日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

詩人ジャン・コクトー

2008-11-05 | Jean Cocteau

                                  詩人は死んで蘇る  「知られざる男の自画像」より



古典に現代を巧みに融合させ

美よりも速く走り続けた詩人ジャン・コクトー。

美を追求する彼にとって分野に境界はなく、詩、小説、舞台、映画、音楽、工芸、

デッサンなど幅広いジャンルにわたって詩の魂を吹き込んだ。

軽業師とも言われたそんな彼の行動は

世間の誤解を生むきっかけともなり、

また自分が存在することの困難を常にかかえてもいた。

コクトーが求めていたもの、

それは彼が創造したすべてが詩である、という理解に他ならない。

ここでは彼の作品を通して

真の詩人、ジャン・コクトーを蘇らせたいと思う。