると、いきなり警察が文楽座家に尋ねてきた。
恵理「文楽座瑠璃さん、貴方に殺人の容疑がかかっています。速やかに御同行願えますか?」
何でも、小坂各地で殺人事件が起きており、その際に加害者として瑠璃の姿が目撃されているらしい。しかも、家宅捜査によって瑠璃の部屋から血の痕跡のある物騒な刃物(尚、これは瑠璃が普段持っているコンバットナイフとは別物である)が発見されてしまい、任意同行せざるを得ない状況に。

瑠璃が小坂警察署に護送されている途中で、少々車が信号で混雑し、信号待ちでパトカーが待機していると、不意に後部座席に座っている瑠璃の横の扉が開き、《ウェブ》で瑠璃が外へ引きずり出され、その後、何者かの放った《透明化》により瑠璃の姿が消失。一方歩道の方で瑠璃と思しき人物が人形を取り出し、民衆の中へと投げ入れる姿が。
人形は路上に落ちた後、一瞬待ってから爆発し、民衆達は多大なる被害を受ける。中には重傷を負い、意識不明になってしまうものも現れる始末。瑠璃は爆発が終った後で《透明化》が解けて姿が現れるも、悪魔憑きの事を知らない一般人にとっては瑠璃が犯人であるとしか思えない状況に陥らされてしまう。

取調べを行い、軟禁状態にされてしまう瑠璃。しかし、瑠璃に襲い掛かる不幸はそれだけではすまなかった。

瑠璃の居ない文楽座家。皆が家に居る間は瑪瑙が守るが、茜は小学校が終業式で学校に行かねばならず、念のため刃字忌と愛鈴が護衛につくも、姫川は教師に化け、刃字忌達が揶闇の手下にてこずっている間に茜を攫っていってしまう。

茜が一体何処へ攫われてしまったのか、慌てて探す一同。瑠璃も何とか警察から帰ってきて、共に調査したところ、突如として緋方が現れ、どうやら廃工場の一つに逃げ込んだらしい事を教えてくれる。

GMシーンにて、
茜を適当な柱に括り付け、椅子に腰掛けて何処か適当な方向を見つつ、茜の体に一本づつダーツを投げて刺してゆく姫川。しかし、茜は悲鳴を上げるのも我慢してその行為に耐える。
姫川「ああ、やっぱりあの女の仲間ね。そういうところがそっくり」
悪魔憑きでないにも拘らず耐える茜にそう吐き棄て、そして姫川はゆっくりと腰を上げる……

廃工場に突入する一同。中ではぐったりとして柱にもたれかかっている茜と、目を細めて一同を迎える姫川、そして影から現れる悪魔憑き達が待っていた。
会話もあまり無く、戦闘が始まる。姫川は一目散に後ろへと下がり、防火シャッターを下ろして一同と離れ、ダストシュートを利用して逃げてしまう。
一方、PC達には悪魔憑き達による攻撃。更に、《フレイムブレス》に反応したスプリンクラーからガソリンが撒かれ、危うく茜を巻き込んでの大火災を引き起こしそうになるも、何とか茜を救う事に成功。
一同は怪我をしている茜を迅速に千早病院へと連れてゆき、瑠璃はその晩、茜に付きっきりで看病する。

さて、翌日になり意識を取り戻す茜。元気になった事を喜ぶ瑠璃。
あまり傷自体も深くなく、また、悪魔憑きの力で治した為、すぐに退院しても大丈夫な状態と判断され、文楽座家へと帰る一同。
アカネの復帰祝いでご馳走を振舞う文楽座家。瑠璃は茜を布団の中へと連れ込み、共に寝るまで行う。

さらに夜が明け、日が昇り、買い物に行くことに。もしかしたら姫川の襲撃があるかもしれないと、瑠璃の護衛も兼ねて買い物についてゆくが、デパートは込んでおり、何時の間にか瑠璃と茜以外が逸れてしまう。
如何やって他の皆と合流しようかと思案しているところに、茜の携帯に電話が。
茜「うん……うん……瑠璃ねぇもおるよ……うん、わかった、屋上やね」
屋上にて合流という話になり、移動する二人。
そして二人だけが屋上にむかうのだった…………


さてさて、釣二率いるイーグル部隊は小坂を散々騒がせてくれた姫川を追い詰める事に成功し、全員で姫川と対峙していたのだが。
姫川?「あら、本当に私を追い詰めたと思っているの?」
姿が崩れる姫川。そして現れる揶闇。
そして《サイバーロード》からの《ファンタズムラビリンス》によって、辛くも逃げ延びた緋方以外は皆空間の牢獄に囚われてしまう。

