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マルマラ海が自然現象でオレンジ色に変わった

2017年05月03日 | 国内
5月4日 ボスフォラス海峡とダーダネルズ海峡によって、黒海と地中海を結んでいるマルマラ海が、微生物による自然現象でオレンジ色に変わりました。

 Hurriyet

東マルマラ地方のテキルダー近くの海水が、特殊なプランクトンの繁殖によって、縞状にオレンジ色になり、マルマラ海に流入してきました。プランクトンは肉眼では見えないと、科学者たちは言っています。地元の人たちは、家庭ゴミによる汚染が原因か、船が排出した化学物質のためかと、この現象を不安に感じていました。

しかし、チャナッカレ・オンセキズ・マルト大学のセズギネル・トゥンチェル教授の説明によると、この現象は、夜光虫と呼ばれる、2本の鞭毛を持った単細胞の微生物の急速な増殖によるものだということです。夜光虫は、見た目はクラゲに似ているが、異なる種だと、トゥンチェル教授は言いました。夜光虫はトルコ中の海岸で見られ、色素を持っているそうです。

春、自然が目覚めると、プランクトンも活動を開始し、急速に増殖し、海の色を変えます。トゥンチェル教授は、これはまったく自然の現象で、水の色の変化は心配無用と強調しました。教授によると、さまざまな種類のプランクトンが、海水をさまざまな色に変えることがあるそうです。微生物によって、海の色はオレンジ、ピンク、茶色、グリーン、赤などに変わります。


「トルコのEUの夢は、いまのところ、終わった」EU委員

「トルコは、少なくともいまは、EU加盟に背を向けている。双方が友好的な関係を修復できるなら、経済協力はしよう」とEUのトップが言いました。

Hurriyet

トルコのEU加盟問題は長期にわたってデッドロックにありましたが、EU政府は、加盟プロセスは終ったと言い、その根拠として、「トルコの反体制派に対するエルドアン大統領の弾圧」「ドイツに対して“ナチ”とからかった」「エルドアン大統領の権力を独占する国民投票。人権団体はチェック&バランスに欠けると言っている」を挙げました。

「少なくともいま、トルコがヨーロッパの考え方から離れつつあることは、だれの目にも明らかだ。もうこの話は終わりにしたい」と、EUの加盟を監督する欧州委員会のヨハネス・ハーン委員は、マルタで行われたEU外相会議で言いました。

トルコのEU加盟プロセスは正式には凍結されていませんが、先週の会議では、「トルコはもはや、EU加盟候補としての民主的基準に合致していない」という発言もあり、EUの議員たちは交渉を正式に止めたい以降のようでした。

エルドアン大統領は先週、ロイターのインタビューで、「トルコはヨーロッパの扉が開くのを永久に待つ気はない。イスラモフォビア(イスラム嫌悪症)と、一部メンバーの敵意が強まってくるなら、加盟交渉から退く」と語りました。

トルコはEU加盟交渉の正式開始を何十年も待ちました。2005年に始まった交渉は、2003年から首相になったエルドアン大統領の最初の経済改革と、ぴたり合致しました。EUはトルコの最大の外国投資者であり、貿易のパートナーでもあります。トルコはまた、シリア、イラク、ロシアとも国境を接しています。


「ヨーロッパは簡単にトルコを追い払うべきではない」メルケル首相

「最近のヨーロッパとトルコの間には、ちょっとした問題があるが、ヨーロッパはトルコを追い払うべきではない」と、ドイツのアンゲラ・メルケル首相が言いました。

 Hurriyet

5月3日付の「ベルリナー・ツァイトゥング」紙のインタビューで、メルケル首相は、「トルコはイスラム・テロリストとの戦いの重要なパートナーであり、また、トルコとよい関係にあることは、EUとNATOの利益にもなる」と語りました。「そういうパートナーを簡単に追い払うべきではない」

メルケル首相は、「トルコが死刑を再導入すれば、トルコはEUの“越えてはならない一線”を越えることになる」とくり返しましたが、EU加盟交渉について尋ねられると、ことばを濁しました。メルケル首相の
保守政党「キリスト教民主同盟」(CDU)の党員の多くは、トルコのEU加盟には懐疑的ですが、メルケル首相は、トルコと話し合うことは重要だと主張しつづけてきました。

彼女はまた、二重市民権の規則を厳しくしたいという、保守的な同盟者の要求を拒否しました。これはドイツに住むトルコ出身の300万の人々に影響する問題であり、次期国会議員選挙にも影響が出てきかねませんが、メルケル首相は「二重市民権は選挙キャンペーンで問題になることはない」と、コルナー・スタッド・アンツァイガー紙のインタビューで語っています。ドイツは2000年から、二重市民権を取りやすく規則が変更されました。

メルケル首相の政府はまた、この10年間、ドイツのトルコ人社会の差別廃止の必要を主張してきました。


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