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日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

ユーカリトランペット

2013-12-03 | Flower

Y_trumpet

ドライになった実はトランペットという名のユー

カリの仲間。形は確かにトランペットの口のよう。

実が重くてあしらうには少し厄介で、コロンコロ

ンと下に落ちてしまうが、あちこちに向けると

表情はかわいい。

黒い実はアオツヅラフジだろうか。

わずかな自然が作る小さな風景。


ヒバの実

2013-11-17 | Flower

Hibanomi

 

沢山の実がついたヒバの枝。
重くて器ごと倒れそうなので花器に剣山を入れた。

つやのある茶色のコニカルブラウンと赤のヤブデマリ
そしてやわらかい小さな葉はロータスブリムストン。
菊の葉のようなダスティーミラーを1枚添えて。

実を楽しむ秋。
昔、母と東北を旅した時に霧立ちこめる山に
赤く色づいたナナカマドの実が鮮やかだった風景が心の絵画になった。


紅葉した木イチゴの葉

2013-11-15 | Flower

Kiitigo フラワーショップにも紅葉の葉や枝が出回るようになった。
木イチゴの葉はオレンジのグラデーションで目を楽しませる。
そして黒っぽいドラセナの葉と黒い実のビバーナム。
秋の組み合わせは絵画を思い浮かべながら。

使用した花材
ダリア、クリスマスブッシュ、ドラセナコンパクトシルバー、ビバーナム、バーゼリア、タニワタリ、ユーカリ、ヒペリカム(紅葉)、木イチゴ


まだ咲いていたダチュラの花

2013-11-06 | Flower

Dacyura



世田谷区の2階建ての家を覆うように咲いていたダチュラ。
11月になっても数え切れないほどで圧巻でさえあった。

日本画家・田中一村が奄美で描いたダチュラの花を実際に毎年見られるのが楽しみだった。
今年は白いダチュラを見られなかったのであきらめていたが
この季節になっても香りを放ちながら次々と咲くダチュラの風景を見ることが出来た。








Dacyura_isson



田中一村
「ダチュラと赤翡翠(あかしょうびん)」 昭和42年(一部分)

一村のダチュラの絵は今さら取り上げるまでもなく有名だが
この絵を始めて見た時、下を向いて咲くダチュラの存在を知らず
奄美の南国的風景に思いを馳せた。
この時からダチュラは一村の花と胸に刻まれてしまった。


チューベローズとシンフォリカルポス

2013-11-01 | Flower

1tube_rose




チューベローズの香りと
ネックレスのようなシンフォリカルポスの連なり








2tube_rose Sinforikarupos


左の写真のピンクのチューべローズは香りがあたりに満ちて部屋をめぐる。
白が原種だが薄いピンクはブローチのようだ。「月下香」「夜の恋人」などの別名がある。
香水の原料には欠かせず、南フランスのグラース近郊は8月から9月にかけて、この花の香りにむせかえるという。

そして右写真の濃いピンクのシンフォリカルポスは粒がひとかたまりで連なった枝物。
実の付きかたが紫式部の実と似ているが実は確かにシンフォリカルポス。
新品種は未知へのイメージに導いてくれる。


使用した花材
チューベローズ、シンフォリカルポス、鶏頭、カーネーション、木イチゴの葉、フロリバンダ、ミモザの茎


ユーカリベリーの実

2013-10-29 | Flower

Yukariberry

 

今頃からユーカリが豊富になる季節。
シルバーグリーンの小さな実のユーカリベリーは
花の間を埋める優しい役割を果たす。
ぱらぱらとした葉も味わいがあるが
今回は葉を落として粒の表情を生かして。

使用した花材
アマリリス、アスター、カーネーション、ブバリア、ユーカリベリー、利休草


力あるダリア

2013-10-08 | Flower

Dahlia


春に球根を植え、秋に咲くダリアは華麗でありながら力強い姿を見せてくれる。
品種も多く、外国の庭には色彩豊かにダリアだけを咲かせる家もある。

まわりに絡ませた蔓は丸葉るこう草。
葉がハート型でオレンジ色の小さな花を咲かせ、フェンスなどに絡んでいるのをよく見かける。

器は13センチの小さなもので、雑誌Oliveに一点物として掲載されていた花瓶。
その記事を見て恵比寿の「ジェニオアンティカ」で購入した大切な器。


葉も花もボルドー色

2013-09-27 | Flower

Benibasumomo

9月が過ぎていく。

ボルドー色の花が秋へ誘うように店先に並んでいる。

晩夏が静かに終わり

空は高くなり

姿なき風が星を鮮明に。

使用した花材
紫陽花、グラジオラス、鶏頭、ベニバススモモ、木イチゴ、タニワタリ、ゲイラックス


かんざしのようなデンドロキラム

2013-08-28 | Flower

Dendorochilum

 

