この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

知的障害者は殺すべき?

2012-05-08 22:25:18 | インターネット
 【知的障害者は全員殺すべきだよな。無駄に税金を浪費するし性欲が強いし生かしておくと皆が損する】というタイトルの、2chのまとめブログの記事を読んで、思わず笑ってしまった。

 この記事を要約するとこんな感じ。

○知的障害者は見た目が気持ち悪い。
○知的障害者は何を言ってるかわからない。
○知的障害者は労働力として期待できない。
○以上のような理由で知的障害者は殺してもよい、むしろ積極的に殺すべきである。

 なるほど、と思う。
 確かに知的障害者は正直見た目が気持ち悪いし、何を言ってるかわからないし、労働力としても期待できない。
 純粋に経済的な観点で生産性を上げようと思えば、知的障害者は社会から排除されてしかるべきだろう。

 だが、この掲示板にコメントした連中が一つ忘れていることがある。
 それは人は老いる、ということだ。

 年を取った人間は正直見た目が気持ち悪いし、何を言ってるかわからないし、労働力としては期待できない。
 
 もし、知的障害者が、見た目が気持ち悪く、何を言ってるかわからず、労働力として期待できないという理由から殺してもよい、むしろ殺すべきだというのであれば、年を取った人間だって同様に殺してもよい、ということになるだろう。

 自分を生み、育ててくれた父親、母親を、単に年を取ったからという理由で、殺してもよい、殺されるべきだ、と考える人間は、どんな知的障害者よりもまともではない。

 この世に、品行方正、容姿端麗、成績優秀、そんな人間ばかりの国があれば、そこはある意味理想郷だろう。

 しかし品行方正、容姿端麗、成績優秀、そんな人間ばかりにするために、そうでない人間を排除する国があれば、そこは地獄だろう。

 いつの時代にもヒトラーの孫はいなくならないものだな、と思うと笑えてしまった。
 まぁ永遠にいなくならないのだろうけれど。
コメント (45)
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