あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 大根三昧の冬の暮らし & ハレの日は『いろは』再訪で牡蠣三昧

2022年12月17日 | 旅するシーカヤック


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この冬は、畑で大根が豊作である。

40代の頃は、全く畑仕事には興味がなく、親が畑で野菜を作っていても『野菜なんかスーパーで買えば安いのに、あんなに手間掛けてしょうもない』なんて思っていた。
それが、数年前にコロナ禍が始まり、ほぼ在宅勤務になった今は、畑があることのありがたさを実感しているのだから驚きだ。

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在宅勤務で早朝から働き、午後は会議などがなければ結構早い時間に終業できる俺は、平日はほぼ毎日、いりこと昆布で出汁をとって味噌汁を作るのだが、この具材のメインは畑で収穫した野菜である。
季節季節で種屋苗を植え、日々の成長を見守り、季節季節の野菜を収穫し、日々の味噌汁の具にしていただける幸せ。

たまねぎ、長ネギ、大根、チンゲンサイ、白菜、キャベツ、トマト、ブロッコリー、スナップエンドウ、などなど。
これらの野菜は、味噌汁の具としてだけではなく、もちろん主菜にも使っている。

平日の晩ごはんの担当は俺なので、鍋にしたり、炒めたり、煮たり、日々工夫しながら様々な簡単手抜き料理を楽しんでいるのである。

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以前は、家で料理したり、畑仕事をしたりするよりは、旅に出たい、海で遊びたい、という気持ちがとても強かったのだが、コロナ禍でライフスタイルを変えざるを得ない状況の中で大切なことに気づいたように思う。
それは、自分で畑で野菜をつくり、それを使って感謝しながら日々の料理をして家族で食べることのありがたさ。
このような日々の積み重ねこそが幸せなのだと、実感している。

先日ネットで見た、『人間は何を食べてきたか』という古いドキュメンタリー番組。
そこでは、一年365日の三食を全く同じ料理を食べている民族が紹介されていた。
また、そこで暮らしている父や母は、畑で期待通りの収穫があり、一年間家族を食べさせていけることが何よりの幸せであると、嬉しそうに語っていた。

『生きる』ということは、まさにそう言うことなのだと、還暦を目の前にして、俺もようやく気づくことが出来たようである。
さすがに、番組で紹介された民族のように毎日三食同じ料理で暮らすというところまで達観はできないが、ヶの日は一汁一菜で、ハレの日はチョッピリ豪華な食材を使ったり外食したりを楽しみながら暮らしていきたいと想っている。

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この冬、豊作となった大根。

家に持ち帰り、良く切れる包丁で、干し大根や、半干し大根に。

一日から二日程度干した半干し大根は、味が濃縮されて鍋や漬物にすると絶品である。

葉の部分も、もちろん鍋や漬物に大活躍。

大根おろしも大量に作り、一部は冷凍保存し、おろし汁は味噌汁に入れるとこれまた美味しいのである。

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2022年12月15日(木) 今日はハレの日として、先日俺一人で牡蠣を楽しんだ『いろは』さんに、妻と行くことに。
先日同様、昼前に終業してから出発しようと思っていたのだが、妻が今日の午前中のローカルテレビ番組で、『いろは』が紹介されるという情報を発見。
確かに、前回訪問時に、テレビの取材を受けて今度放送されるとは聞いていたのだが、まさか訪問予定日に放送されるとは思っていなかった。

『今日は、お客さんが殺到するかもしれんから、早めに出発しようや』

というわけで、開店時間頃に到着するよう仕事を切り上げ、家を出た。

今日はJRが工事のため、広駅から代行バス。

これはこれで、いつもと違う車窓の景色が楽しめて、ちょっとした旅気分が味わえる。


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今日も、もちろん牡蠣三昧。

今回は妻と二人でシェアできるので、注文する品数が増やせるのが嬉しい。

まずはビールと生牡蠣。

これは妻も大満足。
牡蠣丼。

生と違ってこれまた旨い。
ビールの次は、にごり酒。

前回は頼なかったカキフライ。

ここのカキフライは、衣が邪魔しておらず、牡蠣の美味しさが堪能できる。
牡蠣天。

牡蠣天は塩に限る。
これまた前回注文しなかった酢牡蠣。

今日は、『いろは』さんの牡蠣料理を全ていただくことができた。

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食後はしばし近所を散策。

牡蠣の季節。

帰りのバスの時間の頃には、平日の昼だというのに店の前で人が待っている状況に。

『今日の訪問予定時刻を早めたのは正解だったなあ』

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風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?

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