あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 第6次瀬戸内カヤック横断隊_蒲刈→上関~祝島

2008年12月05日 | 旅するシーカヤック
2008年11月30日(日) 突然の嵐で岡村島に緊急上陸し、シーカヤックを蒲刈のB&Gまでポーテージ。 快適な艇庫の中で一晩ゆっくりと休ませていただき、ようやく迎えた朝。

予定より大幅に遅れているため、今日も4時に起床。 だが、艇庫の外からは風の音がしっかりと聞こえてくる。

みんな無言でシュラフから抜け出し、それぞれが黙々と朝食の準備。 
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出発予定の6時になっても、まだ風は落ちていない。 天気予報を聞いても、全国的な荒天の予報。
少し歩いて海岸まで出てみると、まだまだ南西の風が強く、海面には白波が立っている。 うーん、これは。。。

7時、8時頃には、メンバーが集まってのミーティング。 テーマはもちろん、『これからどうするか?』
『今の状況が分かっていないヤツはいるか?』と隊長。 『それぞれ、自分の思いを言ってみろ』
この一言をきっかけに、悪天候の張りつめた雰囲気の中、コアメンバーを中心に様々な意見が出され、討議が始まる。

『今日は、海に出る状況じゃない』 『少し待って行けるところまで行ってみては』 『漕ぐ事にこだわるなら、去年と同じルートを漕いでそこでピックアップしてみては』 『中途半端に進むと、ピックアップが難しくなる』 などなど、様々な意見が出された。

最終的に、今回の横断隊では、12/1に祝島にどうしても到着していなければならないということで、ここ蒲刈のB&Gからカートップして上関まで移動する事となった。 
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クルマの手配が始まる。 シーカヤックを何艇運ばなきゃいけないのか? 人は何人? クルマは何台必要? そのクルマには、何艇積める?

結局、地元の私も急遽クルマを出す事になり、GOさんに家まで送ってもらって、クルマを取りに戻ることになった。
今回の横断隊では、カヤックのピックアップが難しいため、この日曜日に倉橋島か周防大島でGOさんと共に離隊し、家まで送っていただく予定だったが、自分のクルマを上関まで持って行くのなら、祝島まで漕げるじゃん!
ということで、バックアップのために取っておいた12/2までの有休を利用して、このまま一緒に行動する事にした。
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私が参加した今回の横断隊の中で、もっとも緊迫した判断の場が、この朝のミーティングであった。
12/1に祝島に到着しなければならないと言う制約があり、そのために、単にここで風待ち/潮待ちをする訳にはいかないという事情が、判断を難しくさせていたことは否めない事実である。
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シーカヤックを載せたクルマは、広島市内を抜け、高速道路を走り、無事に上関の中の浦へ。

夕方、カヤックを降ろし、荷物をパッキングし、テントを張り、夜の宴へ。
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翌朝は、快晴。 風も弱く、絶好のパドリング日和。
今日は、横断隊として初めて祝島を一周する予定である。 楽しみだ!
 
追い風に乗って快適に漕ぎ進み、途中の浜でしばし休憩。 そこから祝島に漕ぎ渡り、時計回りに漕ぎ進んで行く。
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祝島に着いたとたん、横断隊モードからツーリングモードへ!
初めて海から眺める祝島の南岸を堪能しつつ、のんびりまったり、祝島一周ツーリングを楽しむ。

人の手の入っていない貴重な自然海岸。 うーん、来て良かった。

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神舞の櫂伝馬でも訪れた、三浦海岸に上陸し、お昼ご飯。

せっかくなので、氏本農園へ見学に行こうと言う事になり、横断隊は狭い山道を登って行く。
今回の横断隊では、嵐の海を漕ぎ、高速道路を走り、山道を歩き、祝島の豚を見学するなど、海抜0メートルの旅に縛られる事なく、『あるくみるきく』に通じる多様な旅のスタイルを堪能させていただいた。
 
祝島の豚については、興味深いお話をいろいろと伺ったのだが、それはまた別の機会に。
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浜に戻ってお昼ご飯を食べ、少し休憩して再び漕ぎ出した。

時計回りに漕ぎ進み、無事にいつもの浜に到着!
第6次瀬戸内カヤック横断隊のゴールである。 つづく。

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