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昼間の断食は辛いけど、ラマザンの夜はお楽しみのとき

2011年08月28日 | 文化
8月28日 ラマザン明けますね。門外漢は、ラマザンは断食をする辛い1か月と考えがちですが、ムスリムたちにとってラマザンの夜はオスマン時代から、お楽しみの夜なんですね。親戚友人を訪ねたり、いろんなイベントを楽しんだり。

ラマザン中はいまも街にイフタル(夕食)を提供するテントが張られますが、富める者が貧しき者に食事を提供する伝統はオスマン時代からのものです。イフタルをいただいた後はお楽しみの夜が始まります。

影絵芝居「カラギョズ」はオスマン時代、最も人気のある演芸でした Hurriyet


オスマン時代の伝統的な裕福な家は、ラマザン中、家の中庭で演芸大会を催しました。芸人を招んで、近隣の人々も招いてショウを楽しんだそうです。

いちばん人気があったのはカラギョズという影絵芝居でした(写真)。モスリンの幕を張り、2人の芸人が人形を操り、セリフも語るショウですから、移動も簡単。ふだんはコーヒーハウスなんかでやっていました。人形はラクダや水牛の皮を張ってつくります。

演物には曲芸や綱渡りなどもありました。子供たちは大喜び。2階のバルコニーの手摺から手摺に綱を張って綱渡りが演じられ、人々は中庭で見物したそうです。

ラマザンが明ければシェッケル・バイラム(砂糖祭)。学校も会社もお休み。日本のお正月のように「お祭おめでとう」と挨拶を交わし、みんな新調の服を着て、親戚友人を招いたり招かれたり。もちろんゴチソウもいっぱい。
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