デモンパラサイト小坂シリーズ第六十八話
『恐れと牙』
勘違いでしょう?と彼女は言った
しかし、私はとてもそうとは思えなかった
彼女こそが、今、私に泥水をかけたのだと、そうとしか思えなかった。
参加者です。
日森 篤(クレイモア・バルディッシュ/朱雀)
本日は学生成分メインです。でも現人神。
雨傘揶闇を初めて目撃しました。
文楽座 瑠璃(ウォーコイト・ドラグーン/ゴンタ)
昼はすっかりセラフィムに入り浸っている御姉様。
もっぱらトマトジュースを常備しているらしいです。
犬次郎(バルディッシュ・クレイモア/急須屋)
今日も今日とてモヒカン狩り、北斗神犬に休みなんて無いんです。
街中で異臭を嗅ぐが……?
北国 早紀(ブリガンダイン/東 京)
謎の情報網を持っている友人がいる事が判明した女子高生兼家政婦。
取り敢えず、友人の謎の呪いを何でもやろうとするのは止めておく事をお勧めする。
猿渡 次郎(ヴォージェ・ドラグーン/ミドリ)
ちと頭を混乱させるものだった為、出番がいまいちなかった八代目。
でも彼の戦闘力は必要です。
日森と次郎が食事を取ろうと向かった食堂にて、食器をひっくり返す女生徒を目撃。其の傍らに立っていた女生徒がてきぱきと片付けてしまうのだが、何処か其の様子はぎこちない。
次郎は、珍しく、其の二人の生徒が同じクラスの岩永と万城である事に気付く。
友人から壊れやすくて丸いものを、誰にも知られずに二ヶ月傍に置き続けれたら、其れが壊れた時に良い事が起こる、という噂を聞かされる北国。
一方、瑠璃は以前に捕まえた蜘蛛老人についての報告をジョーさんから聞く。
蜘蛛老人、本名蒼天山は300年を生きてきた者であり、東北の奥地にて土蜘蛛と恐れられていたらしい。
とある二年前の日、彼は龍を見、その龍のいたであろう場所に行ってみると、そこで龍の卵らしきものを見つけ、其れを大切に保持していたそうなのだが、半年ほど前に何者かに奪われ、奪ったと思しきものの臭いを追って小坂までやってきたのだという。
日森、次郎の通う学園、横堀学園にて、最近不登校になる者が増えているらしい。
一学年に数人、学校全体に亘ると既に二十を超えるという……
犬次郎、街を歩いていると、向こうを歩いてくる少女から何か不思議な匂いを覚える。気になったので少女の家まで追跡し、家の場所を覚えておく。
犬次郎、夜中に瑠璃に《記憶操作》や《催眠能力》やらの解除のために、《特殊能力解除》を掛けに現れ、瑠璃が気が付く前に去ってゆく。
不登校になっているものの家に行くと、窓から門のところをじっと見ている目が…………どうやら、その休んでいる生徒のようである。
犬次郎が《特殊能力解除》を《記憶操作》と《催眠効果》に行った結果、その生徒は壁に倒れこんでしまう
結果、何者かの手によって起こされた事件であると知る。
調べていくと、不登校者で病院にいるのはほぼ素行が悪い者達であり、逆に素行の良いものは自宅にてまるで人形のように只其処にあるだけの状態になっているようである。
途中に色々GMシーン
一つは一人の少女が不幸に遭い、其の傍には其の少女を嘲る顔で立つ女生徒が居る、というもの。
もう一つは、昔から周りに付いてくる少女を、少女がうざったく思うようになる、というもの。
病院に入院している不良生徒を《特殊能力解除》し、万城に頼まれて岩永を襲おうとしたら、何時の間にかこうなっていた、という情報を得る。
そして其の夜、万城の家に話を聞こうと向かったPC達だが、しかし、既に万城の家には誰も居なかった。
不審に思い、家の中を探索するPC一堂。そして、彼女の日記を見つける。
彼女の周りを付きまとってくる岩永に嫌気を覚えてきた事。
雨傘に相談し、「彼女に他の友達が出来たならそんな事も無くなるだろう」という答えを貰った事。
岩永に友達や知り合いを紹介したが、彼女はその全てを拒み、寧ろ恨みがましい顔で彼女の事を見てきた事。
最近、まるで彼女が憎しみを込めた目で見てくる事。
一方、其の頃、岩永の家の前で、虚ろな目の両親を従えて現れる万城。
両親に命令し、家の窓を割らせて中に侵入するが、その奥では憎悪の表情で立つ岩永が……
岩永家の前までやってきたPC達の前で、岩永家が壊れてゆく。
中には抱き合ったまま倒れている岩永と万城、そして万城の両親。家の中には透明の巨大な何かが蠢いている。
助け出すものの、家は透明な何かが壊してしまう。
そして月夜に現れる透明な龍。
空に向かって飛び立とうという龍は、しかし、途中で何かにぶつかったように動きを止めてしまう。
狂ったように暴れる龍を外へ出してはいけないと、戦闘に。
《小竜巻》を使い、或いは《巨大》を持って戦ってくる龍。しかし、本来の実力(狭い空間による、飛行による修正と《壁歩き》を使用した回避力の上昇等)が出せず、討ち取られる事に。
戦闘終了後に、遠くにある家の屋根の上に見える雨傘 揶闇の姿、しかし、すぐに其の姿は消えてしまう。
そしてED。
最後に、暗闇の中で一人笑みの揶闇。
「大切なものは壊せない、か……やっぱり人間って面白いわね……」
でした。
……BGMとして奇妙な曲を流していましたが、気にしないで下さい。いつもの事ですから……
何だがぼちぼち小坂シリーズも終わりに向かっているようです。後五十話くらいかなぁ……
揶闇もそろそろどうにかしないとなぁ……
あと、妄言系やギャグ系シナリオはぼちぼちやっておかないとそろそろ出来なくなるかもしれないなぁ……
そんな感じです。