あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 2021年の12月は久し振りとなる青春18切符での中国地方2泊3日周遊旅

2021年12月19日 | 旅するシーカヤック
2021年12月17日(金) この週末は、金曜日に有給休暇を取得して3連休にした。
ようやくコロナも落ち着いてきたので、オミクロン株の流行が始まる前に、18切符を使った列車旅を楽しもうという企画である。

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ミニマムパッキングの荷物を背負い、まずは駅まで歩く。

駅から、岩国行きの列車に乗り込んで旅が始まった。

岩国駅で下関行きに乗り換え、サンライズの芸予諸島の景色を眺めながらのんびりと旅を楽しんでいた。

途中、下松駅の手間で警報音が鳴り響き、列車が急停車。。。

放送によると、反対方向の列車で人身事故があったらしく、しばらくここで止まるとのこと。
『えー、マジか』
その後、情報が入るたびにこまめに車内放送で情報を共有いただいたことはありがたかった。
そして15分ほど経ったであろうか、車内放送で下松駅までは移動することになったとの連絡。

下松駅で停車し、運転再開は早くとも10時過ぎになるとの情報。
そのため急いでいる人たちは、下松駅で列車を降りてタクシーやバスで徳山駅に向かう姿が多く見られた。

俺は急ぐ旅ではないものの、下関のホテルを予約しているので予定が分からないのがなんとも辛いところ。
そこで、長蛇の列ができていた最初のバスが駅前を出発した後に、待つ人もほぼ居なくなった次のバスで徳山駅へと向かうことにした。

ひと段落していたので、ゆったりと座席に座ることができ、渋滞もなく無事に徳山駅に到着。

ホームでは、下関行きの列車が待っており、下松駅を出発した列車が到着次第、乗り継ぎのお客さんを乗せてから出発するとのこと。
『ああ、あのまま待っていてもこの列車にのれたんだなあ』

一度降りた列車が徳山駅に到着し、お客さんが乗り換えてから、この列車も出発した。

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予定よりかなり遅れて、昼過ぎに下関駅に到着。

『じゃあ、まずはお昼ご飯を食べるとするか』

事前にチェックしていた、一善さんへ。

空いていた席に座り、鯨カツと鯨汁、そして主食のビールを注文。

ご飯の小もお願いし、これで鯨ランチセットの完成。
捕鯨反対派の人達が見たらひっくり返りそうなトンデモ昼ご飯ではあるが、久しぶりにいただくこの鯨カツが柔らかくて美味しく、鯨ベーコンを含む具たっぷり&鯨風味の味わいたっぷりの鯨汁も大満足の一品。

ビールがなくなると、熱燗もお願いした。
『外は風が強くて寒いけど、これで体の中から温まるなあ』

『ご馳走様でした』 これはまたぜひ再訪したいお店である。

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ホテルのチェックインまでしばらく時間があるので、商店街をしばし散策。

子供たちが遊ぶスペースとして整備されいるようだ。

これは、下関らしく鯨とフグだな。

それにしても、このカニはシュール過ぎやしないか?

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時間になったので、ホテルにチェックインし、しばし休憩してから早めの晩御飯へ。
チェックしていた三桝さんへ行ってみたのだが、満席ということで入ることができなかったのは残念である。
では、ということで、以前の18切符旅でも訪れた、おかもとさんへ。

夕方の早い時間なので、それほど人も多くなく、ゆっくりと飲めそうだ。

刺身は品数は多いので食べ応えはあるようだが、写真を見てもわかるように角が立っておらず海鮮丼向きの仕事と感じた。

それでも美味しかったのは、

白子豆腐と、

ヒレ酒。
こいつらは本当に美味しく、下関らしい夜を感じることができた。


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土曜日の朝。

まだ暗い中、下関駅へ。

今日は出雲市まで移動の予定であり、早朝の益田行きがベストな選択。

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旅のお供は、リュックとミャンマーで購入してきた安い布袋。

この200円しないような布袋が、とても重宝するのである。

明るくなると、車窓の風景を楽しみながら、のんびりまったりの日本海沿いの旅。

今日は風が強く、荒れた冬の日本海の景色が堪能できる。

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長門市駅で2両目を切り離し、先頭車両のみのワンマンカーで益田を目指す。

長門市駅の、謎の鳥居。

益田までは、まだまだ長い道のり。


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ローマ字表記では、世界で一番短いという飯井(Ii)駅とのこと。

