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トルコは世界一の小麦粉輸出国

2018年01月11日 | 経済
1月12日 トルコはこの5年間、世界一の小麦粉輸出国になっています。トルコは小麦粉生産者連合(TUSAF)は、1月10日、トルコ2017年には11億ドル相当の360万トンの小麦粉を輸出したと言いました。

 Hurriyet

トルコの小麦粉輸出は、ここ13,14年、とくにこの5年間、急速に成長したと、TUSAFのエレン・グンハン・ウルソイ議長がアナドル通信に語りました。ウルソイ議長は、イラク、スーダン、シリア、アンゴラ、ベニン、ソマリアへ輸出される小麦粉の70%はトルコが占めていると力説しました。「この10年間、わが国はアメリカ、中国、日本、ロシアを含む160か国に小麦粉を輸出しました」

“トルコの2018年の目標は、市場をひろげること、生産能力を高めること、12億5000万ドル、400万トンの小麦粉を輸出すること”だと、ウルソイ議長は言いました。トルコはライ麦粉、全粒粉、ふすまのほか、糖尿病患者用、ピザ用、お菓子用、パスタ用など多種類の粉を輸出していると、ウルソイ議長は言いました。

「トルコの小麦の年間平均生産量は、2100万トンですが、消費量は1900万トンです。過剰生産分が輸出にまわされています」とウルソイ議長。トルコでは、2015年には2250万トン、2016年位は2050万トンの小麦が生産されたそうです。

2017年のトルコの輸出額は1571億ドルに達しました。これは共和国史上、2番目の額になります。「マサチューセッツ経済複雑性技術監視協会」のデータによると、世界の小麦粉輸出量では、カザフスタンとドイツが、トルコにつづきます。


憲法裁判所が収監中のジャーナリスト2人に釈放判決

憲法裁判所が、1月11日、収監されているジャーナリスト、メフメト・アルタン氏とシャヒン・アルパイ氏の拘留は基本的人権の侵害になるという判決を下し、2人の釈放を命じました。

 Hurriyet
憲法裁判所はジャーナリスト、アルタン氏(写真)の釈放を命じた。


シャヒン・アルパイ氏の代理人として、憲法裁判所に申請していた弁護士のヴェイセル・オク氏は、最高裁判所の判決は、トルコにおけるジャーナリスト裁判の画期的なできごとになるだろうと言いました。「未遂クーデター後、最初の申請に応えたこの判決は、すべての裁判の先例となるだろう。この判決が、わが国の表現の自由の権利を拡大する第一歩になることを願う」


「北シリアに新しい国を築く者などいない」エ大統領が米国に警告

エルドアン大統領は、12月11日、「北シリアにあえて新しい国家を建てる者などいない。YPGに軍事訓練を与えているアメリカの努力は徒労だ」と、アメリカに警告しました。

 Hurriyet

北シリアのクルド労働者党(PKK)と結んでいるクルド人民防衛隊(YPG)に軍事支援をつづけているアメリカに対して、エルドアンは、戦略的パートナーであるアメリカがそんなことをすべきではないと言いました。

トルコ政府は1月10日、アメリカ軍が北シリアでYPGの訓練を始めたというニュースを受けて、駐アンカラ・アメリカ大使館のフィリップ・コスネット代理大使を召喚しました。米代理大使召喚は、アメリカがトルコ=シリア国境を守る新しい軍をつくるために、約400人のYPG戦闘員に軍事訓練を始めたというニュースが報じられた翌日です。

トルコはアメリカが、イスラム国(ISIL)との戦いでYPGと結束していることを、長きにわたって非難してきました。トルコはYPGをPKKとつながるテロ組織と見ています。

アメリカのジョセフ・ヴォテル参謀総長は、2017年12月22日、アメリカ軍はイスラム国の復活を防ぐために、シリアに国境防衛軍を設立すると発表しました。しかし、アメリカ軍の訓練を受けているシリア防衛軍(SDF)の実体は、YPGと同じメンバーたちです。


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トルコ=イラン国境に72キロの壁が完成

2018年01月11日 | 国内
1月12日 トルコ=イラン国境に、144キロの壁のほぼ半分が完成しました。塀の建設を行っているTOKI(トルコ家屋開発局)によると、トルコ政府はこの壁を、密輸や、不法移民や、テロリストの侵入を防ぐために建てているそうです。

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トルコの大都市で低価格の高層アパートを建てていることで知られるTOKIは、シリア国境の壁も建設しました。「われわれは昨夏、このイラン国境の壁を建てはじめ、現在、144キロのうちの80キロを完成させました。気象条件が許せば、来春までには完成するでしょう、インシャアラー」と、TOKIのエルギュン・トゥラン局長は言いました。

エルドアン大統領は昨年、トルコはイラク国境と、イラン国境の1部に、まもなく完成するシリア国境の壁と同様の壁を建てると明言しました。トルコ=イラン国境の3分の1に築かれる壁は、密輸業者と、非合法組織クルド労働者党(PKK)の侵入を防ぐのが目的だと、トルコ当局は言っています。シリア国境に壁ができて以来、イスラム国(ISIL)その他テロリスト集団の戦闘員は、イランからトルコに入る密輸ルートを使おうとしています。

TOKIはまた、トルコ南東部の再建にも、大きな役割を果たしています。トルコ南東部の町はPKKとの戦闘でひどいダメージを受けています。トゥラン局長によると、TOKIは最悪の被害を受けた地域に、25000戸の住宅を建設中で、年末までには20000戸を建てる予定だsです。


トルコ・ジャーナリスト協会会長が仲間の自由を要求

トルコ・ジャーナリスト協会のトゥルガイ・オルジャイト会長が、1月10日の「働くジャーナリストの日」のメッセージで、“報道と表現の自由の障壁を除き、収監されているジャーナリストを解放し、ジャーナリズムを犯罪のように扱うのを止めるよう”与野党に要請しました。

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オルジャイト会長はまた、他のメディアで働く人々に、「われわれにはさらなる団結が必要だ。ジャーナリストは仲間をターゲットにするのをやめるべきだ」と訴えました。オルジャイト会長は「ほぼ3人に1人のジャーナリストが、過去10年間で失業を体験している。その中の45人は、いま獄中にあり、この国のジャーナリストはまさに悲惨な状況にある」と言っています。

「ジャーナリストはしばしば法的事件と向かい合い、裁判所通いを強いられる。ジャーナリストはその職分を果たせない。われわれジャーナリスト仲間の中で、組合員の率は非常に低い。ヨーロッパでは、少なくとも25%が組合員だが、トルコでは組合員は5~9%に過ぎない」とオルジャイト会長は言いました。

「出版禁止、罰金、訴訟、拘束、逮捕、検閲が日常茶飯になっている。そのうえ、政治家たちはジャーナリストにテロリスト活動というレッテルを貼る。ジャーナリストに対する、ことばの攻撃と物理的攻撃はつづいている。不満を訴えても、これらの攻撃は、残念ながら罰せられない。」

エルドアン大統領は、1月9日、メッセージを発表し、メディアが國内外のできごとをなんの制限もなく報道することの重要性を力説し、この種の仕事は民主主義に必要なものだと言いました。「私は政治家としての人生で、しばしばメディアに傷つけられてきたが、私はつねに戦ってきた。さまざまな声と文化が自由に表現されるように、私はいまも戦っている」

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