屋上に着いた瑠璃と茜。しかし、そこで茜の様子が変わる。
茜?「…………ふざけんじゃないわよ…………こっちはアンタの所為で滅茶苦茶よ。何一人で幸せそうな顔してんの?ああ、腹が立つ。ムカつく」
それは茜ではなく、《錬体変身》によって茜に化けた姫川だった。そして屋上に居るのは全て揶闇の手下の悪魔憑き達。
瑠璃「茜ちゃんを……どうしたの?」
姫川「はっ、そんなの決まっているじゃない……まぁ、そんな事よりも自分の身を心配した方が良いんじゃないかしら?アンタは、今からすごく惨めに死んでいくんだから」
揶闇の部下によって放たれる《巨牙捕縛》により動けなくなる瑠璃。そして遠くから石なり適当に投げるものを手に取り始める悪魔憑き達。
……そして瑠璃の『処刑』が始まった。

屋上にて、何者かが悪魔化した事を察知してそちらへむかおうとする一同の前に立ちはだかる悪魔憑き。瑠璃が倒れる前にそいつを倒して瑠璃の元へむかわなければならない為、急いで攻撃する一同。

瑠璃はカルトロップ・アタッカーの投げるものによって少しずつ、しかし無残に傷を負ってゆく。瑠璃の繰り出す《吸血攻撃》も揶闇の部下の《射撃防御》と姫川の《マグネットディバイダー》によって殆ど防がれてしまう。
傷付き、一度は膝を折る瑠璃。しかし、暴走し、何とか立ち続ける。そして下の悪魔憑きを倒し、瑠璃が倒れる前に屋上に現れる一同。

かくして、今度は姫川は逃げる事叶わず、倒されしまう。
姫川に、茜が何処に居るのか、凄い形相で問いただす瑠璃。しかし、姫川は笑うばかりで、何も答えようとしない。
そんなところに、サンタクローズの姿で現れる緋方。何でもよい子にプレゼントを届けに来たのだと言う。
背中の大きな袋から取り出されたのは、まごう事無く、鍋島 茜。ぐったりして意識は失っているが、今度は何者かが化けている様子も無く、本物である事が知れた。何でも、姫川に化けた揶闇が連れていたのだという。
安堵と嬉しさで泣き崩れる瑠璃。緋方はそんな光景を横目に、姫川を袋の中へと仕舞い、何処かへと連れ去ってしまう。

意識を取り戻す茜。瑠璃は優しく茜を抱きしめようとするが……
茜「う、うわぁ!止めて!来んといてぇ!!」
《悪魔化》する茜。その姿は、アネラス。
突如として瑠璃を攻撃し始める茜。何とか取り押さえるも、瑠璃の方を怖がり、少しでも離れようとする。どうやら、姫川は瑠璃の姿で茜を虐め続けたらしい。
ショックに打ちひしがれる瑠璃。零れた涙は、ただ床で空しく撥ね散るだけだった。


何処か分からぬ場所にて、一人クスクス笑う揶闇。
揶闇「どうかしら?彼女と私からの、最後のプレゼント。気に入ってもらえたかしら?」
そして揶闇の姿は闇に溶け、後には彼女の笑い声だけが残るだけだった……



うーん、ただのバットエンドにしか見えませんが、一応未だましなグッドエンディングです。時と場合によっては珊瑚やらボナンザやらも命を落としている可能性もありましたし、被害は最小限といえますが、いまいちすっきり出来ないシナリオとなってしまいました。
まぁ、これも姫川なんぞという生き物を出した人が悪いんでしょうが。しかも、私にキャラクターシートを渡しながら「揶闇とだけは組ませるなよ」というんですから、全く気が知れませんね。

あ、姫川はセッション終了後に姫川の製作者の手によってキャラクターシート自体が破り捨てられてしまいましたとさ。

アッーーーーー byミドリ

2007年12月21日 14時05分59秒 | TRPG関連
デモンパラサイト小坂シリーズ 第116話
「四次元ダンディの恐怖 すごく ...」

内容は、察しろ。じゃあ報告いくぜ!

今回の参加者というよりはむしろ被害者たち

東郷 征斗 (ドラグーン /東 京)
朝峰 燈馬 (アルバレスト /00doll)
タマ (ショーテル・モリオン /k)
文楽座 瑠璃 (ウォーコイト・ドラグーン /ゴンタ)
文楽座 瑪瑙 (ファランクス・カラドボルグ /GHETTA)

そして忘れちゃいけないスペシャルゲスト
日森 篤 (クレイモア・バルディッシュ /朱雀)

お前らよかったのか、ほいほいシナリオに参加しちまって

いろいろ危なくて書けねぇから、詳細は参加者たちに聞いてくれ。
取り敢えずボスはヴォージェ・ショーテルで、変身後は漢という名の獣の姿に。
フリックアームとファンタズムラビリンス持ちだった。ナニをしようとしたかって?
世の中ってのは知らない方がいいことばかりだ。
敢えていうなら「何もかもが かなり かなり やばかったのさ。」

