この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

アンチ・アンチエイジングの薦め。

2012-05-24 22:42:53 | 戯言
 最近、本屋に行くと、お薦めの本のコーナーにDr南雲なる人物のアンチエイジングに関する本が単行本やら新書やら文庫やら何冊も何冊も置いてあります。
 もうこの時点で、あ、このオッサンは信用できないな、と思ってしまいます。
 もし仮にこの人の言ってることが100%正しかったとしても、一冊の本にまとめればいい話じゃないですか。何冊にも分ける意味が分かりません。
 まぁもしかしたら、書いてある内容はそれぞれの本で異なるのかもしれませんけどね。でもタイトルを眺める限りではさほど違いがあるようには思えませんでした。

 はっきり言います。
 もし今アンチエイジングにご執心の方がいたら、そんな不毛なことは止めておいた方がいいですよ。
 アンチエイジングなんてものは、一般人のやるようなものじゃないですから。

 などと頭ごなしに言われたら、アンチエイジングに熱心な方はカチンとくるでしょうね。
 じゃ逆に聞きます。
 なぜあなたはそれほどまでにアンチエイジングに熱心なのですか?

 まぁ確かに同窓会に出席して、周りの人間よりも自分が十歳近く見た目が若く見えたら、そりゃ優越感には浸れるでしょうね。気分はいいかもしれない。
 でも、それだけでしょ?
 その他に、周りの人間より十歳若く見えて、何か具体的にメリットはあるのですか?

 先ほど、なぜアンチエイジングをするのか、理由を問いました。
 それは言い換えれば、誰のためにアンチエイジングをするのか、ということでもあります。
 誰のために若く見えるように努力をしているのか、ってことです。
 まさか、同窓会で見栄を張るためではないでしょう。
 おそらくは、人生のパートナー、つまりは伴侶に対してではないですか?

 自分は南雲氏の著作は読んでいません。読む気もしません。
 ただ、ネットでちょっとだけですが、調べてみました。
 それで驚いたことがあります。

>家庭では、奥さんとは冷蔵庫も食事も別なんだそうです。
>料理も自分で行うという徹底ぶりです。
                      (『食べない生き方』より)

 このことから、南雲氏の妻は南雲氏の提唱するアンチエイジングの考えに共鳴しているというわけではなく、南雲氏は南雲氏で自分だけがアンチエイジングを実践しているっていうことがわかります。
 南雲氏の妻がいくつなのか、それは知りませんが、仮に二人が同年代だとしたら、夫だけが異様に若く見える夫婦ということになります。
 もちろん世の中には夫だけが若く見える、もしくは逆に妻だけが若く見える夫婦というものはいくらでもいるでしょう。
 しかしそれを意図的に、狙ってやっている夫婦がいたとしたら、、、何ていうか、奇異というか、滑稽というか、ともかく違和感を覚えずにはいられないのです。

 人は老います。
 老化を止めることは誰にも出来ません(遅らせることは出来ても)。
 四十代になり、五十代になり、自らの老いを感じるようになったら、一番大事なことは、それに抵抗することではなく、一番身近にいる人に、お互い年を取ったな、と笑って認めることじゃないでしょうか。
 まぁそう思うのは自分が独身で、そばに老いを認め合えるような相手がいないからかもしれませんね。笑。


ps.自分はアンチエイジングは否定しましたが、健康的な生活を送ることまで否定したわけではありません。 
コメント (2)
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