この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

脚色の妙に感心した『黒井戸殺し』。

2018-04-15 22:49:28 | テレビ
 先日の記事でネタバレのことについて書きました(こちら)。
 その記事を一言でまとめれば、傑作はネタバレを恐れないということになるでしょうか。
 
 先週の土曜日に放送された三谷幸喜脚本の『黒井戸殺し』は我が意を得たりといってよいドラマでした。

 自分は読書が趣味です。
 という割には並みの読書家であれば読んでいて当然というような作品を読んでいないんですけどね。
 アガサ・クリスティの作品もほとんど読んだことがありません。
 ただ、『オリエント急行殺人事件』や『アクロイド殺し』も著名な作品ですから、おおよそのトリックや犯人の正体については知っていました。

 ミステリーにおいて誰が犯人なのかは重要な案件であるといえます。
 人によっては犯人が誰か知っている作品は読む気がしない、ということもあるようです。

 自分はあまりそういったことを気にしません。
 誰が犯人なのか重要な案件ではあってもそれがすべてではないと考えるからです。

 さて、『黒井戸殺し』は『アクロイド殺し』を翻案した作品ですから、当然犯人が誰なのかもわかった上で見ました。
 犯人が誰かわかっていては楽しめなかったか?
 いえいえ、そんなことはなかったです。
 『黒井戸殺し』、とても面白かったですよ。

 前述の通り原作の『アクロイド殺し』は未読ですが、内容が内容だけに映像化が非常に難しい作品であるはずです。
 それを実に上手く三谷幸喜は脚色してましたよね。感心しました。

 原作未読であってもそうなのですから、原作を読めばなお感心するかもしれません。
 今度時間があるときに読んでみようと思います。
 ドラマを先に見て、その後に原作を読む、それもまた楽しい読書体験に違いありません。

 
コメント (2)
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