蘭の一種で長く下がるデンドロキラム。
髪に飾るかんざしのようだ。

色がきれいなので他の花もパステル調の色合いで購入したが
生ける時になって「きれい」ではなくバランスを崩したくなった。

良い香りをひかえめに放ち、あたりに満ちていった。

使用した花材
デンドロキラム、バンダ、鬼灯、枯れた縞シャガ


はなびらが落ちた向日葵

2013-07-31 | Flower

B_basket
チョコレート色の向日葵を手に取ったらが花びらが落ちてしまった。
今回のメインにするはずだったが主役がなくても花は生けられると気を取り直して。

蒸し暑い・・吹けよ風

使用した花材
ヒマワリ、ブルースター、ユーカリの実、木イチゴ、利休草、ヒューケラ、縞シャガ


半夏生や擬宝珠の葉

2013-06-27 | Flower

Hangesyo


梅雨の晴れ間。
蒸し暑いけれど、どんよりした日が続いていたので今日は空も木もきらきらしていた。

半夏生(はんげしょう)
半分白くなった葉が2枚ずつ左右につける涼しげな葉。そして大きな擬宝珠(ぎぼうし)の葉。
花らしいものをあまり使わずにグリーンの種類を多く生けるのは楽しくも奥が深い。

使用した花材
半夏生、ブラックベリー、ギガンジューム、ベンケイソウ、擬宝珠、シマシャガ、てまり草、ナルコラン、ゲーラックス、タニワタリ、利休草


芍薬(黄色)

2013-05-26 | Flower

Syakuyaku


蕾から花びらが1枚ずつほぐれるように咲いた芍薬。
中心が赤いこの芍薬の名はオリエンタルゴールド。

芍薬は平安時代頃に中国から渡来した。
別名「顔佳草(かおよぐさ)」と言われるように
麗しい女性の表現にたとえられ、
また「花の宰相」と呼ばれるにふさわしいあでやかさだ。

古代ギリシャでは畏敬、信仰の念をいだき
魔除けの花として尊重されていたという。

あけびの籠にどうだんつつじ、泡盛草の葉、枯れ木を配して。


ジャーマンアイリス(白)

2013-05-18 | Flower

Irys

 

良い香りが漂う白のジャーマンアイリス。
縁がうねる華麗な花びらは、まるでレースか羽根のようだ。

このジャーマンアイリスは別名ドイツアヤメ(独逸菖蒲)ともいうが
アイリスを数種類交配させて誕生した品種である。

アイリスはギリシャ神話の「虹の精」で
ゼウスとその妻へーラーの使者であり、
七色の衣をまとい天空に弓形の橋をかけて渡ったといわれる。

アイリスには様々な色があるが、
その色彩をイギリスの園芸史家P・コーツは次のように詩的な表現を残している。

「晴朗な空色、雷の来そうな紫、日の出前の淡黄色、暮れなずむ桃色など
空の色はほとんど現代アイリスの花びらに映されている。真紅がないだけである」

球根から咲かせたので、と2本頂いたこのジャーマンアイリスの白さと香りは
気高くもあり、また複雑な形状が花の美しさを際立たせている。
1本から5~6輪咲くが、いっぺんに咲かず1輪ずつ開花していく。


花曇りの日

2013-03-30 | Flower

Orengevase




昨日はやわらかい春の一日だったが

今日は沈黙しているような曇り空。

部屋を明るくしたい。

花の組み合わせにアクセントが少ないので

オレンジのガラスの花瓶に挿した。


使用した花材
ライラック、デンファレ(モカラ)、スカビオーサ、薔薇(ジャンヌダルク)、ガーベラ、スイートピー(シンデレラ)