サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

片野坂監督の愚痴

2020-12-31 10:34:26 | 日記

大分トリニータの片野坂監督の”異例のメッセージ”が注目を集めた。大分は主力選手の流出が相次いた。以下はフットボールゾーンの記事の抜粋。

 

”チームトップの8得点を挙げたMF田中達也(→浦和レッズ)、リーグ戦30試合に出場したDF岩田智輝(→横浜F・マリノス)といった主力選手が退団。さらに30日には、キャプテンとしてチームを支えたDF鈴木の清水移籍が発表された。”

 

鈴木はCBの中心選手で守備の大黒柱である。この鈴木のニュースについて、片野坂監督は「クラブとしても私としても大変ショックで何故なのかと思い、本人と話し合い慰留を求めましたが残念ながら思いを変えることができず移籍する事となりました。大変残念で悔しく悲しい思いです」と、いう異例のメッセージを出した。

 

監督としての気持ちは理解できるし、大分のような予算規模が小さい地方クラブは移籍金を払ってでも獲得できる選手は、外国人選手だけだろう。しかし選手がよりよい環境、待遇をオファーしてくれるクラブに移籍するのは当然で、監督に批判されるいわれはない。このメッセージでは鈴木が悪者にされたイメージがある。

 

選手を引き留めたいのであれば、複数年契約なり、給料を上げるなりの経営努力をクラブがするべきだろう。Jリーグで理解できないことは、ほとんどの選手が単年契約であり、契約更新をした際にそれが何年契約なのか、他のクラブから選手を獲得した場合は移籍金が発生したかなどが、発表されないしメデイアも追わない。

 

日本では毎年シーズン終了直後に契約終了、更新のニュースが出るが、ヨーロッパのどんなクラブではこんなことはしない。複数年契約が選手の利益となるのかクラブの利益となるのかはケースバイケースだろうが、若手の選手が突然首にされても困るのは容易に想像できる。

 

選手はあくまでも契約にのっとって移籍をするのであり、それを”大変残念で悔しく悲しい思いです”と愚痴をこぼされても困惑するだけだろう。