男らしく報告あげてみました。
一応断っておきますがGMにそっちの趣味はありません。

次郎は御休みでしたが byGHETTA

2007年12月20日 23時42分24秒 | TRPG関連
デモンパラサイトをしました。
PLに次郎が居ないのに旭関連シナリオですよ。
しかも、警察が出てきたのにPLに鈴木恵理も居ませんでしたよ。

デモンパラサイト小坂シリーズ第百十五話
『囚われの旭 ~でも人違い~』

参加面子です。

日森 篤(クレイモア・バルディッシュ/朱雀)
猿渡関連にて、忙しい中参戦。外せない用事の有る次郎の代わりに旭を探す事に。
まあ、いつもの事ですね。

北国 早紀(ブリガンダイン/東 京)
駅前でプリンを買ってきた事から巻き込まれた、家政婦兼学生。
八千円のプリンなんぞ、人の食うもんじゃねぇ。

キャサリン=バネット(ファランクス/K)
学校関連で探索に参戦。地道な聞き込みは重要です。
そろそろファランクスの威力としては破格になりつつあったり……

“大口”ゴン(カラドボルグ/ゴンタ)
中の人の所為で矢鱈と疲れた様子の野良犬のボス。隠密が上手くなったらしい。
カルトロップ・ディフェンダーぐらい、一撃で倒せるんですよ?


猿渡家、夜。
夕食後の猿渡家に、怒った旭の声が響く。聞くに、次郎が旭の分のプリンやらバナナやらを食べてしまったので、腹を立てているらしい。
新しいのを買ってくると、怒りながら政さんからお金を貰って駅前のケーキ屋目指して出て行った。
しかし、その日、旭は帰ってこなかった。
気にはなったが、組の用事で、近隣の組の長らの総会がある為、次郎は動けず。

時に場所は小坂警察署、一人の女性が駆け込んでくる。何でも、娘が攫われたという手紙がポストに入っていたらしい。
でも、その人の娘は元気に学校に通っているとの事。
たまたまその傍を通っていた恵理がその人が持ってきたというポストに入っていた脅迫状(但し要求するものは何も書かれてはいない。只、娘は預かった、とだけ書かれている)に付いていた写真を見るに、その姿は旭にそっくり。というか、金髪に黒の虎柄のような模様がついている髪をしているのは、旭ぐらいである。
恵理はこっそりとジョーさんに旭について聞くのであった……

恵理の話と猿渡家に旭が未だに帰ってきていない事から、これは本来の目標である人(例の女性の娘、藤井陽子は旭にそっくり)と旭を間違えて誘拐したのだと判断したジョーさんは、政さんからの頼みごとで、PCらに捜索を依頼するのであった。

取り敢えず、猿渡家から駅までの道程で、藤井家から陽子の通っている小学校までの道と重なっている辺りで聞き込みをし、旭がケーキ屋で順番待ちしていたところ、黒スーツの男に話しかけられ、列を離れた事を知る。

気になり、藤井陽子の方を調べてみると、以下の事が判明する。
藤井家の主人は製薬会社の開発責任者で、義富にある工場にて、皮膚の下にとある成分を注入する事によって皺を消すという皺の治療法を格安にて、各家庭で行えるようにする開発しているらしい。
且つ、ライバル会社も同様の研究をしており、現在藤井氏の開発チームの方が一歩先にいるとの事。

ゴンが藤井邸を見張る事に。

キャサリンが情報屋から、誘拐犯の面子とそれぞれの能力についての情報を得る。

日森、旭が連れて行かれたという路地裏に、旭の髪の毛が柱の一本に括り付けられ、さらに地面が線のように浅く削られているのを見つける。恐らく旭が残していったものであろうと、それを辿ってゆくに、それは倉庫街の方へと繋がっているようである。

一方、ゴンの所にディフェンダーが二体現れ、ゴンに一撃の下、倒されてしまう。
倒した後で、皆に連絡。尋問するに、人違いであることが判明したので改めて誘拐しに来たとの事。
尋問した後で、二人をセラフィムに引き渡し、一同、倉庫街へ。

倉庫街の一角にあるボロ倉庫にて、旭、否、月火(旭の《双頭+1》による裏人格)の怒鳴り散らす声が。どうやら、月火が暴れようとしているらしい。
PCらも中に乱入し、戦闘へ。

まあ、日森の《カルネージトゥース》によって一蹴されてしまうわけですが。

旭は無事に保護され、猿渡家に帰って来たようです。


うん、やっぱり次郎がいるときにすればよかったかなぁ……後、恵理が使える時に。
まあ、終わってしまったものに何かを言ってもしょうがない。
参加した下さった方々、有り難う御座いました。

ねこねこファンディスク4

当サークルはねこねこソフト様を応援しています。