夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『ポーの一族』①

2018-01-13 00:30:38 | 宝塚観劇つれづれ
大劇場までお出かけして『ポーの一族』を観てきました💐


ことの起こりは……
昨年の秋に東京で、わたしに漫画の『ポーの一族』を教えてくれた学生時代の友人Rと盛り上がりまして、大阪行きが決まったのでした。
その友人Rと11時公演を、ベル友でもあるM子さまと15時公演を観ました。





写真の水玉にみえるのは、薔薇🌹です。
バンパネラですからね🌹


お正月中に原作を読み返して復習予習しました☺️
時系列がちょっと飛んだりするのと、役は小さくとも登場人物が多いので、原作をお持ちの方は、予めお読みになってから観劇に臨まれることをお勧めします。


以下、ネタバレしています🙇



まずは脚本。
確かに原作をちょっといじっていて、宝塚オリジナルになっている部分もあるのですが、あまり気になりません。
『ポーの一族』の中の〈ポーの一族〉をストーリーをストーリーの中心に据えて、アレンジを加えています。
(もっともディープな原作のファンの方からすれば、うーん🤔な部分もかなりあるのかもしれませんが……)
ただキング・ポーまで消えてしまっている印象を受けたので、そこの部分だけは気になりました。
『ポーの一族』は大作ですが、女性の登場人物は意外に少ないです。
なので、どうしても、シーラやメリーベルが生きている時代に焦点をあてざるを得ません。
しかもメリーベルはトップ娘役ではないので、身体が弱く儚げな妹 というスタンスであっさりとしか描かれていないのは、ちょっと物足りないかなぁ。
メリーベルに絡むオズワルドとユーシスは、登場はほんの一瞬ですしね。


衣装は有村淳センセ。
原作の再現率が高く、さらに華やかながらもシック。
メリーベルの少女そのもののドレスやシーラ夫人の豪華なドレス、エドガーの原作と形も色合いも同じような衣装の数々、セントウィンザーの制服等々、見ごたえがあります。

舞台装置は、小池修一郎センセらしく、せりも盆も多用し、横だけではなく縦にも舞台を有効に使っていますが、あまりゴテゴテした印象は受けません。
久しぶりに、クレーンを見ました😁(ペガサスが飛んでいたアレです。)
今回は、エドガーとアランが乗っていますが、前面に柵がありません😱アランはエドガーと手を繋いでいますが、もう一方の手は横の柵にもつかまっていなくて、え👀あぶない❗️と思いましたが、どうやら後ろの柵に身体を固定しているようで、ひと安心したのでした😌
ポーツネル男爵夫妻とエドガーがポーの村からロンドンに馬車で向かう場面の、背景に流れる映像がとてもすてき。
田舎道からだんだんとロンドンという都会に向かう様子が、とても雰囲気がありました。


さて、明日海りおくんのエドガー。
ポスターとおり、カラーコンタクトを入れて、すいよせられそうで、知的で、ちょっと傲慢にもみえる青い瞳。
男爵が言う、「扱いにくい子供だ」そのもののエドガー。
みりおくんの少年性が、見事に嵌まったエドガーだと思います✨
姿は14歳でも100年以上生きているわけで、精神は発達しているわけだから、普通に少年ではない訳で、そういう肉体と精神の矛盾が、みりおくんのエドガーを通して、無理なく伝わってきました。
そして、今回のエドガーは「おいでよ、ひとりではさびしすぎる」のセリフが(個人的には)ヤマ場だと思うのですが、窓からエドガーが現れる原作通りの演出が良かったです。

アラン・トワイライトは柚香光ちゃん。
育ちが良くわがままで、実はさびしがりやで、という、原作通りのアラン。
かれーくんが、歌や芝居、上手くなってる❗️と感じました。
みりおくんとの並びもいいですね。

メリーベルに華優希ちゃん。
儚げな感じが良く出ていて、メイクなどもいつもより白くしていた感じでした。
ほんとうは『ポーの一族』のヒロインはメリーベルですが、キャスティングの都合上😓メリーベルに歌はなくて、それでも、原作どおりのせりふを喋っているので、ちゃんとメリーベルでした。
M子さまいわく、「『銀英伝』のヒロインはアンネローゼだけれども、キャスティングの都合で歌わせていないのと一緒✌️」だそうです。

