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日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

暑い日、横浜イングリッシュガーデンへ

2014-08-28 | Flower

本来なら薔薇が咲いている時に行くのがベストな横浜イングリッシュガーデン。
花は咲いていても少ないだろうと思いながらも、緑を求めて出かけてみた。


ガーデンへのアプローチはアーチをくぐって。強い日差しの下、さわやかな風が通り抜けて葉を揺らしていた。

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日々草(左)、河原撫子と白いバーベナ(右)
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花のない緑のガーデンに緑の紫陽花がたわわに。
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柳の下にミソハギの花
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大きな縞のカンナの葉の下に咲く百日草。
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クレマチスの花(左)と花後のくるくるした花芯(左の花とは別種)
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白いベンチに寄り添うように咲く薔薇と、庭にさりげなく置かれたランタン。
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三種のダリア

2014-08-22 | Flower

 

フラワーショップに並ぶ花々の中でもやはりダリアが目を引く。
ピンクのオーソドックスなダリア、オレンジのポンポンダリア、
そしてアネモネのような赤のダリア。
強い色彩は時に力を送ってくれる。
蝉が鳴くあの夏の日の庭で泣いた時
炎のように咲いていたカンナみたいに。


槿(むくげ)

2014-07-31 | Flower

Mukuge














暑さを知らぬげに、しかし暑くてもなお一日を咲き切ろうと開いている槿。
朝開いて夕刻にはその姿を閉じてしまう。
別名「夕影草」と美しい呼び名がある。

「槿花(きんか)一日の栄え」「槿花一朝の夢」ということばは人の世の
はかなさ、つかの間の盛りなどをたとえたもの。
さりげなく咲きひっそりと散っていく…。
次から次へと蕾を開いていく、そんな強さがあるのに。


雨上がりの花菖蒲

2014-06-27 | Flower

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梅雨に咲く菖蒲は物憂げに、それでいて高雅なたたずまい。

水辺に影を落とし、雨に濡れたあとの菖蒲は
風に身をゆだねがら鮮やかな色彩を放っていた。











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紫色は日本でも西洋でも特別の意味をもって扱われてきた。
高貴にして近寄りがたき色。










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剣のような葉から立ち上がる菖蒲は
「騎士の花」とも呼ばれているという。
菖蒲は花びらの中心に黄色のすじがあるのが特徴。


多色なり カーネーション 

2014-05-12 | Flower

Carnation
「ジリフラワーを持ち、恋人役の衣装を着て、コロネーションとソップス・イン・ワインを持っておいで」
   エドマンド・スペンサー
      「羊飼いの暦」より

ジリフラワー、コロネーション、ソップス・イン・ワインは皆カーネーションのことだという。

E・スペンサーはエリザベス1世の時代にソネットなども書いたイギリスの詩人。
3つの名を用いて詩に詠んだスペンサーはどんな色のカーネーションを見て詩にしたのだろうか。
このように1本から4色のカーネーションが出現するなど想像もしなかっただろう。

画像は母の日に1本売りでリボンがかけられていたカーネーション。
今は花に色を吸わせて実際にはない花も出現する世になった。
色素を交配して出来る花と違い、少し抵抗を感じるが
花のアートとして使える材料といえるかも知れない。


そっと綿毛

2014-04-21 | Flower

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緑道にぽんぽんと出ていたたんぽぽの綿毛。
丸くふわふわと群れている風景は、空の雲が地に降りたようだ。

たんぽぽの花言葉は色々あるようだが
「神から受けたお告げ」という意味もある。

それは場所を選ばずどこにでも咲くことや、
黄色の花から姿をがらりと変えて綿毛になるのも
神から授かった使命を負って存在しているように思えてならない。

西洋では綿毛を飛ばして恋の占いをするのだという。
風に飛び、恋の祈りを運んでどこへとも知れず飛んでいく綿毛。


溶岩のようなケール

2014-04-17 | Flower

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ちぢれた赤紫の葉が何枚もついたケール1株。
まるで溶岩のよう。
生ける材料として何としてもトライしたい。

