マイケル・シャノン主演、ジェフ・ニコルズ監督、『テイク・シェルター』、5/12、Tジョイ博多にて鑑賞。2012年17本目。
シネリーブル博多が閉館されると聞いたとき、これまでこのシネリーブル博多で観てきた、『キック・アス』や『ぼくのエリ』のようなミニシアター系の作品をもう福岡では観れなくなってしまう、と落胆したものでした。
しかし今のところその危惧も杞憂だったみたいです。
というのもシネリーブル博多が存続していればきっと上映していただろうなと思われる『宇宙人ポール』や『ダークフェアリー』、『ドライヴ』といったミニシアター系の作品をTジョイ博多で上映してくれるからです。
これは正直ありがたい。
しかしそうなると今度はTジョイ博多で上映されるミニシアター系の作品は全部観なくちゃいけないような、そんな強迫観念に捕らわれしまいます。
『テイク・シェルター』もそんな作品の一つです。
嵐が来る。それも天変地異と呼べるほどの嵐が…。
そんな妄想に囚われた一人の男がいた。
彼はやがてシェルターを作り始める。
友人を失い、仕事をクビになり、妻に正気を疑われ、それでもすべてを投げ打って男はシェルターを完成させる。
果たして嵐はやってくるのか?
それともすべては男の妄想なのか?
ん~~~、正直微妙。
だいたい天変地異と呼べるほどの、つまりは黙示録級の嵐が本当にやってきたら、個人で作ったシェルターなんて何の役にも立たないと思うしね。
それでもいろいろ考えさせられるものはありましたよ。
一言で言えば、信じることの難しさ、かな。
正しいということを知っているのと信じているのとでは微妙に違うんだよね。
知っているのであれば、無条件に行動を起こすことが出来る。
でも、信じているっていうのだとどうしても二の足を踏んでしまう。
特に信じる根拠が薄弱であればなおさら。
何かを信じている自分を支えてくれる誰かが話はまた違うのだろうけれど。
映画では嵐が来ると信じる主人公のカーティスの傍を妻のサマンサが最後まで離れないから、まだしも話としては救われるんだけど、フツーだったら離婚ものだよね、カーティスの常軌を逸した行動は。
それが愛の力と呼べるものなのだろうけれど、だとしたら自分には愛を理解するのは難しいな。笑。
そんな感じで考えさせられるという点においては観る意義はあったと思うけれど、千八百円払って劇場で観る価値があるかと聞かれたら、やっぱり微妙としかいいようがないです。
あ、でも妄想に囚われる主人公を演じた、マイケル・シャノンの怪演は、『シャイニング』のジャック・ニコルソンばりに迫力がありましたよ。
映画を観る際は役者の演技にも重点を置く、という人には必見の一本かもしれません。
お気に入り度は★★☆、お薦め度は★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
シネリーブル博多が閉館されると聞いたとき、これまでこのシネリーブル博多で観てきた、『キック・アス』や『ぼくのエリ』のようなミニシアター系の作品をもう福岡では観れなくなってしまう、と落胆したものでした。
しかし今のところその危惧も杞憂だったみたいです。
というのもシネリーブル博多が存続していればきっと上映していただろうなと思われる『宇宙人ポール』や『ダークフェアリー』、『ドライヴ』といったミニシアター系の作品をTジョイ博多で上映してくれるからです。
これは正直ありがたい。
しかしそうなると今度はTジョイ博多で上映されるミニシアター系の作品は全部観なくちゃいけないような、そんな強迫観念に捕らわれしまいます。
『テイク・シェルター』もそんな作品の一つです。
嵐が来る。それも天変地異と呼べるほどの嵐が…。
そんな妄想に囚われた一人の男がいた。
彼はやがてシェルターを作り始める。
友人を失い、仕事をクビになり、妻に正気を疑われ、それでもすべてを投げ打って男はシェルターを完成させる。
果たして嵐はやってくるのか?
それともすべては男の妄想なのか?
ん~~~、正直微妙。
だいたい天変地異と呼べるほどの、つまりは黙示録級の嵐が本当にやってきたら、個人で作ったシェルターなんて何の役にも立たないと思うしね。
それでもいろいろ考えさせられるものはありましたよ。
一言で言えば、信じることの難しさ、かな。
正しいということを知っているのと信じているのとでは微妙に違うんだよね。
知っているのであれば、無条件に行動を起こすことが出来る。
でも、信じているっていうのだとどうしても二の足を踏んでしまう。
特に信じる根拠が薄弱であればなおさら。
何かを信じている自分を支えてくれる誰かが話はまた違うのだろうけれど。
映画では嵐が来ると信じる主人公のカーティスの傍を妻のサマンサが最後まで離れないから、まだしも話としては救われるんだけど、フツーだったら離婚ものだよね、カーティスの常軌を逸した行動は。
それが愛の力と呼べるものなのだろうけれど、だとしたら自分には愛を理解するのは難しいな。笑。
そんな感じで考えさせられるという点においては観る意義はあったと思うけれど、千八百円払って劇場で観る価値があるかと聞かれたら、やっぱり微妙としかいいようがないです。
あ、でも妄想に囚われる主人公を演じた、マイケル・シャノンの怪演は、『シャイニング』のジャック・ニコルソンばりに迫力がありましたよ。
映画を観る際は役者の演技にも重点を置く、という人には必見の一本かもしれません。
お気に入り度は★★☆、お薦め度は★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。