夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『阿修羅のごとく』

2013-01-27 11:26:39 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ

『阿修羅のごとく』

阿修羅とは…インドの民間信仰上の神。外には仁義礼智信を標榜するが、内には猜疑心強く、日常争いを好み、偽って他人の悪口を言う。怒りや争いの象徴。
(プログラムより)

原作…向田邦子
演出…松本祐子
主な出演者…〈四姉妹、上から〉浅野温子・荻野目慶子・高岡早紀・奥菜恵
〈その両親〉林隆三・加賀まりこ
ル・テアトル銀座にて上演


“お芝居をみた~”という気持ちになりました。

時代設定は昭和50年代あたり。
四姉妹と両親の日常を繋いでいくのですが、次から次へと事件というか問題が起きて、この大風呂敷は畳めるのだろうかと気を揉みましたら、最後の最後では、観客にいろいろ考える余韻を残しつつ、ちゃんとまとまり、さすがでした。
女性(というより“おんな”)特有のどろっとした感情が絡みあっていろいろ事は起きるのですが、舞台上から醸し出されるゆるゆるとした空気感が、なぜか心地好かったです

昔、NHKのTVドラマで見たはずなのですが、ストーリーは全く覚えていませんでした
当時の私は若すぎて、理解できなかったのだと思います。


この舞台を観ようと思ったきっかけは、浅野温子さん。
トレンディドラマ(←死語)の時代から、ずっと好きな女優さんです。

凛として強がっているけれど“おんな”な綱子でしたが、“浅野温子さんの綱子”だと思いました。
役作りとしては嫌いではないので、登場すると嬉しかったです

加賀まりこさん。
白髪のおばあちゃま役をやるようになったのですね…
こちらも“大正生まれの良妻賢母”役に嵌まっていたかは、わかりませんが、あっけらかんとした陽気さが舞台を明るくしていたと思います。


必要なセットをすべて舞台上に置いて、一切舞台転換しなかったので、不自然な部分もありましたが、流れが断ち切られることなく進行したので、かなり引き込まれて観ていたと思います。

脚本に共感出来るか、と問われれば、全面的にYES!ではないのですが、「おんなの性(さが)とは複雑なものだ」と、ちょっとしみじみしたのでした。
コメント
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