あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 2015年の漕ぎ納め_周防大島・のんびりまったり連泊キャンプツーリング

2015年12月29日 | 旅するシーカヤック
連休初日は、妻と一緒に廿日市へ。

はつかいち美術ギャラリーで開かれているエコール・ド・パリ展。 妻が知人からチケットをいただいていたのである。
絵画では印象派が好みの俺。 今回の展示会では、どんな作品があるのか楽しみであった。
場所は少し遠かったものの、今回もいくつか好みの絵を見つけることができ、とても充実した休日。

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2015年12月27日(日) 朝起きると、いつものようにPCを立ち上げて天気予報をチェック。
しまなみ海道方面は風が上がりそうな予報。
一方、周防大島はいい感じだったので、『今日から周防大島に行ってくる。 今回は、2泊3日の予定』と妻に告げ、すべて準備が整っているクルマに乗り込んで出発。

いつもより車の少ない国道を走り、9時半頃には、いつもの浜に到着。

予報通り風もほとんど吹いておらず、青空が広がる、絶好のツーリング日和。
早速テントを張り、漕ぎだす準備に取り掛かる。
今日から、スプレースカートをチェンジ。

長く使ってきた『SEALs』のスカートがだいぶ草臥れてきて、ちょっとではあるが海水が入ってくるようになってきた。
そろそろスプレースカートも買い換えなきゃと思っていたのだが、先日アウトドア用品を収納しているスペースを整理していたところ、以前高校生の頃の長男用に購入していた『Kokatat』のスプレースカートが出てきたのである。
使用回数も数回程度とまだまだ新品に近く、ウエストサイズも大きめだが、試着してみると、アジャスト機能を使えば全く問題ないことが確認できた。
ネオプレーンタイプのスカートを買うとなると、2万円コースなので、これは助かったなあ。

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出発準備が完了。

スプレースカートも、コーミングにぴったりのサイズ。

ドライスーツにグローブも準備して、冬の完全装備。
このスカートは、パドルを保持しておくのに便利な機能があることも発見。

『これはええなあ。 パドルリーシュの代わりに使えるじゃん』

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今日は目の前の湾内を、のんびりまったりお散歩ツーリング。

巌門へ。

今日は大潮の満潮。

どうやらカヤックで潜り抜けることができそうである。

冬の海は、澄み切って高い透明度。

もちろん今日も、パドルは使い慣れたアークティックウインド。

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1時間ほど漕いで、キャンプする浜に戻ってきた。

お湯を沸かして、カップラーメンのお昼ご飯。

ラーメンを食べ終えると、コーヒーを飲んで再び漕ぎだす準備。
いつもなら、午前中に漕ぐとそれで満足してゆっくり観光を楽しむのだが、今日はなぜか漕ぎたい気分。
珍しいダブルヘッダーである。

午後は、東側の半島に向けて漕ぎ進む。

ここでも綺麗な海を堪能。

浜に戻るとシーカヤックを引き上げ、一休み。 久しぶりのダブルヘッダーをたっぷりと堪能。
昨日まで、肩甲骨辺りを中心とした背中の痛みがあったのだが、今日の漕ぎで血行が良くなったのか、背中の痛みも完治した。

俺の最近の愛艇、ウイルダネスシステムズのケープホーン。
重いのであまりスピードも出ず、一般的には好まれないポリ艇であるが、適度な重さでマルチチャインであることもあり、荒れた状況でも安定している。
さらに、基本的にラダーは上げっぱなしの俺にとっては、ラダーを使わなくてもコントローラブルで非常に漕ぎやすいことに加え、多少引きずっても傷が気にならない素材&カートップにジャストフィットするサイズのこの艇は、瀬戸内海のソロツーリングにもぴったりで、本当にお気に入りなのである。

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竜崎温泉で疲れを癒し、コンビニでビールを買い出ししてキャンプする浜に戻る。

まずはビールで乾杯!

今日の晩御飯は、スープカレー。

調理に使うカセットコンロも、使い込んでだいぶ草臥れている。

夜の防寒用ウエアは、これまた草臥れてアウトドア専用になった、ゴアテックス&ダウンのウエア。

これは、会社に入って数年経った頃に購入した、貴重な25年もの。
当時は、確かゴアテックスが出て間もない頃で、それにダウンが入っているということで結構高かったのだが、良いものを買っておけば長持ちするだろうと、分割払い(すでに死語?)で思い切って購入したものである。
買った当初は冬の通勤時に着たりしていたのだが、それが25年後にもキャンプで活躍しているのだから、結果的には良い買い物だったのであろう。

次第に日が暮れていく瀬戸内海の景色を眺めながら、独りビールを飲む。

『ああ、今日も楽しい1日であったなあ』

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2015年12月28日(月) 朝起きるとちょうど日の出前。

パンとスープ、コーヒーで朝食を摂ると、出発の準備。

今日は、立島をグルリと回ってくる予定。

日の出直後の神秘的とも言える光の変化を楽しみつつ、凪の海を漕ぎ進む。
満ち潮なので、少しパドリングが重い感じ。

立島の南岸。

ここでは、潮に押されて快調に漕ぎ進む。 やはり大潮の影響は大きいな。

結局立島をカウンタークロックワイズで一周し、キャンプ地に戻ってきた。

今日は1時間半のツーリングであった。
今回はもう漕がない予定なので、シーカヤックをカートップし、ポータブル洗車機で潮抜き。
ドライスーツやPFDも洗って干す。

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今日は竜崎温泉は休業日なので、初めて行くお風呂へ。
暖かいお風呂で体を伸ばし、のんびりまったり。

帰りには、片添ヶ浜海水浴場の景色を堪能。
その後、魚屋さんとコンビニに寄って買い物。

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キャンプ地に戻ると、海はこんな感じ。

海面はギラギラと輝き、美しくはあるが風が強くてとても漕げる状況ではない。

朝一番で漕いでおいて良かったなあ!


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連泊キャンプの二日目は、昼からのんびりまったり。

お昼ご飯は、コンビニ弁当。

ビールを飲みながら弁当を食べ、お気に入りの海の景色を眺める。
おやつは、ぜんざい。

冬のキャンプでは、ぜんざいを食べるのも楽しみの一つ。
俺にとっての冬のおやつは、絶対にお汁粉ではなく、ぜんざいなのだ。

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散策を楽しみ、

東屋の下に寝転がって本を開き、

夕方からは、早めの夕食。

まずは、赤エビとタコの頭の刺身。

生食できる赤エビは、最近のお気に入り。 そして俺にとってタコの刺身とは、頭の刺身なのである。

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今日も夕暮れの景色が美しい。

独り静かにビールを飲みながら眺める、静かなキャンプ地での夕暮れの一時。


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翌朝は、5時半には起床し、ヘッドライトを点けて片付け。
冬用ダウンシュラフと、しっかりウエアリングで、二日間とも暖かく寝ることができた。

やはりキャンプは、たっぷりの時間で心に余裕があり、ゆっくり堪能できる連泊がいいな。
今回も、お気に入りの周防大島のスポットに腰を落ち着けて、のんびりまったりの時間を堪能することができた。

今回のお土産は、これ。

獺祭と雁木。 これで年末年始を、おいしい日本酒でゆっくりと楽しむことができそうだ!

おそらくこれが今年の漕ぎ納め。 今年も、充実した良い一年であった。
さて、来年はどこ行こう?

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