植物が眠っている感覚を覚まさせる瞬間、
ただ導かれるままに花に花が寄り添っていく。

使用した花
ラナンキュラス(3種)、ヒヤシンス、ケール、小手毬、ルピナス、セリンセ


花舞う日の灌仏会(花まつり)

2014-04-08 | Flower

うららかな日差しに桜の花びらが春を散らしていた今日は花まつりの日。
釈迦の誕生を祝う灌仏会。

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爛漫と咲く花の下で誕生した釈迦に天から甘い清水が降り注いだ。その時の様子が
花御堂であり、釈迦像に甘茶を三回かけて祝い、息災であったことを感謝する。
上の写真は目黒区・祐天寺の花御堂。華やかに飾られた花々からは良い香りが。

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桜舞う境内にしばらくとどまり、鳥が桜の木に飛び交うのを眺めていた。
春をひとりじめにしていた鳥の声。


今年の桜

2014-04-07 | Flower

今は葉桜になりつつあり、あの桜の喧騒も静まってきた。
咲き始めから街中、遊園地、川沿い、学校などを薄いピンクで染めた桜。
人の心を動かし、魅了する桜の不思議を思いながら今年も散策した。

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桜に引き寄せられ、
この世のものとは思えない美しいものを見たあとに感じる倦怠感を
「花疲れ」という言葉で表現するのだという。

夕暮れどきに白く残る桜の明かるさに
恐怖を感じた作家の坂口安吾はそこに異界を見た。






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パフィオとチューリップのすじ

2014-03-15 | Flower

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はなびらに入った赤いすじ。
花は蘭の1種であるパフィオと
フレミングスプリングという名のチューリップ。
どちらも造形的な美と神秘を秘めて春の暖かさを待っていた。

パソコンを替えたら今までと違い、使い方にまだ慣れないでいる。
前のパソコンに合わせて今まで記事を書いていたが
自分のブログが散らかっていたのにびっくり。(自分が悪いのだが)
それにもかかわらず今まで見てくれた人にただ感謝するばかり。

 

 


白、雪と花

2014-02-14 | Flower

Snowriverstar

 

先週に続いて今日も雪が舞った。

瓶に雪をつめて、チューリップの

「ホワイトリバースター」を挿してみた。

雪は冬の神が仕掛ける束の間の恵み。

外は陰影を消してただ白の世界。


スートピーとベラドンナ

2014-02-03 | Flower

Lathyrus_odoratus


気温の上下が一進一退のこの冬。
薄紫のスイートピーとブルーのベラドンナを合わせたら春のような色合いになった。


年末から何かとせわしかった毎日がやっと終わった。
気がつけば節分になっていたような気分。
そして明日は立春。
冬と春の間で空はエナメルのように明るい。


デルフィニュームベラドンナ

2014-01-12 | Flower

Beradonna


デルフィニュームの仲間であるベラドンナが年末に沢山届いた。
濃い青と薄めの青。

青のイメージは、空、水、夕暮れの富士、サファイア、モスクの屋根、
トルコの寺院を彩るタイルなど・・。
西洋では高貴な色とされ
青い血は貴族の血筋であることを意味している。

青い花もりんどうや桔梗、露草などは古来よりあったものだが
青い薔薇、青いけしを求めた苦難の時代があった。
青は謎めいた色といえるかも知れない。


花びらのような葉ぼたん

2013-12-19 | Flower

Minihabotan



年末になると葉ぼたんが出回る。
このミニ葉ぼたんは切花用で、色もグリーンや臙脂、クリーム系など種類は多い。

葉の縁がうねって花びらを重ねたようにきれい。
そして飴玉のような縞のすずめうり。 緑から赤に変化していく可愛らしい実。

使用した花◆カラー、ダリア、ミニ葉ぼたん、すずめうり