今日の日本海は、冬らしい荒れた海。

ローカル線でたまに見かける、このような足元の出っ張り。

これが足の置き場に困るのである。

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益田駅では、次の快速乗り継ぎまで1時間ほどの待ち時間。

快速列車は、派手なラッピング。

土曜日だからか、お客さんも数えるほど。

この列車も途中で安全装置が働いたとのことで、車内に警報が鳴り響き、しばしの緊急停車。
『えー、昨日に続いて今日もかよ。。。』

程なくして安全が確認できたとのことで、再び出発。

途中の駅で降りる人が、両替しようとしたら両替機が故障していたようで、ここでも少し遅れが生じていた。
『うーん。 今回の旅は、なかなかすんなりとは通してくれないようである』






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出雲市駅に到着すると、少し遅めのお昼ご飯。

駅前の一福さんへ入店。

ざるそば大盛りとビールを注文。

少し残した蕎麦と、蕎麦湯をつまみに、熱燗をグビリ。

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チェックインした駅前のホテルでしばし休憩し、予約していたお店へと向かう。

今日のお店は、魚料理が美味しいという『久鶴』さん。

俺が、口開けの客になったようである。
初めて訪問するお店なので、常連さんの邪魔にならないようカウンターの奥の隅に、座らせていただいた。

瓶ビールを注文すると、お通しの煮凝りが運ばれてきた。

まずはビールをグビリと飲り、煮凝りをいただいたのだが、これがなんとも美味しいのである。
女将さんに、『これ、旨いですねえ』、すると『そうでしょう』とニコリ。

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このところ時化が続いているということで、魚も限られているということであったが、ご主人と相談し、イトヨリを焼き魚にしていただくことに。

それを待っている間、『今日は刺身はイカだけだけどどう?』
『はい、いただきます』

その場で女将さんが擦り下ろした香り高い生姜と一緒にいただくと、これがまた旨いのである。
『出汁たっぷりの茶碗蒸しはどうですか?』
『はい、もちろんいただきます』

女将さんが、『これは穴子を崩さないようにしっかり混ぜてから食べてくださいね』

しっかり混ぜるとこんな感じ。 『ええ、ちょうど良い混ぜ具合ですねえ。 それで食べてみてください』
一口食べると、出汁が効いてなんとも言えない美味さである。
『これは、日本酒が欲しくなりますねえ。 熱燗、お願いします』

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焼き上がってきたイトヨリ。

ノドグロほど高級ではないが、良い塩加減、良い焼き加減で、俺には十分美味しいつまみとなった。

イトヨリの塩焼きと、茶碗蒸しをつまみに、日本酒をゴクリ。
『ああ、至福のひと時であるなあ!』

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『魚は、骨やヒレを残しておいてもらったら、サービスでお吸い物にしますから』
食べ終えたお皿から、アラを取って砕きながらお椀に移し、お湯と醤油を入れ、一味を加えてお吸い物が完成。

『へえ、こんなの目の前で作ってもらったのは初めてです』
『焼くときにエラに振ってある塩も、良い味になるんですよ』
一口啜り、『いやあ、これは美味しいなあ』
飲み終えた後のお椀には、アラがたっぷりと残っており、ここから良い出汁が出たことが実感できる。

『ご馳走様でした。 今度は妻と一緒に来ます』

また一つ、旅先でお気に入りのお店が増えた。

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日曜日の朝、まだ暗いうちに出雲市駅へ。

今日は、早朝に出雲市を出発し、新見へ行く列車を使って呉まで帰る予定であった。
しかしながら、駅で待っていると放送が。。。
どうやら、強風のため列車の出発が遅れ、風が止むまで動けないようだ。
月曜日の朝には大事な仕事があり、万が一の事を考えて高速バスで広島まで帰ることにした。

朝一番の特急高速バスが、ちょうどすぐの時間だったので、予約はできていなかったが飛び込みで乗せていただくことに。

途中の中国山地は真っ白な雪景色。

昨日は松江道が通行止めで、高速バスも動いていなかったので、これで無事に帰ることができて一安心。

広島市内に入ると雪はなくなり、

クレアラインからは、芸予諸島の景色を楽しむことができた。


***

久方ぶりとなる、青春18切符での中国地方周遊旅。
思わぬ列車遅れや予定変更がいくつもあったが、もともと自由度の高い二泊三日ののんびり旅で、各地の美味しい料理を楽しむことができた。

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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