シーラ夫人が仙名彩世ちゃん。
ドレス姿がどれもとても綺麗✨
それと口跡がとても良くて、つくづく芝居の上手い人だなぁと思いました。
宝塚をほとんど観ない友人Rは、シーラ夫人の人って上手いねぇ、と感心しつつも、シーラ夫人大活躍だね😄と、出番の多さを不思議がっていたので、あの人が娘役のトップだから、と説明しておきました。
で、シーラって20歳の設定なのね👀
原作を読み返す前はすっかり忘れていて、でも、20歳の役だったら、真のヒロインでなくてもゆきちゃんの役としては良かったかな😊

ポーツネル男爵は瀬戸かずやくん。
大人の男の雰囲気が良く出た男爵でした。
髭が全く違和感なく似合って、ゆきちゃんとの並びもなかなか👏
あきらくん、ゆきちゃん、みりおくん、華優希ちゃんの男爵一家がホテルに姿をあらわす場面は、本当に“ 一枚の完璧な絵 ” でした。


と、まずは、バンパネラのみなさんのご紹介でした🎉




コメント (2)
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episode 9.3(ロザリー編)《ネタバレしています》

2018-01-07 00:47:54 | 極私的「ベルばら」語り@危険地帯

2018年が明けました🐶

今年もよろしくお願いいたします🙇

と、新年のご挨拶もそこそこに……


ロザリー編、第3回目です。




やっとたどり着いたスイスのスタール夫人の館も安全ではなく、夜中に館を抜け出したものの、馬車もなく絶体絶命のロザリーと息子のフランソワの前に現れたのは、ジェローデル💜でした❗️
と、ここまでが前回。

さて、ジェローデル💜は、ロザリーとフランソワをある館に案内し、冬を過ごさせます。
そして、春。
ジェローデル💜は、自分の御者にロザリーとフランソワをスウェーデンのストックホルムまで送らせます。
行き先は、フェルゼン伯爵邸。
そこで、ロザリーとフランソワは、フェルゼン伯爵の妹のソフィアと会います。
フェルゼン伯爵は姿を見せません。
「兄は……(略)……すっかり違った人になってしまっているの」
「本当に人が変わったかのように無口で厳しい人になってしまって……」
それでも、フェルゼン伯爵は、フランソワのために、王立図書館の法律顧問職員という職を用意してくれていたのでした。
喜んで仕事に励むフランソワ。
しかし、大元帥となっているフェルゼン伯爵の評判は決してよいものではありませんでした。
そして、スウェーデンの皇太子が突然亡くなるという事件が起こり……
民衆はフェルゼンが皇太子を毒殺したのではないかと疑い……
フェルゼン伯爵の身に危険が迫ります。
時は、1810年。


ざざざーっと、多少乱暴にまとめてみました💦

しかし‼️
大きな謎があるのです😨

ジェローデル💜は、ロザリーたちを助けた時点で50歳近いはず。

ところが、ロザリーの眼にもフランソワの眼にも、ジェローデル💜は30歳そこそこにしか見えない……
ロザリーの「ジェローデルさまでいらっしゃいますよね…?オスカルさまの副官でいらした……」の問いにも「わたしのことはなにも聞いてはならぬ」と答えるばかり……

謎です😨
ジェローデル💜



ジェローデルの年齢の謎については、思うところもあるのですが、うーん、どうなんでしょう😔

今回、印象的だったのは、フランソワがフランス革命のさなかを生きて、自分を育ててくれた両親を思いやる場面。
革命 というものがよくわかっていなかったフランソワが、当時のパリと似た雰囲気になっているストックホルムで、革命を多少なりとも実感して、両親の生き方に想いをはせ、理解していくのでしょうか。

そして、今回は、ここまで一気に話が進むとは思ってもいませんでした。
フェルゼン伯爵本人は、一切出てこないのですが、フランソワやロザリーの目線でスウェーデンの情勢を語らせ、そして……フェルゼン伯爵の最期が近づいています😨

ロザリー編と銘打ってはいるものの、ロザリーは動かし易いキャラクターで、さまざまな登場人物に絡んでも不自然ではないので、ストーリーが拡がりましたね。

やはり理代子先生は、想像の遥か上を行かれますね。
もう少し体力や画力が有ったら、もっともっと描いてみたいepisodeが、『ベルサイユのばら』だけでなく、『オルフェウスの窓』などでも、おありなのではないかしら?
老いとは、歯痒いものですね。

ロザリー編は、次回が最終回。
次号の「マーガレット」誌に掲載されます。
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