決勝進出が決まった直後のなでしこを取り巻く(特にメディアの)空気が日韓W杯で日本が決勝トーナメント進出を決めた時と似ていたこともあって、“雨の宮城スタジアム”の二の舞を心配していた私でしたが、監督や選手達は自身を見失うことも、満足してしまうこともなくこれまでどおり真摯に120分間を戦ってくれました。PK戦最後のキッカーとなった熊谷選手の自信に満ちた表情を見て決めてくれると確信した方は多かったのではないでしょうか。
それにしても今回優勝を決めた地がイングランドでもイタリアでもスペインでもなく、日本のサッカー史に欠かすことのできない国・ドイツだったというのは感慨深いものがあります。なにより日本の目指すサッカーが間違っていないこと、世界に十分通用することが証明できたのは本当に大きいです。試合前日に亡くなられたメキシコ五輪サッカー銅メダリスト・森孝慈氏もきっと天国で喜んでおられることでしょう。ご冥福をお祈りいたします。