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真保裕一「繋がれた明日」読み終わりました☆
読んでいて辛くなりました。
だれでも
いつ
そういう犯罪に巻き込まれるかはわからない
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車の運転だって・・
気を付けていても
相手が飛び出してくるかもしれない。。
自分の身を守ろうと
あやまって人を殺めてしまうこともあるかも?!
中道隆太は
最近付きまとわれて困る
と彼女の「ゆかり」が疎ましがっていた
三上吾郎に会いに行く。
そこで
「もうつきまとうな」という隆太に
三上は殴りかかってきた。
自分の身を守るため
所持していたナイフを思わずつかみ・・
三上を刺し死なせてしまう。
三上の友人「星野」は
その一部始終を目撃してたが
裁判で
真実とは違う
隆太の一方的な行為だったと証言する。
19歳だった隆太は
5年から7年の実刑判決を受ける。
隆太は納得できなかった。
刑務所でも
殺してしまった三上に
悪かったという思いもなく
偽証した「星野」には
恨みを感じていた。
しかし
早く仮釈放されたいがために
被害者家族に花を送り続けていた。
謝罪の手紙は書けないままだったが。
隆太は6年の刑期を経て
仮釈放になる
26歳になっていた。
保護司の大室は隆太に就職先を世話してくれ
アパートを紹介してくれる不動産屋も見つけてくれていた。
解体業という
体を使う仕事で給料は高くはないが
前科者の隆太を雇ってくれた社長の黛
アパートの仲介料をおまけしてくれた店主
そして
大室もその奥さんも隆太に優しかった。
母は父を亡くし
アルコール依存症になり
その結果隆太が荒れていたことが
自分の責任だと思いこんでいた。
そんな後ろめたい気持ちから
隆太と母の関係はぎこちなくなっていた。
妹の朋美は
殺人を犯した隆太を許せない気持ちがあった。
兄のせいで自分たちは何もしていないのに
迷惑をかけられていると。
しかし
心のどこかでは
兄を許したいと思っていた。
隆太が塀の中で守られていた間も
母と妹は戦っていた。
世間の目から逃れるように
ひっそりと生きてきた。
そして
隆太が殺してしまった三上の恋人
母親
その人たちがどんな気持ちで6年を過ごしてきたのか
隆太は思い知ることになる。
刑に服したところで
死んだ人間は帰っては来ない!
そして
その犯した罪は
一生消えることはない
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それを思い知る隆太
どんな経緯があったにせよ・・
相手の方に非があったにせよ・・
結果は同じこと
被害者の家族や恋人に恨まれ
嫌がらせをされ・・
ちゃんと罪を償ったのに。。
そんな気持ちが隆太にはあった
しかし
それは自分が浅はかだったことに気づく。
職場の人たちに「殺人者」とわかってしまい
関係がぎこちなくなったこと。
それでも
雇ってくれた黛に
ぎこちなくても
受け入れてくれた仲間たちに
隆太は感謝するようになる。
仕事以上のことをしてくれる大室にも。
自分のしたことで
嫌な目にあっても
自分を責めずに耐えてくれる家族にも。
服役中は
自分自身を見つめることができなかった隆太が
出所して
いろんなことを肌で心で感じ
更生していく。
そして
相手のことを「気持ち」を考えられるようになる
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犯した罪は消えない。。
それをちゃんと受け止めながら
自分いできることを探していく。
もし自分が・・
いろんな立場を自分自身に置き換えながら読みました。
想像の域を出ないけど・・
なんだか想像しただけで辛かった。。
自分の行動に責任を持つということを
改めて肝に銘じた☆
自分がしたことで
自分の家族を苦しめる。
自分自身が受けることより
辛いことだものね。。