あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: しまなみキャンプツーリング_今年31日目のパドリング

2008年07月09日 | 旅するシーカヤック
生名島のいつもの浜からシーカヤックを出し、大潮の瀬戸内を漕いでいつもの岩城島へ行き、いつもの浜に上陸。
いつもの『よし正』さんで、いつもの『よし正定食』を堪能し、いつもの『レモンアイス』を食べて、生名島に戻ってきた。

『いつもの○○○』

シーカヤックを漕いで静かな無人の浜に行って独り静かに過ごすのも楽しいし、『いつもの島』へ行き、『なじみの人々』に会いながら、のんびりまったりと過ごす時間も、これまた別の楽しみがある。

『シーカヤックによる海旅』の楽しみは、幅が広く、そして奥が深い。
***
これまたいつものようにお借りした自転車、『いきなスポレク15号』で因島に渡り、必要な買い物を済ませ、これまたいつもの銭湯で汗を流して、生名島に戻る。

夕方に一時雨が降ったが、その雨も上がり、初夏の夕焼けとなった瀬戸内海。
***

夕食は、カップ焼きそばと、『里山コンロ』で炙った『ししゃも&ししとう』
シンプルだが、炭火で炙った香ばしい”シシャモ”と、これまた熱々でほんのり辛い”ししとう”が、ビールに絶妙のコンビネーション!
『パクリ、グビリ!』 うーん、美味い! ビールを楽しんだ後は、ワインをグビリ。
静かに夜は更けて行く。
***
翌朝。 昨日とは打って変わって『朝靄の瀬戸内海』

簡単な食事を済ませ、着替えて出艇の準備。

今朝も、おだやかな凪の海。

鶴島を回り、因島の家船と言えばここ、『箱崎漁港』へ。

その後も、因島の造船所や、しまなみの橋などに寄り道し、1時間半ほどのツーリングを楽しんで生名島へと戻った。
***
数えてみると、今日が2008年に入ってから31日目のパドリング。
とはいえ、決して回数にこだわっている訳ではない。 もしも回数にこだわるのなら、そのためだけに日帰りツーリングに行く機会は何度もあったのだが、そうはしなかった。 『ただ単に漕ぐことに意味はない。 海を旅することにこそ意味があるのだ!』

私にとって、シーカヤックとは旅そのもの、そして極端に言えば人生そのもの。 そんな私のこだわりは、31日の内の約8割を超える25日を、キャンプや民宿泊などの”泊付きツーリング”で漕いでいる事。

いずれにせよトータル31日ということは、この半年は例年に比べて天候に恵まれ、しかも、実質約一ヶ月近くを水の上で過ごした事になる。
***
最後に、私が昔読んで、私のカヤックスタイルに影響を与えた、野田知佑さんの言葉で締めくくろう。

『汚い川でちょっと漕いでごまかすより、一年に一度でいいから、理想的な川でフルに楽しんだ方がいいと思う』

『最後に、カヌーツーリングの良いところを百パーセント味わうには『単独行(ソロ)』がいい。 集団で仲間たちと下るのも楽しいけど、単独行の深い味わいには比較できない』

『さて、諸君、ここまで教えたからにはすぐ今からパドルを握って野に出たまえ。 暖衣飽食は老人にまかせて、少し辛いがスリルに満ちた荒野を一人で漕いでいきたまえ。 あらゆる面白い事、そして沢山の苦難が諸君の上に振りかかることを祈る』

川と海という違いこそあれ、まさに約16年前に読んだ野田さんのこれらの言葉が私のカヌーライフのスタートであり、今なお実践していきたいと思っている理想のツーリングそのものなのだ。
年に一度で良い。 こんな旅ができて、こんな出会いや発見があって、この運命のツーリングに来て良かった。 そう思える旅を、少しづつでも増やして行きたいと思っている。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする